これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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10/22
2018

mobamain1022

「時空を俯瞰できる」乗り物が欲しい!

この手前の島はどこでしょう!?
羽田から北九州に向かっている機内からなのだが…
ヒント…下に見える海は瀬戸内海。

台風25号が北九州に来ている
タイミングだったのが、なぜかこんなによく観えたのだ。
天気のいい日の飛行機から、
その地形を眺めながら地図と見比べるのが結構楽しい。

海の向こう側は四国とすると、
この横切る川は多分「吉野川」だろうから、
このへんが「鳴門」で、右手側が「高松」!?…などと分析する。
するとさっきの大きな島は、淡路島となり辻褄は合う。

さて、グーグルマップを出して写真の島と見比べて欲しい。
兵庫側というか岡山側から観ているわけだが、
島の突き出した地形がマップとそっくり。
(まぁ、当たり前のことなのだが…)
そう「二十四の瞳」で全国区となったあずき島こと「小豆島」。

小豆島というがかなり大きい。
2万8,000人の人が住んでいて、
瀬戸内海では淡路島の次に大きい島だ。
残念ながら坪田栄の「二十四の瞳」は読んでいないが、
淡路島の少年たちを阿久悠氏が描いた
直木賞候補の、「瀬戸内少年野球団」には記憶がある。
とにかく、ここから観るだけでも
瀬戸内海に小さな島がいっぱいあることは一目瞭然だ。

上空10,000メートルほどの高さからの眺めは、
街並みも分かるし、川の幅も、
そして山々も美しく見える。
海と陸との境目がはっきりしていて、
肉眼で観る眺めと地図がそっくりだったりも…
なぜかこれには感動する!

もしかしたら、飛行機は遠くの地に
スピーディに移動できるというより、
私たちが生活する地上を
10,000メートルから俯瞰できることの方が
スゴいことなのではないだろうか。

私たちは日々の中でついつい
目に見える目先ばかりを見てしまう。
今回のように10,000メートルから俯瞰するだけでも、
その立地であり周りの海や山、町との関係すらも見えてくる。
客観的モノの見方であり、
“Think global, Act local”の大切さをも思い起こさせてくれるのだ。

この“Think global,Act local”と共に
私がよく使う常套句、“Think long-range, Act tomorrow”。
すなわち、地球規模で俯瞰するだけでなく、
時空を超えた「タテの発想」の重要性のことである。

さて、10,000メートルからの物理的俯瞰だけでなく
「時空を俯瞰できる」乗り物はないだろうか?
この俯瞰ができれば、人はもっと
孫子の代のことを考えて行動するようになるのだが…

mobamain1022

下に見える海は瀬戸内海

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選ばれるビジネス

10/22
2018

biji2

AmazonのAI投資の脅威

もはや脅威すぎて、第何弾か
わからなくなってしまったが
好評“Amazonの脅威”シリーズだ
(たぶん第4弾かと思う。気になる方は
バックナンバーをチェック!)。

小売流通というイメージが強いAmazonだが、
実はAI技術への投資にも力を入れている。
“自動運転技術”“顔認証機能”“翻訳システム”
などが主な対象となる。

“自動運転技術”とは、その名の通り
AIによって自動車を無人で運転する技術。
将来的に、物流の効率化には欠かせないだろう。

“顔認証機能”は、無人店舗「Amazon GO」にも活用されている技術だ。
店内でお客さんの動きを顔認証機能で追跡し、
手に取った商品を判別。
退店時に、自動で電子マネーによって
精算してくれるという仕組みだ。

そして“翻訳システム”は、流通業として
世界各国でビジネスを展開している
Amazonにとっては必須の技術だろう。

これらのAI技術も含めた
2017年の研究開発への投資は、
なんと約226億ドル。
日本円にすると、2兆円を上回る額だ。
この投資金額は、MicrosoftやAppleの
2倍以上といわれている。

なぜ、新たな技術に対してこれだけ巨額の
投資をしていくのか。
その理由は、先のビジ達でも触れた
“自前主義”にある。

Amazonでは、既存のビジネスを
よりよい形で展開していくために、
自社でシステムを開発・活用している。
そして十分なレベルを確立したうえで、
AWS(アマゾンウェブサービス)のように
他の企業にも提供し、
さらにビジネスの幅を広げているのだ。

