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01/13
2015

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儲かるかどうかでなく“存在理由”があるかどうか!

なぜ、和菓子の「虎屋」は400年以上も継続しているのか。
なぜ、石川酒造は18代に渡り継続しているのか。
また、なぜ石田梅岩が死後三百年近く経た今も語られているのか。

その答えは、彼らの“存在理由”にある!

このビジ達でもご紹介し、ラジオ『BUSINESS LAB.』にも
ご登場いただいたCandy Miyuki(キャンディミユキ)氏。
米国フロリダのディズニーワールドで
17年間もCandy artist(飴細工師)として活躍した彼女だが、
2001年の9.11後、景気の悪化によって
一度解雇されたことがあるという。

しかし、彼女の素晴らしいパフォーマンスの
ファンによって署名運動が起こり、
すぐに復帰することになる。

復帰するまでの間は、
アトランタにある病気の子どもたちのための施設で、
無償のアメ細工パフォーマンスを披露していた。
つまり、仕事も保障もない中でのボランティアということ。

お金が発生しない状況でも、
全力でアメ細工パフォーマンスをすれば、
子ども達の笑顔が見られる。
そのことによって、改めてキャンディ氏は
“私が天から与えられた使命はこれだ!”と実感したという。
自分の“存在理由”を、
改めて確認する機会になったというのだ。

冒頭で述べた石田梅岩にしても、
44歳にして突然勤めていた商店を辞め、
私塾(のちの“石門心学”)を開いた。
はじめは訪れる人も少なかったが、
そのうちに彼の思想に共感する人が増えてくる。

その結果、59歳で亡くなるまで、多くの支援者が現れ、
塾も京都のみならず大阪にまで広がり、
充実した生涯を送ることができたという。

つまり石田梅岩の“心学”という“存在理由”が、
多くの人を動かしたのだ。
今日まで、長く石田梅岩が語り継がれているのも
そのためだろう。

虎屋が400年以上継続し、
今も多くの人に支持されるのも、
石川酒造が18代に渡って継続することができたのも、
それぞれに“存在理由”があったから。
地域に必要とされ、社会に貢献したからこそ、
長い間支持されてきたのだ。

ついつい、短期的な儲けや効率を
追い求めてしまいがちな現代社会。
しかし今必要なのは、人もビジネスも“存在理由”!
一見遠回りに見えたとしても、
「儲け」ではなく“存在理由”を追求することで、
継続的に支持されていくのだ。

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Candy Miyuki氏とパチリ!

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老舗・石川酒造のご当主!

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儲けだけがビジネスではない!

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虎屋継続の秘密も“存在理由”にあり!

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