これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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ビジネスの達人

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09/25
2018

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先も立ち、我も立つことを思うなり

先も立ち、我も立つことを思うなり。
そして、先義後利。
これぞ日本人の価値観。

毎月、「石門心学・実践講座」を開催し
“石田梅岩”先生から経営のこと、
生き方のこといろいろ学んでいるわけだが…

話は変わるが、このところ私が注目し
研究している世界企業Amazon.com。
Amazonの創業者ジェフ・ベゾスの好んでいた言葉に
「relentless(リレントレス)」という英単語がある。
Amazonという社名に行き着くまでの
社名候補にも上がっていたという「relentless」。
その意味は「情け容赦ない」だ。
友人から、ちょっと不穏な響きがあると
指摘され思い止まったという。
Amazonという名も世界最大の河川の名前であり、
圧倒的な世界最大を目指しているということなのだろう。

日本の経営者の多くは、石門心学的価値観で経営し
100年企業を多く創って来たわけで、
社員にはもちろん関係会社にもライバルにも
情けをかけ一緒に歩んできたのだ。
少し前の時代だが、創業するなら
その地域の既存の会社に迷惑をかけないよう
新しい事業領域からスタートさせたという。
まさに「先も立ち我も立つ」日本的価値観の経営発想。

ベゾスはrelentless的価値観とはいえ、理念の追求には貪欲で
「全ての顧客のために」を御旗に、
地球規模での顧客のより安くより便利にを徹底的に追求している。
“ビジ達”で紹介した「フルフィルメントby Amazon」
をみてもその徹底ぶりが分かるというもの。
あくまで顧客のためを徹底しているから
生活者から選ばれ成長しているわけだ。

なんとこれらの徹底した経済効果により
ホームレスとなった人たち向けに、
2020年開業予定でホームレスの宿泊施設を造っているという。
(えっ、それってあり!?)

いや~、このAmazonと「石門心学」から学ぶ
日本的経営の価値観との違いは如何ともしがたい。
どう対応したらいいものか!?

とはいえ、Amazonは地球規模で
流通業を席巻せんとしているわけで…。

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「石門心学・実践講座」を開催

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Amazonと「石門心学」から学ぶ

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先も立ち、我も立つことを思うなり。

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ファインスピリッツキーワード

09/25
2018

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“存在理由”メイキング

都会の真ん中でありながら、昔ながらの情緒をあわせ持つ街、神楽坂。
私はよくランニングだったり、
自転車で走り回ったりしているのだが、
ある時ふと目に止まったものがあった。

それは、裏路地の一角に佇む「魚屋さん」だ。
店先に発泡スチロールに入った魚が並び、
老夫婦が店番をしている、
まさに昔ながらの店舗なのだ。

改めて探索してみると、ラーメン屋さんに本屋さん、
肉屋さんに八百屋さん、そして花屋さんというように
「◯◯屋さん」というお店がここ神楽坂にはまだ残っている。
極め付けは、銭湯だ。
風情溢れる外観に、タオルと石鹸を持った
お客さんが入っていく。
まさに昭和からの風景がそこにあるのだ。

だが、少し気になって調べてみると、
都内の公衆浴場の数は年々減少している。
ここ30年ほどで、1/3以下になってしまって
いるというではないか。
それは、「◯◯屋さん」にも同様のことが言える。
コンビニやスーパーがいたるところに進出し、
ネットショップも台頭してきている。

それは、「買う側の論理」に寄り添った
サービスが普及していることが原因だろう。
時間や手間を省く、ワンストップで買い物が
できるという利便性を感じるからこそ、
買い手は新しいサービスへ移行するのだ。

では、昔ながらの店舗が存続していくには
どうしたらよいのか。
その方法を示してくれたのが、
以前もご紹介した神楽坂駅近くの『かもめブックス』だ。
カフェとしても利用できる環境に加え、
店舗のセレクトした本をオススメすることで、「楽しむ」空間を提供している。
(あ~天狼院書店もあったねぇ~)

