これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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選ばれるビジネス

05/20
2019

bijimain

令和リーダーのマネジメント&ディベロップメント

“パラダイムシフトのとき”はビジネスのあらゆる面で
やって来ていると言っていいだろう。
特にリーダーが変わらないことには、
組織もそのシステムも時代に対応できなくなるということ。

というわけで、今回は令和時代のリーダーのあるべき姿について。
これまでのリーダーの多くが「上下のリーダーシップ」だとすれば、
これからは「前後のリーダーシップ」が求められている。

つまりこれは、新しい時代の価値観を持てる
若いリーダーが先頭に立ち、新しいプロジェクトを推進していく姿…
といえばいいだろうか。

当然、リーダー自身もまだ発展途上ということになる。
チームのメンバーには当のリーダーより年上の人も、
もちろん年下の人も入り混じる。
そんな中で求められるのが
「マネジメントとディベロップメント」。

従来、リーダーといえば主に
「マネジメント業の人」と捉えられがちだった。
この場合は事業や企業を管理し、目標を達成することが役割となる。
(これだけだって、十分大変な仕事だけどネ…)
しかし、令和時代のリーダーには、
これに加えて「キャリアディベロップメント」の面が求められる。

共に働く人たちを、どう成長させられるか。
当然、成長してもらわないことには会社も成長しないわけだ。
いまやどうキャリアを積んでいくかに価値を置く人もいるのだ。
とはいえ、実行は難しい。どうすればいいのか?

細かな項目については
図を見ていただくとして、大切な要素はこの8つ。
まずは「マネジメント」だが…
そのテーマは「どう管理し達成するか」。
仕事としては、①組織の目標数値、②組織づくり、
③目標達成へのプロセスづくり、そして④評価が上げられる。

さて、「キャリアディベロップメント」だが…。
そのテーマは「どう成長させるか」。
ということで⑤どう経験させるか(=OJT),
⑥動機づけ、⑦フィードバック、⑧フォローアップ
などが考えられる。
そこで表を見て欲しい。
あっさり項目を上げ表にしてしまっているが、
その一つひとつがかなり重要だ。
そして、その役割を実践していく上での
アプローチのしかたが以下の3つとなるわけ。

・ミーティング…全体会議&部下との個別ミーティング
・ティーチング…持ってる知識や技術を、部下に教え伝えること
・コーチング…適切な問いかけによって、部下の中にある応えを引き出すこと

これらを繰り返していくことで、
若いリーダーも、その部下たちも、ともに成長していく。
“抜群のリーダーシップ”という表現が時々使われるが、
令和ではその意味するところは単に
「できる部下も、できない部下も、まとめて引っ張る」ということではない。

「このリーダーの下でなら、どんなメンバーも素晴らしい成長ができる」
という人でなければ、新時代のリーダーとは言えないのだ。

bijisub

これぞ次世代のリーダーの資質!

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05/13
2019

mobamain

“カレーは飲み物”だっけ⁈

「カレーは飲み物。」
えっ⁈これってキャッチフレーズ⁈
まさか、店名⁈

私が通う耳鼻科医院の近くにあるカレーの専門店。
いつ頃からこの看板が出されていたか記憶はないのだが…
とにかく大きな字で「カレーは飲み物。」の看板が掲げられていた。
ある日、そのお店の前を通り過ぎようとした途端、
その文字が目に飛び込んできて、速攻で入店した記憶が…。

その時の入店までの3秒にも満たない集約された葛藤を思い出すと…

え〜、カレーは飲み物だっけ〜。
違うでしょう。
それともこの店はスープカレーのようなシャブシャブのカレーを
ウリにしているってこと?
とにかく普通のカレーとは何らかの差別化が図られている
ということなのだろう。
まぁまずは食べてみないことには…

という葛藤の末に入店してみたわけ。
とどのつまりは、看板のキャッチフレーズにつられて
入ってしまったのだ。
ちなみに「カレーは飲み物。」というのは、
まさかの店名だったわけだが…

やっぱり、人は店名やキャッチフレーズで惹きつけられ
行動に反映するってこと。

そういえば、日本での本場イタリアンで一世を風靡した
カルミネ・コッツォリーノさんが、
「イタリアでは、ワインは味噌汁」の
画期的比喩表現をしたことがある。
その瞬間、そこにいた誰もが
そのインパクトある言葉に驚きながらもしっかり記憶したという。
その表現を耳にした瞬間、私たちの頭の中では
ご飯のとなりの味噌汁と
ワインが入れ替わったり点滅したりしたということ。

