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01/28
2013

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“実践知”の価値

先日、ビジ達でもおなじみの
情報学博士・小阪裕司氏に
「Business Lab.」へ出演いただいた。
小阪氏のお話の中で、
私が着目した言葉は“実践知”だ。

“実践知”とは実践することにより
得られる、 “暗黙知”。
小阪氏が実践知を「自転車」に例えて
こんな風に説明していた。

「初めて自転車を乗る時に、
 乗り方を頭で考えながら覚える人はいません。
 誰かに後ろから押してもらい、
 前を見て転ばないように身体を動かすことで
 覚えるのです。」

今、ビジネスにおいても
この実践知が必要されているように思えてならない。

そこで思い出したのが、
以前ビジ達でも紹介した100円ショップの
店員さんとのやり取り。

私がレジで会計待ちをして並んでいる時のことだ。
その列の逆側のカウンターに1つだけ商品を持って、
列に気付かずに自分の番を待つ
お客さま(おじさん)がいた。
それに気付いた店員さんは、
私にこう目で語りかけてきた。

「次はあなたの番なのは分かっています。
  しかし、あなたが許してさえくれれば、
  次は自分の番と思い待っている
  あちらのお客さまのお会計を
  先にすることができるのですが…。」

(私はもちろん快諾。
  そのお客さまも長い時間並ばずに済んだ。
  私の後の人たちも不満なく…)

これは目をどう動かすか、
誰から教わったかということはまずない。
彼女はこの状況を前にして、
どういった解決策が一番誰もが
気持ちよく過ごせるのかを、
瞬時に考えてこの行動に至ったのだ。

まさに彼女のセンスとこれまでの経験値からの賜物。
これも“実践知”ということだ。

さて、近ごろよくビジ達で
ご紹介させていただいている
秋山木工もまた“実践知”を大切にしている。

秋山木工では、本を読んだり、
座学で知識を得させることはしない。
日々の作業や生活の中での先輩やお客さま、
秋山社長とのやり取りを通して
その極意を理解させている。

それは、本当のその人が使える活きたノウハウは、
実践の中でしか得られないと思っているからだ。

さらに、先日、αクラブ定例セミナーに
ゲスト出演いただいたモンベル創業者の
辰野勇会長もこんなことをいっていた。

「私も登山をしているからこそ、
  登山家が何を欲しているかがわかる。
  また、経営をしているからこそ、
  数字や組織のことが…」。

実践知とはまさに計り知れないもの。
実践知には、私たちが思っている以上の
“幅と奥行き”があるのかも。

“実践知を積む”ことこそが、
プロとしての質を上げ、
その人の人生をより豊かなものに
してくれるのだろう。

これからの時代は、実践したものこそが
次なるステージへと行けるのだ。
やっぱり“Challenge & Synergy”!

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自分の経験を生かしたビジネス!

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生きたノウハウは実践から学べ!

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実践知がこれからのビジネスの鍵!

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