「自分たちがテクノロジーの面でも
一番になれば、より企業としての価値は高まる」

このAmazonの手法は、
創業者のジェフ・ベゾスの思想が
根幹にあるのではないだろうか。
彼は、創業の際にAmazonではなく
別の名前をつけようとしたという。
「relentless」=リレントレス
日本語では、情け容赦ないという意である。
ベゾスにとっては、
お気に入りの言葉だったようだが、
残念ながら周りの人たちからの反対もあり、
諦めたという。

このエピソードに、彼の思想が
集約されているのではないだろうか。
徹底したビジネス展開をしていくことで、
熾烈な競争に打ち勝っていく。

さまざまな分野への投資も、
Amazonの理念「すべては顧客のために」を
徹底した結果なのだ。
ユーザーの利便性を誰よりも徹底し、
ビジネスの常識を塗り替えつづけている。
“Amazonの脅威”というよりは、
“ジェフ・ベゾスの脅威”といっても
よいかもしれない。

ビジネスに携わるものとして、
この徹底する姿勢は見習うべきだ。
常に新しいものは、エンドユーザーなのか
クライアントなのか、顧客に喜んでもらう
という発想から生まれるのだから。

biji2

もう何度目かの脅威シリーズ

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はなまるア・ラ・カルト

10/22
2018

aramain1022

エアクロ天沼社長の“冷静と情熱”

「冷静と情熱のあいだ」という、
有名な小説があったと思う。

今回の話は、この小説…ではなく、
「冷静と情熱」を体現している
エアクロ天沼社長のことについてだ。

株式会社エアークローゼットは、
“オンラインファッション
レンタルサービス”を生業としている。
契約するプランに応じ、
その人にあった洋服をレンタル
できるという画期的なサービスだ。

だから、洋服選びはスタイリストが
担当してくれるという。
「どんな服を着たらいいかわからない」
という方でも安心して利用できるわけだ。

さて、この天沼社長と前回の取材から、
およそ1年ぶりに再会した。

事業のことをお聞きしてみると、
サービス開始から4年目が経過し、
なんと会員が16万人を突破したという。
さらに、150超のブランドと提携し、
より充実したサービスへと成長していたのだ。

う~ん、すごい!…という話ももちろんだが、
注目すべきは天沼社長の経営術だ。
エアクロの強みは、5つの点にあるのでは
ないかと私は考えている。

その1 ビジネスモデルの斬新さ
「所有するのではなく、使用する」という
現在のニーズにマッチし、なおかつ
誰も挑戦していない分野へと進出したこと。

その2 関係各社との関係づくり
アパレルメーカーをはじめとした、
さまざまな関係会社とコミュニケーションを密にし、
協力してもらえる地盤を構築したこと。

その3 ビジネスの展開力
丸井やANAなど、意外性のあるコラボを
実現することで、
話題性を持ってビジネスを拡大している。

その4 社内組織力の強化
若者に向けたサービスは、
若い世代が企画開発すべきという理念のもと、
積極的に若手を登用することで組織が活性化。

その5 顧客データの活かし方
お客様データを蓄積・分析することで、
さらなるサービスの向上へ。
(この顧客データは今後様々な活用が考えられるよねぇ~)

これだけのことを、創業からたった4年ほどで
成し遂げているのだ。

新しいビジネスを深掘りし、
ロジカルに企画展開していく“冷静さ”。
そしてこの新しいビジネスを社内外の
多くの人たちを巻き込み発信してく“情熱”。

まさに“冷静と情熱のあいだ”ではないか。

天沼社長は、創業したときに35歳。
現在も39歳という若さだ。
(そして、スマートでイケメンとくる)
当然組織の中も、天沼社長より
若い人たちで占められている。

少し前にビジ達で、
「さよなら、おっさん。」という話をしたが、
まさにエアクロはそれを体現している。
おっさんたちがいなくても、
よいビジネスは創られ、
当然のようにその先へと進んでいくのだ。

そんな天沼社長が12月号ゲストとして登場する
月刊CD、Business TodayのURLは…こちら!
http://bt.q-b.co.jp/business_today/

aramain1022

エアクロの天沼社長

ara2

先日久方ぶりにお話した

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