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はなまるア・ラ・カルト

03/16
2020

ara0316

今こそ“動中の工夫ism(主義)”

今こそ“動中の工夫”を優先するタイミングだ。
先日も紹介したエコーロケーション戦略2.0。
すなわち、反響定位戦略では、
“小さなチャレンジでもどんどんした方がいい“と発信した。
そして、しばらく前にこのビジ達では
“Grab the flow, Go with the flow”
“流れをつかみ、そして流れに乗れ”と発信した。

時代が大きく変わり、破壊的テクノロジーにより
イノベーションが加速している。
この流れにのらない限り、置いていかれるのだ。

『方丈記』、の冒頭
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず(中略)
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし」
ここを
「世の中にある会社とビジネスと、またかくのごとし」
と読み取れるのだ。

とはいえ、私達は
「タニタの働き方革命」のように、
新しいフリーランスのような契約社員や
パラレルワークへの移行をするのは正直難しい。
佰食屋のような“従業員ファースト”の転換も困難だ。

ただしこの流れを少しずつ取り入れ、“流れをつかむ”
ために踏み出すことなら可能だ。
そこで、ビジ達で何度か紹介している鍵山相談役の
「動中の工夫」なのだ。

「論理的に理解し、
十分納得してからでなければ
行動に移せない人は、
一生かかっても何もできません。
また行動する前から
「わかった、わかった」
という人の理解も非常に浅いものです。
行動しながら考えるからこそ
活きた知恵も湧いてきます。
白隠禅師の次の言葉が、
そのことをよく言い表しています。
動中の工夫は静中の工夫に勝ること幾千億倍」
(PHP研究所、鍵山秀三郎「一日一話」より引用)

鍵山相談役がこれを発信した理由の一つは、
“トイレ掃除”を極める過程で、
常に動中の工夫があったからに違いない。

私も関わり制作した掃除のポケットブックには
掃除に必要な50種類を超える動具が記載されている。
ただしこの動具類は、掃除を始めた当初から、そろえられていた
わけではない。トイレ掃除の効率をあげるため、
トイレをより美しく仕上げるため、徐々に工夫を
重ねた結果、今の動具一式にたどりついたのだ。
同じく掃除の手順も最初からマニュアルがあったわけではない。
少しずつ少しずつ蓄積したノウハウがこのポケットブック
につながったのだ。

すなわちこの変化の激しい時代だからこそ、
まずは一歩を踏み出すことが大切。
踏み出してみると、流れの特徴がわかり、
次は何をすべきかが見えてくるということ。
流れに踏み出した中で、“動中の工夫”をしていけばいい。
“動中の工夫ism”こそが今のこの時代をうまく乗り切る、
そして時代の波に乗るための方法論なのだ。

ara0316

掃除のポケットブック

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