これからの選ばれるビジネス!

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目からウロコのおすすめ本

11/05
2018

book1

サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福

今回ご紹介する、『サピエンス全史』。
イスラエルの歴史学者である、
ユヴァル・ノア・ハラリが書いたもので、
現在とても話題となっている本だ。
本屋へいくと、まだまだ大量に平積みされているはず。

上下巻で構成されており、
実はまだ上巻の途中である。
だが、その内容から中島流の
ひとつの結論に至ったので、
その話をしようと思う。

この本についてだが、簡単に言うと
こんな内容だという。
(カバーに書かれているリード文より)

“ホモサピエンスが植物連鎖の頂点に立ち、
文明を築くことができたのはなぜか。
その答えを解く鍵は「虚構」にある。
虚構こそが、見知らぬ人同士が
協力することを可能にしたのだ。”

う~ん、わけがわからない!
まず、「虚構」がわからない!
虚構=現実でない世界をあたかも現実のように
“括った”概念だという。
さまざまな時代、場所で、
人はある“括り”に属することで協力し合い、
生存競争で生き残ることができるというのだ。

さて、私が注目した人類の歴史だが…
私たちのパーソナルスペースはだいたい4~5m。
真ん中をとって、4.5m=4500mmとしよう。

地球の誕生は、約45億年前とされている。
(4500mm=46億年とする)
ちょうどいいので、会議室のデスク周りを
地球の歴史と仮定してみたのだ。

それでいくと、アフリカで最初に
石器が発見され、人類の起源が
確認されたのが約250万年前。
人類の歴史は4500mmの2.5mmでしかない。

そこから、東アフリカでホモサピエンスが
進化したとされるのが20万年前。
誕生してからこの間、約0.2mmである。

そして、動植物の生命を操作し、食物とする、
いわゆる農業革命が1万2000年前。
わずか1/100mm=10ミクロンだ。

そして産業革命に至っては、200年前。
もはや…。

人類の歴史が広大なデスクなのであれば、
急速に進歩を遂げたのは、爪の先ほどもない、
目にも見えないほどなのである。

私が提唱するパラダイムシフト75では、
75年周期でパラダイムの転換期があるとしているが、
この75年だけを見ても
人類は凄まじい進歩をしている。
ITやAIなど、さまざまな技術が開発され
より一層進歩のスピードは加速しているのだ。

長い長い地球の歴史の中で、
私たちが今のカタチへと急激に進化した。
それは、1ミクロンにも満たない間なのだ。

次の75年はどんな進化を遂げるのか。
先のことが楽しみではありつつ、
人間たちは急ぎすぎているのではないか、
そんな気もしている。

私たちに関わりのある、はるか遠くを
思い起こさせてくれるサピエンス全史。
まさに私たちを“タテの発想”に導いてくれる。

book1

現在とても話題となっている

book2

パラダイムシフト75

book3

パラダイムシフト75の25

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選ばれるビジネス

11/05
2018

biji1

カーボンファイバー 「UCHIDA」のチャレンジ!

私が参加しているNBC
(東京ニュービジネス協議会)では、
定期的に研修ツアーを開催している。
その埼玉ツアーで訪れたのが、
株式会社UCHIDAである。

小さな町工場と聞いていたので、
実はあまり期待していなかったのだが…
(本当にごめんなさい!)。
実際に見てみると、そのビジネスの在り方に
感動したという一言につきる。

その株式会社UCHIDAとは、
何をしている会社なのか。
「炭素繊維と樹脂」いわゆる
「カーボンファイバー」づくりに特化している
ものづくりの会社なのだ。

カーボンファイバーは、鉄の約10倍もの硬度を誇り、
かつ重さは鉄の1/4ほど。
軽くて強い素材として、さまざまな産業界から
注目を集めている。

しかし、UCHIDAも20年前は業界でも
誰も知らない会社だったのだ。
2代目となる現社長は、
会社を継いですこしたってから考えたのだという。

「もっと価値のあるものをつくらない限り
ビジネスのその先はない」

そこで、世界的にも注目されていた
カーボンづくりへのチャレンジが始まった。

最初は、部品を手づくりで試行錯誤を重ね、
下請けの仕事から。
そして技術的な信頼を得ていくと、
元請けの仕事が舞い込んでくる。

依頼されたレース用バイクの車体カバーを製作し、
その仕事が認められ、舞台は四輪へも。
さらに仕事紹介や展示会への出展により、
人との出会いが生まれ、
航空宇宙分野への進出も果たしたという。

今では、カーボンファイバーの活用においても世界屈指の
スーパーカーメーカーとも
取引があるというのだから驚きだ。

株式会社UCHIDAは、
飽くことなく挑戦し続けている会社なのだ。
チャレンジすることでチャンスが生まれ、
さらに人との出会いも呼び込む。
すると出会いがチャンスを生み、
そこへのチャレンジがまた…。

これこそ私がよく口にする、
「チャンスの到来は、
チャレンジの2乗に比例する」
を表している事例ではないか。
継続することでチャレンジの幅も広がり、
より大きなチャンスを手にすることができる。
いわゆる複利効果のようなものだ。

「挑めばチャンス、逃げればピンチ」
この前のめりの精神が、
町工場から世界が認めるUCHIDAへと
成長させたのだろう。
そしてこれは、製造業だけではなく
ビジネス全体に共通していることだ。

チャレンジをし続けたものだけが、
チャンスを手に入れることができるのだ。

biji1

さまざまなチャレンジを語る内田敏一社長

biji3

チャンスの到来は、 チャレンジの2乗に比例する

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