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12/11
2017

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モウのよだれから“Fine Choice”へ

こらあ~、なめるな!
シルバーグレーの髪によだれがつく!
そのべちゃべちゃの鼻をそんなに近づけるなって。

興味を持ってくれるのはうれしいけど、
よだれまみれにされちゃねぇ~。
私はめったにお風呂に入れない身なんだから…モウ。

そう今回の主役は“モウ”なのだ。
この十勝でその昔から活躍してくれている
農家の仲間といえば“モウ”。
十勝はじゃがいも、トウモロコシ、小豆も有名だが、
モウが活躍し、北海道十勝ならではの美味しい乳製品を
作り出してくれている。

スイーツ親方としても注目される
芝田山親方(元横綱大乃国)も、
ここ十勝はスイーツ食材の銀座通りの
ようなものと語っている。

良質の小麦・砂糖(ビート)・小豆から、
バター・チーズ・ホワイトソースと
そのほとんどの材料が地元産でまかなえるという。
だから、あの六花亭や柳月が生まれ、
次から次へと美味しい新商品を生み出してくれているということ。

まぁ~そんなことを
メディアを通じて発信するスイーツ親方も、
十勝の芽室町の農家に生まれた地元産なわけだが…。

私が育った家にもモウはたくさんいて、
世話もするが、毎日たくさんの牛乳を飲ませてもらい、
持ちつ持たれつの生活をしていたと言ってもいいだろう。

ところがだ…。
このところのバター不足は皆さんもご存じだろう。
今もスーパーマーケットでは
「バター品薄のため、お1人様1つとさせて頂きます」
と書いてあったりする。

実は日本だけだなく、
フランスでも“バター危機”が勃発している。
このままではクロワッサンが店頭から消えてしまう…
とまで言われているのだ。
いまやバターの価格はほとんど
年初の約2倍まで跳ね上がっているという。
(これはあくまでフランスの話)

とにかく、バター不足の原因の根本は、
日本もフランスも酪農家の事業環境の問題があるようだ。
せっかく脂肪分の高い上質の牛乳を生産しても
それを評価し、活かしてくれなかったり、
飼料代の高騰で経済的に厳しい状態に置かれたり…。

それでいて未だに、休日はほとんどなく、
3Kの労働環境から抜け出せないのが実態なのだ。

これじゃ、牛屋なんてやってられないよ…と思うのは
自然の流れというもの。
さて、私たちにできることは…。

今、Memuroのワインヴァレー構想では、
チーズ工房もつくろうと画策している。
乳脂肪分をより上げようとチャレンジし追求している
酪農家たちと組んで、
より高付加価値の乳製品づくりをしようとしているのだ。

こんな、大手に頼らない地道なチャレンジが、少しずつだが
この地の酪農家へのひとつの光明になってくれればと。
まぁ、そんなことはできなくとも、私たちにできることは…

私たち生活者が割高に見えても、いい製品を買うこと。
いい会社がつくったものをいいお店から買うこと。
すなわち、中島流で言うところの“Fine choice”だ。
安いだけ、便利だからで買ってはいけない。
どの地で生産された原材料で、どんな会社がつくり、
どんな流通を通って売られているのか。
これを確かめてから買うということ。

これが、いい生産者を継続させ、
いい会社を活発化し、いいお店を応援することにつながるのだ。

あなたの“Fine choice”が、孫子の代の社会をつくるということ。
ふっふっふっ、モウのよだれくらい、受けて立ってやるよ。

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