ここには“存在理由”がある。
そして“存在理由”は創り出すものなのだ。
ユーザーの立場になって、「行きたい理由」を
創造することによって変化し、存続していく。

場合によっては、風前の灯火が燃え盛る炎へと
育っていくことも可能なのだ。

というわけで、懐古主義で言っているわけではない。
街の文化を感じることができる、
そんな場所は“存在理由メイキング”をしつつ
その先の時代へ存在し続けてほしいと思うのだ。

きっとこれは、「◯◯屋さん」だけではなく、
ビジネスにも通じる部分があるだろう。
受け手の視点になって、必要とされるための
理由を考える“存在理由メイキング”。
ぜひみなさんも、自分の在り方を一度
見つめ直してみてはいかがだろうか。

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裏路地にある昔ながらの魚屋

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銭湯は減少の一途をたどっている

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売るだけではなく存在理由が必要だ

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先取りビジネストレンド

09/25
2018

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Amazonプライム会員の脅威

このところ私が注目し研究しているAmazon.com。
地球規模でビジネスを行い、
これからのビジネスのカギを握っている存在だ。
今やAmazonがどう動くかによって、
世界のビジネスや社会の仕組みにまで
影響を及ぼしかねないのである。

そこで今回注目したいのは、
“Amazonプライム会員”。
日本では、年間3900円(税込み)で
様々な特典を受けることができる。
商品の迅速な配送だけでなく、プライムビデオ、
ミュージック、フォトが見放題聴き放題など…。
(他にもたくさんの特典が!)

会員にさえなっていれば、会員明利に尽きるサービスが!
そう考えると、3,900円はかなり安い値段である(^-^;
2018年4月の時点で、世界の
“Amazonプライム会員”登録者数が
1億人を突破しているのも頷ける。
しかし、アメリカでは会員費が12,000円にも関わらず、
8500万人の登録者がいるという。
(なんと、アメリカ国民の4人にひとりの割合!)

これは、Amazonが“ロイヤリティ”の高い顧客の
獲得に成功しているためだろう。
アメリカで7割強のシェアを誇る“Amazon Echo”も
その理由のひとつだ。
AIアシスタントのアレクサに呼びかけると、
音声だけで家電の起動や、商品の購入ができる。

「アレクサ、照明を明るくして」
「アレクサ、エアコンの設定温度を2度上げて」
「アレクサ、トイレットペーパーを注文して」
…話しかけるだけで操作できるなんて、
利用者は増えるはずである。
(先日、日本で利用している人に聞くと
 反応が悪いと不評だったが…)

このように、細やかなサービスで顧客の
ライフスタイルに入り込み、
そこで得た情報をもとに顧客ごとの
マーケティングを行っていこうとしているのだ。

すなわち、マーケッターの経験知からではなく、
過去の実績に裏付けされたアプローチをしようと
目論んでいるということ。
(うんうん、理系のべゾスらしい戦略!)

プライム会員の脅威とは言ったものの、
この緻密な戦略を真似したい企業は多いのでは…!?
私たちも、Amazonのようにロイヤリティの高い
顧客を生み出すシステムに学ぶべきことは多いのかもしれない。

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引き続き、Amazonを研究していくぞ!

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この本はオススメ!

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「便利の包囲網」

いま、1キロ通過、4分25秒のペースです。
この走りを維持しましょう。

えっ、こんなことも言ってくれるんだ!
これはNIKEの無料ランニングアプリ。
登録しておいてSTARTボタンを押すだけで
走った距離、ペース、経過時間を画面と音声で教えてくれるのだ。
便利なアプリだこと。

久々の外でのランニングだったが、
このアプリを起動していたこともあって
ついついスピードを上げてしまった。
3キロを13分台で走っていたのだ。
(いつのまにか老体に鞭を打ってしまったわけ)