大きな字の「カレーは飲み物。」の看板を目にした瞬間、
カレーに慣れ親しんでいる私たちは、
早速、頭の中にそのカレーの状態をあれこれ想像してみることに。
そして、食欲も刺激され、好奇心も働き入店となるわけだ。

私もこの仕事についてなんと37年になるわけだが、
改めて、ネーミングの大切さ、キャッチフレーズの重要性を
今更ながら気づかせてもらったということ。

「カレーは飲み物。」の創業者の社長も、
テレビを観ていて耳にしたこのフレーズから
強烈なパワーを感じ、店名とすることを決断。
そして、それに違わないカレーづくりを試行錯誤したという。
(その社長の感性はさすが!)

ということで、今では複数の姉妹店があるわけだが…
2017年には「とんかつは飲み物。」
というお店が池袋にオープンしたという。

え~、とんかつは流石に飲み物ではないでしょう⁈
俺のフレンチ、俺のイタリアン、俺の割烹などの
「俺の…」シリーズとは違うんだから…

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カレーは食べ物!?

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とんかつは流石に飲み物じゃないでしょう!?

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先取りビジネストレンド

05/13
2019

tremain

軒先シェアリングの妙

たとえばここに、夜間のみ営業のレストランがある。
レストランのオーナーは
店を閉めている日中をもったいないと思いつつも、
人手が足りずに昼間の営業をためらっている。

その一方でこのレストランの前を、一人の若者が
「こんな店をいつか持ちたいなぁ」と思いながら通り掛かる。
若者は、とある飲食店で腕を磨いている料理人。
いずれ独立したいと思いつつも、
元手や採算が立つ見通しが立たずに気持ちばかりが急いていく…

…と、こんな両者を結び付けるビジネスで
近年大きな注目を集めているのが、
西浦明子さんが代表取締役を務める『軒先株式会社』だ。
『軒先株式会社』は
「軒先から始めよう、最初の1歩」をモットーに、
スペースを余らせている人とビジネスを始めたい人を結び付ける
「軒先ビジネス」で数々の賞を受賞している会社なのだ。

ちょっと間借りすることを表現して「軒先を借りる」というけれど、
まさに「ちょっと余らせたスペース」を有効活用するこのビジネス。
需要と供給が完全に一致し、
win-winの関係で新しいビジネスを始めることができるのだ。

ふと考えてみれば、これは「メルカリ」の仕組みにも似ている。
ある人にとっては要らないもの(たとえばお菓子の空き箱)が、
別の誰かにとってはどうしても必要なもの(子どもの工作用に必要!)になる。
メルカリがあっという間に普及したのは、
シェアリングのニーズに、手軽な操作でぴったりと応えるからだろう。

こうした「シェアビジネス」は、近頃目覚ましく伸びている。
オフィスシェアリング・カーシェアリング・
ルームシェアリングなどは平成の間に
すっかり一般化したと言えるだろう。

タイムシェアリング、ゲームシェアリング、
ワークシェアリング…などなど、
これからさらに普及していくものもたくさんある。
それというのも、インターネットとスマホの普及によって、
「欲しいその時に」「どこでも」シェアしたいものを探し、
見つける「マッチング」が容易になったから。
シェアリングエコノミーの妙は、マッチングの妙なのだ。

この西浦社長が展開する“軒先シェアリング”は
もっともっと拡大していく予感が…


tremain

『軒先株式会社』の西浦社長

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はなまるア・ラ・カルト

05/13
2019

aramain

“平成・令和維新”というパラダイムシフト

さぁ~、いよいよ「令和」の時代が始まった!
常々言っている私の持論、75年周期の
パラダイムシフトについては図を見てほしい。
これまでの節目節目は75年周期に起こっているのだが、
まさかそれと新元号「令和」が重なるとは思わなかった。

私たちが体験してきたこの平成の時代は
めまぐるしく価値観が転換する時代だった。
ほんのここ10年以内のことを考えてみても、
東日本大震災による価値観の転換・
IT業界の目覚ましい発展・SNSの発達・ミレニアル世代の活躍・
ビジネスの世界ではプラットフォーマーの出現…と、枚挙に暇がない。

そして「令和」に入ったこれからも、さまざまなものが革新されていく。
その1.新しいビジネスへの転換
その2.新しい商流への転換
その3.新しい価値観への転換
その4.新しい社会への転換
その5.新しい日本への転換
そしてその6として、“地球規模”への転換
…と、次々に変わっていくことになるに違いない。

