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はなまるア・ラ・カルト

04/26
2021

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“動中の工夫”こそ「エコーロケーション戦略」に通ず

先日丸善本店(本屋)にてなぜか気になったので手にした本、
『Think Clearly』ロルフ・ドベリ著。
サブタイトルは、
「最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」。
オビには、この複雑な世界を生き抜くための鮮明なる指針。
心理学、行動経済学、哲学、投資家や起業家の
思想をひもとき、スイスの知の巨人が
まとめあげた未来が変わる「52の考え方」とあった。

私がこの本を買おうと決めた理由は、52の考え方の
1番目に、「考えるより、行動しよう」とあったから。
このことはまさに私がこのビジ達でも幾度も発信してきた。

何を書くかというアイデアは、
「考えているとき」に出てくるのではなく、
「書いている最中」に浮かぶとも書いてあった。
その通りだ!
実は、このビジ達コラムでも、書き始める時点では、
テーマこそあるが、最終的な展開や“オチ”は考えていない。
だが、書き始めてみると、そこにアイデアが生まれてくるのだ。

また、人生においても自分が何を求めているかが
わからない時には、何かを始めてみるのが一番手っ取り早いと。
実は私もデザインに興味があり愛知県立芸術大学を受験するが、
あっさり不合格となり、デザインの専門学校へ行った。
就職したが、思うような会社や仕事に出会えず、
自分でやってみようと思い独立した次第。
そうこうするうちに、自分のやりたいことも
見えて来て、その方向に序々に舵を切るわけだ。

あのピカソも新しいことにチャンレンジする大切さを言い、
「何を描きたいかは、描き始めてみないとわからない」と。
鍵山秀三郎相談役も、
白隠禅師の言葉を引用し、
「動中の工夫は静中の工夫に勝ること幾千億倍」
(白隠禅師は百千億倍と語っているのだが・・・)
と語っている。

ピカソも、白隠禅師も。鍵山相談役も、ロルフ・ドベリ氏も、
結果、同じ事、すなわち、「考えるより、行動しよう」と
語っているのだ。

そこでもうひとつ思い出したのが、
私の“エコーロケーション戦略”。
“チャンレンジの繰り返しこそが次なる時代のビジネスを察知する”
ということ。
これも、留まりあれこれ思考するのではなく、
まずは一歩踏み出そう!ということ。

この章には他にも、
「人は率先して行動を起こすより、考えているだけの方が気楽だ。
実行に移すよりぼんやりと思いをめぐらせている方が心地がいい。
考えているだけなら失敗するリスクはゼロ。
行動すれば失敗のリスクは確実にゼロより高くなる。
他人の行動にコメントしたりするだけの人が多いのはそのため」と。
著者は、理論家や教授、コンサルタント、作家やブロガー、
ジャーナリストのことを言っている。
(うんうん、分かる分かる)
私もコンサルタントだが、自分の会社を30数年間経営し、
新規事業も立ち上げ、理論だけのコンサルとは違うからこそ
多くの経営者に支持されているという・・・。
(本当に支持してくれているのだろうか!?)

ちなみに、今回は“目からウロコのおすすめ本”ではないですよ~。


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何かを始めてみるのが一番手っ取り早い

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『Think Clearly』ロルフ・ドベリ著

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鍵山秀三郎相談役も道中の工夫を語っている

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