これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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11/18
2019

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「さぼうる」が65年も続く理由!?

えっ、1955年4月にオープン!?
てことは、私と同い年の「さぼうる」だったのだ。
今年で65年目ってこと。
(素晴らしい!)

先日紹介したスティーブ・ジョブズも含めて
このところ同い年に関わることが多い。

私が65年生きてくるのはそれほど難しいことはないが、
「さぼうる」のようなお店が65年間変わらず存在してくることは
かなり狭き門なはず。

私が「さぼうる」に通っていたのは
20代半ばの頃だから、なんと約40年前。
同僚たちとこの店でモーニングセットを注文し、
週末の競馬の予想をしながら美人スタッフをからかっていた記憶が。
(若気の至り…σ(^_^;)

もしかしたら人は、これを“サボる”というのかもしれないが…

実は「さぼうる」は、スペイン語の「SABOR=味・旨味」に由来し、
“サボる”ためのお店というわけではないようだ。

それはともかく…
その後もときどき思い出したように来店するわけだが、
店頭のトーテンポールはもちろん、
看板も、内装も、そしてその風情も変わってない。

久々に注文したモーニングも見た目はほとんど変わっていなかったのだ。
40年も経つというのに…

あの頃と違うことといえば、入り口にスクッと立っていた
姿勢のいい鈴木店長がいないことくらいだろうか。
聞いてみると、ちょっとした怪我で療養中だという。
(もちろん、また店頭に立つ予定だという。よかったよかった)

オープンから少し前まで店主で店長としてお店に立っていたわけだから
なんと64年間ず〜っとお店の看板となっていたのだ。
(今なんと86歳だという)

とはいえ、神保町は学生街ということもあり
贔屓客はどんどん変わっていくわけだが、
それでもお店は相変わらず繁盛している。

そして、お店の隣にはいつのまにか「さぼうる2」ができていて、
この店も行列ができるほど繁盛しているというのだ。

時代の変化に合わせ変えていかなければ継続は難しいと
経営者の間ではよく言われるわけだが、
このお店は64年間ほとんど変わらないで継続してきているのだ。

この山小屋風の造りと「さぼうる」なればこその独特の雰囲気、
そして、店長の“勤勉で正直”な姿勢が、
「さぼうる」ブランドをこの地に創りあげていったのだろう。

あ〜もしかしたら鈴木店長は倹約家でもあったかもしれない。

正直で、勤勉で、倹約といえば…
そう、先日開講290年の記念イベントを開催した思想家「石田梅岩」である。

30年続く飲食店が1%もいない時代に
その姿を変えずに65年の永きを継続してくるには、
やっぱり店主の人間性と経営者としての姿勢なのだろう。

もしかしたら鈴木店主も「石門心学」を学んでいたのかもしれない。
今度、復活して店頭に立ってるときに、是非聞いてみよっと!?

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さぼうるの外観

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隠れ家のようなお店だ

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これからも続いてほしいものだ

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シナジースペシャル

11/18
2019

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日本ならではのConnecting the dotsへ!

実はこのところ、まさに東奔西走。
それは例の10日間の未病治療入院をした影響があり、
そのしわ寄せがやってきたのだ。
ということで、ここ10日間に6個のイベントが集中した。a

1,高野山での宿坊体験 
空海が1200年前に開山した高野山。
その歴史を感じた奥の院散策。
2.石門心学開講290年記念講演会
そこでは京都大学のカール・ベッカー教授の講演を聞いた。
3.DDTプロレスリングの国技館イベント
  5時間以上も飽きずに観戦し、まさにエンターテイメントプロレス。
4.北海道十勝で土と太陽のワイン“yukidoke”の試飲会
  いろいろ問題はあるが、できたワインの試飲会を兼ね、
  次なる芽室ワインヴァレー構想への展開を発信。
5.第三回里山と生きるフォーラム開催
  素晴らしい登壇者達だった。
6.石川酒造でのお座敷遊び体験
芸妓さんを呼んでお座敷遊び。
とら と~ら と~ら とら♪を皆で楽しんだ。

