これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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07/29
2019

mobamain

「5つのS」でおもてなし

一升瓶を前に並べ、
日本酒を美味そうに口に運ぶお姉さん。
隣の席が海外の方であることは分かっていたのだが…

それにしても美味しそうに日本酒を呑み、
美味しそうに揚げたてのカキフライや唐揚げを
頬張っているのだ。

どうしたら市街地から離れたこの8席しかない店にたどり着き、
このシチュエーションとなったのか。
カップルではあるが、
どちらかかが日本に詳しいというわけではないようだし…

そして、右隣の日本人とカタコトで話が始まる。
口から出てきた単語は、“サンタクロース”“ムーミン”だったのだ。
思わず私が続いて“サウナ”“サルミアッキ”と言ってみた。

すると今度は“サルミアッキ・セイム・ジャパニーズ納豆”
と返してくるではないか。
((o(^▽^)o))
そう、このお二人はフィンランドからの旅行者だったのだ。

私は今回のフィンランド・エストニアツアーで覚えた
フィンランドの「5つのS」を披露してみたわけ。
このフィンランドからのお客様は、その歓迎ぶりにも笑顔で応え、
満足そうに店を後にしたのだ。

さて、ここで来年の2020に向け思ったことがあった。

私たち日本人は、多くの海外の人達の受け入れ側として
例の「お・も・て・な・し」実践のために、
日本らしい準備をあれこれしてるわけだが。

“日本”の体験、紹介ばかりでなく、
訪問してくれる方々の“お国のこと”を知っとくことも
大切ではないのだろうか。

このフィンランドのカップルも
“お国のこと”を知ってもらっていたことが
とにかく嬉しそうだったのだ。

まぁ私たちも、海外訪問で日本のことであり出身地の街のことを
知ってくれていると話は弾む。

すなわち、2020に向け、いやそれ以後の日本においても
自分たち“日本”をアピールするだけでなく、
相手の国のことをしっかり知っておくことこそが、
本当の「お・も・て・な・し」となり、
いい関係づくりになるのではないだろうか。

令和の変革時代のキーワードは
やっぱりThink Global, Act Local.
Think Longrange, Act Tomorrow.
となるわけだ。

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一升瓶を前に並べ、 日本酒を美味そうに口に運ぶお姉さん…

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シナジースペシャル

07/29
2019

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グレタ・トゥーンベリのストライキと“儲けないがいい”

“私の国のようなお金持ちの人たちが
贅沢な生活をするために、
私たちの生活圏は犠牲にされている。
ごく少数の人たちが莫大なお金を稼ぎ続けるために
私たちの文明は犠牲にされている。
いつか私の子どもは、
「まだ時間が残されていた2018年に
なぜ行動を起こさなかったの?」と聞くでしょう“…

これは先週もご紹介したスウェーデンの少女、
グレタ・エルンマン・トゥーンベリの言葉。
「世界温暖化と気候変動の阻止を求める活動家」として知られている。

彼女は2018年8月から9月9日のスウェーデン総選挙まで、
気候変動問題の対策を求めて学校ストライキを実行した。
国内の熱波と森林火災を受けて、
パリ協定を遵守する形で二酸化炭素の削減実行を訴えたのである。
(すごい行動力だ!)

そして総選挙後も毎週金曜日は座り込みを継続し、
同時にyoutubeなどを通じて
世界中の学生にストライキ実行を呼び掛けた。
その熱意は世界に伝播し、122か国270都市で
2万人以上の学生がストライキを行ったのだ。

当時15歳の少女が世界を動かした!ということで、
世界経済フォーラムやEU議会などにも招待され、スピーチを行っている。
2019年のノーベル平和賞にも推薦されたとか!?
いやはや、まさに世界一影響力のある16歳(現在)と言えるだろう。

ところで、実は彼女とナカジマの間には共通点が…。
(それはいったい!?)

