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目からウロコのおすすめ本

10/27
2014

book

『アドラー 一歩踏み出す勇気』中野 明・著

『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』、
『アドラーに学ぶ部下育成の心理学』と、
アドラー心理学に触れ…この度ついに3冊目を読破!

今回手に取ったのは、『アドラー 一歩踏み出す勇気』という本だ。
ほかの2冊との違いは、小説仕立てになっている。
そして、物語の中にアドラー心理学のエッセンスが盛り込んであるのだ。
非常に読みやすく、私は3時間かけずに夢中で読んでしまった!

主人公の「松田勇二」は、大手広告代理店に勤めるサラリーマン。
お客さんや家族とのやりとりの中で壁にぶつかるが、
謎の指導者に導かれて「自分を変える7つのステップ」を実践していく。
そして、さまざまな問題を解決していくというストーリー。
そして成長した「松田勇二」になるというわけ!

私がアドラー本を3冊も読む理由は、
ビジネスにも役立つようなヒントが、たくさんちりばめられているからだ。
ビジネスはもちろん、家庭も、趣味も、
生活を営むうえで必ず絡んでくるのが人間関係。
人は一人では生きていけない。

だからこそ、自分が所属する共同体に貢献し、
一体感を感じることで高い充足を得られる。
それをアドラーは「共同体感覚」と呼んでいる。
家族、組織、地域、社会、国…
あらゆる共同体への意識を持つことで、
自分自身も成熟していくのだろう。

アドラー心理学を学んでいると、
私の説く“仕事道”とオーバーラップする部分が多いことに気づく。
個人としての人間性、スペシャリストとしての成長、
組織の成長、そして社会貢献。
一人ひとりがそうした意識で生きていけば、
善循環が起こり世の中もうまく回っていく。

社会人として、家庭人として、一人の人間として、
「自分のあり方」へのヒントをくれるこの本。
新たな自分にステップアップするチャンスにめぐり合えるかもしれない!

「人間は社会的存在である」と提言していアドラーが、
「人間は動物的な存在である」と答えたフロイトと
袂を分かった理由がわかるような気がする。

アドラーは人間の心理を掘り下げるだけでなく、
どうすればその研究を人間社会の中で良い方向に活かせるのか。

その研究の社会意識を教えていたということだろう。
もう少し早く、アドラーの本に出会っていれば…
(“たら”“れば”はビジ達に似合わないかな~)。

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是非、手に取っていただきたい!

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