この6個のイベントの中に、日本の価値観、日本の伝統文化が
ググッと詰まっていていい体験だった。

少し前に、ステーブ・ジョブズの“Connecting the dots”を
紹介したのだが、これはジョブズ一人の人生における
“Connecting the dots”だ。
自分の趣味・趣向であるとか、良い悪いは別にして
自分が体験し学んだこと、
これらの点を結ぶことが他の人にはできない
自分ならではの展開であり、
イノベーションができると教えてくれた。

そして今、ここで私が語りたいことは、
一人の人生における“Connecting the dots”ではなく、
日本という国における“Connecting the dots”。

空海のdots、石田梅岩のdots、
北海道でのワインも日本の里山も、芸妓さんを
呼んでのお座敷遊びも、DDTプロレスも
全て日本ならではのdotsだ。

このdotsをまさにつないだ時にこそ(Connecting)
日本の次なる展開が見えてくるのではないか。

少し前に、次世代への JAPANESE UP-CYCLE
と称して、付加価値の高いサービスやものづくりを
どうやって展開していくべきかを提案したが・・・、

今だけを見て、相対的に(すなわち「ヨコ」)
UP-CYCLEするのではなく、
日本ならではの伝統文化や価値観を「タテ」の視点でつなぎ、
次なるdotsを打つことが重要だということ。
そうすることで、日本ならではのオリジナリティのあふれる
Connecting the dots、すなわち、
付加価値のあるモノ作りやサービスとなっていくのだ。

この集約された10日間で日本の歴史や文化、価値観を肌身で感じた。
それをふまえてUP-CYCLEをすることが、
その先に、世界に類を見ない日本独自なればこその存在理由が
必ずや見えてくるはずだ!

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DDTプロレスリングの国技館イベント

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高野山での宿坊体験 

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第三回里山と生きるフォーラム

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はなまるア・ラ・カルト

11/18
2019

ara

とら と~ら と~ら とら♪の「風流」をつなげ!

日本の伝統的なお座敷遊びの一つ、
『とら と~ら と~ら とら♪』をご存知だろうか?

先日、私が主宰する「星の会議」をメンバーである
石川酒造にて開催した。
そして会議後の懇親会は、今回はもちろん石川酒造にてなわけだが、
特別に石川社長のご自宅をお借りした。
というのも、八王子の芸妓さんを宴会に呼んでくださる
とのことで、それにふさわしい床の間のある
和室にて懇親会を行うと風情があっていいとの
粋な計らいを石川社長がしてくれたからである。

伝統的な日本の木造家屋の部屋で、お酒と食事に舌鼓を
うちながらも、芸妓さんにお酌をしてもらうと
自然と石川酒造のお酒が進むし、芸妓さん達との会話もイキで
私たちを包み込んでくれ、雅やかな時間であった。

そして、お食事・お酒と一息ついた後の出し物が、三味線に踊りと、
『とら と~ら と~ら とら♪』のお座敷遊びだった。

この遊びは、ジャンケンと一緒で三すくみの勝負である。
もともと近松門左衛門の浄瑠璃「国性爺合戦(こくせんやかっせん)」
から誕生した拳遊びで「加藤清正の虎退治」を題材にしている。

ルールは、
“加藤清正の槍は虎に勝ち、
虎は老母に勝ち、
老母は自分の息子である加藤清正に勝つ“ というものだが、
これを『とら と~ら と~ら とら♪』の
フレーズをふすま越しに唱えながら、それぞれのポーズ
(槍を持つ加藤清正のポーズ、腰を曲げた老母のポーズ、
四つん這いの虎のポーズ)をして勝負をするのである。

この雰囲気ある和室にて、気のおけない仲間たちと
芸妓さんそして美味しいお酒と戯れ。
これが何ものにも代え難い価値を感じたのだ。
そして頭に浮かんだ二文字、それは「風流」。
すなわち、日本の中世以後に高揚した“美意識”の1つ。
この体験から、日本ならではのこの「風流」な価値ある文化を
次の世代にもつないでいきたいと感じたのだ。

片や日本はAI・ICTなどの最先端技術を活かした
ビジネス展開をし、日本の生産性をあげていかねば
ならないのだが、日本ならではの価値「風流」もつないで
いくということはとても大切なこと。

さぁ、私もこの「風流」をしっかりつないでいくべく、
旦那衆の仲間入りをしていこうか・・・!!
(ははは。そんな柄じゃないよねえ―)

ara

伝統的なお座敷遊び『とら と~ら と~ら とら♪』

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