これからの選ばれるビジネス!

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03/31
2015

0330

「人間万事塞翁が馬」の革新

このところビジ達でもたびたび紹介している
「人間(じんかん)万事塞翁が馬」。
その諺にあるように、
幸、不幸が予想のしようがないのは、
ビジネスにおいても同じだろう。

それでも目の前の困難に
立ち向かわなければならないのが
ビジネスの常だ。

振り返れば、今までお会いした経営者の方々は、
多くの実績を残した経営者ほど、
多くの困難に遭遇してきたといえるかもしれない。

そして、それを機に“革新”ともいえる
大きな決断をして成功につなげているのだ。

例えば、東北に本社を置き、
震災に遭いながらも昨年上場を果たした
株式会社ホットマン(伊藤信幸社長)。

ここは、イエローハットを中心に、
ガリバーやTSUTAYAなどの
様々なブランド店舗を運営する
メガフランチャイジー企業だ。

以前はカー用品店を営み、
東北を中心に数十店舗まで店舗拡大を行っていたという。
しかし、事業について道路交通法の観点から
いろいろと修正(行政処分?)を求められ、
それをきっかけに店舗数を半分に削減。

結果、多くの退職者が
他企業に流れていくことになってしまったという。

そこで決断したのが、
イエローハットの傘下(フランチャイジー)になることだった。
これにより、イエローハットの創業者であり
「日本を美しくする会」の相談役でもある
鍵山秀三郎氏と「掃除」に出会い、
自身を見つめ直すきっかけになったという。

この道路交通法の問題や大震災などの大きな困難がなければ、
メガフランチャイジーとしての現在も、
上場を目指すこともなかったかもしれないのだ
(そして、鍵山相談役との出会いによる掃除哲学の学びも…)。

また、自然酒づくりにこだわっている
酒造として注目されている寺田本家。

ここでは効率的な酒づくりではなく、
本来の“発酵”を大切にした、
“自然”に寄り添う酒づくりをモットーとしており、
酒造業界が低迷している中、
右肩上がりの業績を記録しているという。

ここの23代目当主であった寺田啓佐氏は、
病気になったことをきっかけに、
自身の生き方や酒造自体の在り方を見つめなおしたという。

それまでの利益を求めた効率的な酒づくりをやめ、
食材が持つ本来の力を活かした酒づくりへとシフトチェンジしたのだ。
そして、それらが結果として他の酒造にはない、
「選ばれる酒造の要素」にもなっているのだ。

このように、様々な困難は、一見不幸に見えても、
それをきっかけに、“change”と言える大きな決断を行い、
“革新”を図ることで、成功に結びつけられるのだ。

冒頭でも話したとおり、ビジネスにおいて
さまざまな困難は必ず遭遇するものであり、
いろいろな対応が求められる。

だが、それらにいかに対応し“革新”へと昇華させるかが、
これからのビジネスにおいて選ばれる大きな要素になるだろう。

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ホットマン:伊藤社長

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