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10/02
2017

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食も組織も“オーガニック”の時代へ

最近読んだ書籍に、
企業の組織は「機械的組織」と「有機的組織」に
分けて考えられるとあった。

機械的組織とは、
公式化された制度が多く、上下関係も固定されている組織のこと。
例えば、このところ大きく揺らいでいる東芝やSHARPなど、
日本のひと時代をつくってきた企業たちである。

一方で、有機的組織には
ルールや制約が少なく、人事の階層も多くない。
GoogleやFacebookのように、
プロジェクトごとに最適な人員を集め、
事業の意思決定が早い組織がその代表といえよう。
最近のAI分野への投資スピードや額をみても、
非常に柔軟な組織であることがよくわかる。

他にも、
まだ日本に6店舗しかないブルーボトルコーヒーを買収したネスレや、
“全米で最も健康的な食品スーパー”と言われる
ホールフーズの買収をしたAmazonも
有機的組織と言えるだろう。
(ネスレに関しては機械的組織と有機的組織の
両方をうまく使い分けているのかもしれないが…)

このように
時代の流れに合わせて対応していける企業というのは、
察知も早いが決断もプロジェクトづくりも早いのだ。
それは、有機的組織運営だからこそ、
なし得ることだろう。
いまは、
中島流の“パラダイムシフト75”の転換期であり、
さまざまなビジネスがその変化を余儀なくされているから、
なおさらその差は現れる。

では、機械的組織と、有機的組織の1番の違いは何か。
それは「リーダーシップ」にある。

従来の機械的組織は、
決められた枠組みの中で上に立つものが固定化されていた。
しかし、有機的組織では、
年齢でも社歴でもなく、目的に合わせて最適な人材が前に立ち、
リーダーシップをとるのだ。

機械的組織が「上下」のリーダーシップなら、
有機的組織は「前後」のリーダーシップと言えるだろう。
だからこそ、時代に必要とされるものに、すぐさま対応していけるのだ。

この「有機的な前後のリーダーシップ」は、
一人ひとりの力が事業にダイレクトに影響する中小企業こそ、
大切にするべき考えだと思う。

これまでの大企業のような機械的組織を考え描いてしまっては、
せっかくのコンパクトさが活かせないということに。
めまぐるしい時代の変化に、
柔軟に対応できる“オーガニック”な組織(有機的組織)であることが、
これからの時代に選ばれる理由になってきているのだ。

そう言えば、
先に話したブルーボトルコーヒーもホールフーズも、
「オーガニック(有機栽培)食品」を扱っている。

食も組織も、
これからは“オーガニック”の時代ということだろう!

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Googleのエントランス、出社するスタッフの服装からも自由度の高い様子がうかがえる。

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Appleにも足を運んだ。敷地面積はなんと32エーカーもあるそうだ。

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海外研修で訪れたfacebook社。「いいね!」のマークをみんなで。

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