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目からウロコのおすすめ本

04/01
2013

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『田舎暮らしの方法』岩佐十良著

「あれ、またこんなに買ってしまった!」
(私も都会病なのだろうか…)

雑誌『自遊人』の編集長であり、株式会社 自遊人の
代表取締役社長でもある岩佐十良(いわさ・とおる)氏。

岩佐氏の書籍は、今まで何冊か読ませていただいたが、
その中でも『田舎暮らしの方法』という本は、
田舎育ち(北海道十勝)の私にとって、特に興味深いものだった。

書籍の内容は、全国の田舎暮らし事例を紹介するというもの。
田舎暮らしを実現するには何をすればいいのか、
その時必要な経費、また失敗例など、
今人気のカントリー生活を楽しむための具体的な方法が載っているのだ。

巻頭を読み進んでいくうちに、ある文章が私の目に留まった。

「(田舎にいると)そもそも買い物をしたいと思わなくなります。
魚沼に移住してつくづく思うのは、
消費欲というのは消費をすることでしか心が満たされない
都会病だったのだな、ということ。」

都会病…。この言葉は心に深く刺さった。
まさにその通り! そういえば私にも思い当たる節がある…。
(冒頭のセリフがこれだ)

先日、裾直しをお願いしていたズボンを取りに行った時のこと。
ズボンを受け取るだけのはずが、いろいろと見ているうちに、
つい、もう一本新しくズボンを買ってしまったのだ。

更にその新しいズボンの裾直しをしている間(90分)に、
近所のお店でiPadカバーやら、キッチン小物やら、
レトルト食品やら、しまいには本まで購入してしまった。
(本来、その90分間は近くのカフェなどで仕事をする予定だったのだが…)

先ほどの文章にもあったが、都会にいるといろいろなものが
目に飛び込んできて、“消費欲”を刺激される。
そして、つい買わなくていいものを買ってしまうのだ。

まさに“都会病”。
都会にいると、都会の頭・価値観で物事を考えてしまうということ。

しかし、田舎で生活をすればどうだろう。私もかつてそうだったように、
周りにいる家族や動物、そしてその広大な自然環境。
毎日の生活を営んでいるだけで十分幸せ。
他に欲しい物なんて何もなかったのだ。

都内にあった出版社を新潟県の魚沼に移転させ、
そこで既に8年間も生活している岩佐氏だからこそ、
このことに気づけたに違いない。

「自分にも当てはまる」。
そう思った方は、是非ともこの本を読んで、
実際に田舎暮らしを体験してほしい。都会にいては気づけない、
人生における、かけがえのない大切なことに気づけるはずだ。

この田舎暮らしという価値観は、
“都会病”にかかっている私たちにとって
今最も必要な考え方なのかもしれない!

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