これは、太平洋戦争から75年、
明治維新から150年ということで、
ある意味では必然とも言えること。
まさにパラダイムシフトの時なのだ。

今回のタイトルを「平成・令和維新」としたのは、
明治維新で日本中の価値観がひっくり返ったように
大きな変化が起こるに違いないと感じているから。
では私達は、変化だけにとらわれず何を基軸にして
優先していけば良いのか。

そこで頭に浮かんだ言葉から
「金を残すは下 事業を残すは中 人を残すは上」
後藤新平の言葉と言われているが、この言葉にこそ
その優先順位が発信されていると。

例の中島流の“タテの発想”でもあるのだが、
こんなにめまぐるしく変化する時だからこそ、
目先のお金やモノ、事業にとらわれず、
何を次の世代に継いでいけばいいのか。

すなわち、次の世代に継承する自分たちの価値観はなんなのか。
優先する理念であり、存在理由は何なのかということ。

さて、伝わっただろうか!?
そのくらいの大きな変化があらゆる面でやってきている
今なのだ。
だから、“平成・令和維新”とネーミングしたわけ。

aramain

大きな変化があらゆる面でやってきている

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05/07
2019

mobamain

“この世の常”を知らないリーダー達へ

「ナスミちゃんって、私からみると伯母さんなの?」
母は、編み物をしながら
「みたいなもんかな」

「じゃあさ、ナスミちゃんが生きてたら、私、
ナスミ伯母さんって呼べばいいの?」
「そーなると、光は生まれてないんだよね」
と母は当然のように言った。

光は、驚いて凍りつく。
どういうことなのだろうと動揺する…

これは2019年本屋大賞にノミネートされた
『さざなみのよる』の一節。
(私も小さい頃、似たような事を言った記憶が…)

このところNHKの大河ドラマ「いだてん」の主役
6代目中村勘九郎を観ていてつくづく思うことが。
勘三郎が亡くなったことで
勘九郎がどんどん成長し、あそこまでなったのだということ。

勘三郎が生きていたらまだまだ親父に脚光は行っていただろうし、
「いだてん」役も回って来なかったことだろう。
そいう言えば…
勘三郎が生きていた頃、私の行きつけの神楽坂のワインバーに顔を出して
店のスタッフに「昨日はすまなかった」と酔っていろいろ迷惑をかけたことの
詫びを入れていたことがあった。
そこに出くわした私は、とにかく勘三郎の存在感を感じていたのだ。
(もっと仲良くなる機会が欲しかったのに…)

こんな存在感のある人が亡くなることは残念なことだが、
勘九郎であり次なる人の出番が回ってくるということでもあるのだ。
これは“世の中の常”。

私たちのビジネスシーンに於いても、
組織の中で、その人が死なないまでもラインから抜けることで
次なる人が登場し成長の場が創られるということ。

お〜そういえば、我が社も36歳の山田社長が試行錯誤しながらも
「いだてん」の主役を演じている。
(このところ、いい流れを創ってるねぇ〜)

もちろん主役を演じるにはそれなりの資質であり能力は必要ではあるが、
一見あれこれ不足のようであっても
その役回りが必要なものを引き出してくれるのだ。
(私自身がそうだったような…)

さて、“この世の常”を知らないリーダーがなんと多いことか。

こんな大きな変革を余儀なくされる今、
まだまだできると思う過信が大きなリスクを抱えることとなり、
次なる世代の出番をも奪うことにもなる。

“平成・令和維新”は「パラダイムシフト&リーダーシフト」ということなのだ。
(このコラムを読んで欲しいリーダーに届かないのも世の常だけど…)

今回のゴールデンウィークは敢えてビジネス本ではなく、
2019年本屋大賞関連の
『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ著
『フーガはユーガ』伊坂幸太郎著
そして『さざなみのよる』木皿 泉著と、3冊読んでみた。

これまでにない休日の過ごし方をしてみたわけだが、
手にした本はどれもエンターテイメントだけでなく、
これからのための何かしらのヒントを私にくれている。
(これも“世の常”)

さて、冒頭のシーンの意味が分からない人はぜひ本屋さんへ。
本屋大賞のマワシモノみたいな終わりかたになっちゃった。

mobamain

GWは読書三昧!

moba2

本屋大賞、毎回楽しみだ

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