彼女の「一部の金持ちが、更に豊かになるために
生産者や環境を犠牲にしてはいけない」という主張は、
拙著『儲けないがいい』で私が書いていることと同じなのだ。

もちろん伝え方は違う。
私は「3人の仕事」という例え話をしている。
とある島に狩りの得意なA、耕作が得意なB、
料理が上手なCという3人の男がいる。

彼らはお互い得意な仕事を活かし、AとBは3人分の食糧を確保し、
Cは3人分を調理し、互いを尊重して暮らしていた。
ところが、ある日Dという特技のない男が現れ、
それぞれの仕事のコーディネーターとなってしまう。

A,B,Cはこれまで通り働いているが、
何もしないDは仕事をぐるぐると回すだけでみるみる金持ちになっていく。
いつのまにか、Dは島の王様となっていた…という話。

近代社会になってからは、一部の生産性のない人たちが、
生産者やその周りの環境から搾取して「儲ける」という
構造が続いているのだ。

私は当時「腹八分目」にかけて「欲八分目」
という言葉をつくってみた。
通称“腹八欲八”と言い…概念図もつくった。
欲も八分にして、環境や健康・経済バランスに
配慮することが世界のバランスであり、地球環境をも保つということになる。
16歳の少女とナカジマの共通点、
それはこの「欲」に対する態度と言えるだろう。

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16歳のグレタさんとナカジマの共通点…!?

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「腹八分目」にかけて「欲八分目」

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環境や健康・経済バランスに配慮することが世界の正しいバランスだ

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先取りビジネストレンド

07/29
2019

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“アートアクアリウム”というデジタルアートビジネス

ピンク・青・紫…と色を変える巨大な水槽。
その中に、無数の金魚たちが尾びれをひらめかせて泳いでいる。
金魚が向きを変えるたびに光も色を変え、実に幻想的で美しい。

これはつい先日、日本橋で行われている
『アートアクアリウム』という催しでの体験。
アートアクアリウムアーテイストの木村英智氏が
プランニングした新しいアートで、
空間デザイン・光の演出・水槽の中の生態系の融合が楽しめる。

金魚という自然の生物に、最先端のテクノロジーを
活かした演出が施されているわけで、なるほど新感覚アートなのだ。
ただ、私がアートアクアリウムを見て
思い起こしていたのは、「チーム・ラボ」の『プラネッツ豊洲』だった。

チーム・ラボと言えばご存知の通り、
日本が誇るデジタルアート集団だ。
アーティスト・エンジニア・CGアニメーター・数学者など
様々な分野のスペシャリストから構成され、
光と音の体験型デジタルアート作品を展開し、
国内外の舞台ではもちろん、プラネッツ豊洲のような
単独のアートプログラムも大成功させている。

チーム・ラボの成功にならいい、
当地の自然や登録文化財とデジタルアートを組み合わせ
観光の目玉としている地方自治体もあらわれ始めている。

世界に目を向けても、ラスベガスのショービジネス界では
デジタルアートを舞台に活かすプログラムが増えているし、
話題のアニメーションなど集客効果の高いコンテンツには
先端技術が使われていると聞く。

ムム、ここに新しいビジネスの潮流あり…!

これまで「アート」というと、
見る側にその捉え方を含めて任されていた状態だった。
すなわち、見る側の見識によりその価値観は
大きく違っていたということ。

しかし、デジタルアートはより五感に訴え、
誰もがその体験を気軽に楽しむことができる。
アートの世界に様々なデジタル技術を取り込むことで
新しいエンターテインメントが
創り上げられようとしているのだ。

今後、多くの生活者が、与えられた余暇や時間を
どう有効活用しようかと、旅に、アウトドアに、
アミューズメント施設に出向こうとしているわけで…
すなわち、このデジタルアートの世界観が
新たなアートの分野での
エンターテイメントをつくることは間違いないだろう!

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ピンク・青・紫…と色を変える巨大な水槽。

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日本橋で行われている 『アートアクアリウム』

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デジタルアートはより五感に訴えてくる

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