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はなまるア・ラ・カルト

10/23
2017

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先難後獲、先憂後楽、先義後利

先日、久しぶりに石川酒造の18代目当主にお会いした。
当主と色々なお話をするなかで、
16代目当主のこんな素晴らしい日記の一節を思い返したわけだが…。

「インチキの商売で、ボロイ儲けをするよりも
親切な良心的な商売によって永い信用を築け、
と教える。人が良心的にならざるとき、
良心的になることが永い信用確保の唯一の道だということを教える」

これは1947年の1月、
つまり終戦から1年半後に書かれたものである。
当時の社会は、生きるために皆必死で、
決して真っ当な商売ばかりではなかっただろう。
(真っ当な商売の方が少なかったかも)

そのなかで「まずは自分が良心的な商売をすることだ」と言い切っている。
まさに“先義後利”、まず義を通し、
利は後からついてくる、という考えなのである。
(拙著『儲けないがいい』のテーマも“先義後利”なのだ)

そして、そんな16代目当主の“先義後利”をきっかけに、
“先難後獲(せんなんこうかく)”
そして“先憂後楽(せんゆうこうらく)”
というキーワードにも思い至ったのだ。
これらはいずれも「先」と「後」を持った四字熟語。
これら3のキーワードから、何か見えてくるものがないだろうか…?!

“先難後獲”は、
まず人のために困難な事に取り組み、
自分の利益になることは後回しにするという意味。
そして“先憂後楽”とは、
先に苦労を体験したものは後が楽である、という意味であり、
常に民に先立って国のことを心配し、
民が楽しめるようになった後に自分は楽しむ、
というリーダーに向けた言葉でもある。

16代目当主の日記と、
この3つの四字熟語が私たちに教えてくれること。
それは、
「まずは自分の利益にとらわれず、
困難な事や人のためになる事にチャレンジしなさい」ということだ。

ビジネスをしていれば、苦楽の波は必ずある。
苦しい時期に目先の利益にとらわれず
「今は義を通すべきだ」と覚悟できるかどうか。
それが、結果的に長く続く信用や、その先の利益につながっていくのだ。

しかし、
「先後」の考えを示す四字熟語が
時代を経て3つも残っているということは(いや、もっとあるかも…)、
それだけ人々が、
目先の利益や自分の楽を選びがちだ、
ということへの戒めなのだろう。
せっかくの先達たちのこれら発信を
ここで改めて噛み締めて進んでいきたいものだ。

先難後獲、先憂後楽、先義後利…
と繰り返しているとまるで念仏を唱えているみたいだ。
おっ!これって、使えるかも!

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18代目当主。いつお会いしても爽やかなのだ。

key 2

歴史ある石川酒造。

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まさに先義後利をテーマに執筆したのである。

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