「今日はいつもより走りが軽快ですねぇ。
何かいいことあったんですか?!
この走りを観て声をかけた人がいたら、
その人はあなたに惚れています」
なんて音声でアドバイスしてくれたら…
毎日のランニングが楽しみになるんだろうなぁ~。
AIを活かせば充分できるかも…

そしてこのアプリは自分データをしっかりと残してくれるから便利。
とにかく、スマホが普及したことで様々なアプリができ、便利の上乗せができるわけ。

さてそこで先日の北海道での停電体験を思い出す。
電気に頼りすぎるといつか大きなしっぺ返しが…
そう、後戻りできなくなってしまうのだ。
この電気がベースにあり、便利の上乗せが次から次へと。
この便利の包囲網からどう抜け出すか?!

“便利の包囲網”というとamazonもである。
amazonのプライム会員などは最たるもの。
このところamazonをいろいろ研究していることもあり、
本当にお客様にとってのスケールメリットと便利を演出してくれているのだ。
この包囲網は手強いし、これからもっと充実してくるのは間違いない。

私たちはこの電気の包囲網とamazonの包囲網からどう抜け出すのか?!
この便利の包囲網とどう戦えばいいのか?!

でも、NIKEのランニングアプリにAIをもっと活かして
今日の走りについてその気になる音声アドバイスが欲しい…
と思ってしまう私はすでに包囲網にしてやられているのだろうか。

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NIKEの無料ランニングアプリ

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便利なアプリだこと。

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便利の包囲網とどう戦えばいいのか

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はなまるア・ラ・カルト

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サン・セバスチャンから十勝美食ツアーへ

『人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか』
こんなタイトルの本を手に、
スペインのサン・セバスチャン&バルセロナツアーを開催したわけだが…。
この度、このツアーの参加者たちで
北海道の十勝、帯広に集まり、
美食ツアーを楽しんだのだ。

実は今回のサン・セバスチャンツアーで、私はひそかに
「十勝を世界一の美食の街サン・セバスチャンに
対抗できる街にしたい」というテーマを持っていた。
サン・セバスチャンが美食の街と呼ばれるのには、
当然理由がある。

豊かな山や海の産物があり、昔ながらの伝統料理がある。
そこに、フランス帰りの熟練した若いシェフたちがやってきて、
サン・セバスチャンの料理の変革に、
オープンソースで
(つまり、レシピを公開しながら)取り組んだのだ。
こうしてサン・セバスチャンは
三ツ星レストランや世界でベスト10 に入ると言われている店が
多く集まる美食の街となったのだ。

十勝の帯広には、
地元の食材を美味しく食べさせてくれる屋台村「北の屋台」がある。
そして今回のサン・セバスチャンツアーには
屋台村で評判のお店プチ・プレジールのオーナーをはじめ、
屋台村を愛するお客さんが数多く参加していた。

そんなメンバーと、十勝を次なるステージへ
引き上げるための“飲み食い会合”をしてきたわけである。
十勝帯広の人口も17万人(サン・セバスチャンと変わらない)。
豊かな海や山の幸(農産物)という
十分すぎる素材も持っている。
サン・セバスチャンに学ばない手はないだろう。

十勝出身の料理人たちが集まり、地元のさまざまな食材を活かし
オープンソース的価値観で切磋琢磨すれば、
必ずや新しい可能性が生まれるに違いない。
それら料理人達のチャレンジを知れば
今度は十勝の農家の皆さんも、
さらに良い食材をつくって行こうと
取り組んでくれるに違いないのだ。

そうすれば、その評判が、
さらにこの十勝へお客様と料理人を呼び寄せることになり…と、
良い循環がめぐり、
十勝の“美食の街”としてのブランディングがなされて行くに違いない!
(うんうん)
そんな、10 年後、20 年後へ向けた
十勝の次なるチャレンジを感じさせる美食ツアーとなったのだった!

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『人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか』

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頼もしいメンバー!

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おいしかったなあ

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