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07/01
2013

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『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。』出雲充著

あ~、地球のどこかに漫画『ドラゴンボール』に出てくる
“仙豆”のようなものがあったら、
しばらくは何も食べなくてもいいし、
栄養にも困らず、傷も一瞬で回復するのにな~。

あのミドリムシで有名な
株式会社ユーグレナの代表取締役社長 出雲充氏が著した
『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。』。

その書籍には、そんな“仙豆”のような
ミドリムシの大量培養に成功した話が綴られていた。

ミドリムシって何? 青虫と同じでしょ?
なんて思う人がまだまだいるのだというが、
実はこのミドリムシ、
ドラゴンボールの仙豆並にスゴイのだ。

体長わずか0.05mmのミドリムシは、
動物と植物の両方の性質を備えている藻の仲間。
植物の性質を持つため、光合成によって成長する。
さらに二酸化炭素を減らし、地球にもとても優しいというわけだ。

また、最近ではバイオ燃料としても注目され、
ロケットやジェット機の燃料としても使えるのだとか。

まさにミドリムシには、
無限の可能性が秘められているのだ
(さすがに一瞬で傷は回復しないが…)。

ところがこの救世主とも言えるミドリムシは、
その性質上、大量培養が難しいというのが一番の課題だった。
これまで世界中の研究者たちが挑戦してきたが、
その結果は惨敗だったという。

そこで、あえてその困難に
真っ向から挑んだのが、出雲社長だ。

出雲社長がミドリムシの大量培養に挑むきっかけとなったのは、
遡ること大学時代。

当時、バングラデシュへ留学していた出雲社長は、
その地域にいた栄養不足の子どもたちを見て
何かできないかと考えていた。

そこで出会ったのがこの“ミドリムシ”だ。

ここから出雲社長の長~い“挑戦”が始まる。
当然多くの困難が立ちはだかり、失敗も繰り返した。

しかし8年前、ついにミドリムシの大量培養に成功したのだ!
(スゴ~い、多くの研究者が長い間かけても成し得なかった
大量培養を実現してしまったのだ!)

ところが、当初は大量培養するにも場所がなく、
投資してくれる企業もなかったので、
なかなかビジネスには繋がらなかったそうだ。

前代未聞の大量培養は、立ちはだかっていた壁の
ほんの一部分を崩したにすぎなかった…。

とはいえ、2012年に株式会社ユーグレナは
東証マザーズに上場という大きな成長をとげた。
若き起業家・出雲社長の強い思いに、多くの人が手を差し伸べたのだ。

いや~、やはり社会貢献につながるような、
大きな志を持つ人は違う!
その気持ちが、結果的に多くの企業や人の協力を
得ることにつながったのだ。

その挑戦の中で、
いろんな困難をブレイクスルーする方法も得られたに違いない。

それこそが33歳という若さで“仙豆”いや、
ミドリムシをビジネスにつなげることに成功した
出雲社長が持つ最大の強みなのだろう。

book (1)

世界から注目される「ミドリムシ」

book (2)

若き起業家の次なる挑戦とは…

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