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08/28
2017

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“わらび座”の秋田からの仕事道

ついに、劇団わらび座の本拠地である
秋田県のあきた芸術村を訪れることができた!
里山にその本拠地を置くわらび座にはず~っと興味があり、
わらび座の山川社長も交流はあったものの、
なかなか行く機会が無かったのだ。

その日の演目はミュージカル「ジパング青春記」!
仙台藩主伊達政宗が世界を知るべく
ヨーロッパへ派遣した遣欧使節団の物語だ。
舞台となった1611年には三陸で大地震が起こり、
津波の被害も大きかった頃だという。

2011年東北大震災のちょうど400年前の東北でも
未曽有の被害をもたらす大地震があったのか、と
不思議な気持ちになったのだが…。
それはさておき、東北・秋田なればこその、
伝統芸能と民謡を取り入れた、暖かな人情溢れる和製ミュージカルで、
東京では得られない風情を感じたのだった。

東京でスタートしたわらび座が、
秋田の豊かさに着目し拠点を移したのは1953年。
私の生まれる2年前だというのだから驚きだ!

戦後まもなく誰もが東京を目指していた時代、
あえて地方の秋田へ拠点を置くそのチャレンジ。
そしてそこから60年以上、秋田の地に根をはり
発信し続け劇団をつくりあげてきた、
その実績にはひたすら感じ入るばかりだ。

あきた芸術村には劇場のほかにも、
地元の食材や田沢湖ビールを楽しめるレストランや、
疲れたからだを癒やせるゆぽぽ温泉、
森林工芸館などさまざまな施設がある。
まさに芸術村全体がエンターテインメント施設であり、
山川社長の「秋田のすばらしい里山をまるごと体験してほしい」
という想いが伝わってくるよねぇ~!

これまでは誰もがあたりまえのように東京を目指してきた。
だが、そこには経済的豊かさはあっても
心の豊かさはなく、本来求めていた“幸せ”はない
ということに誰もが気付き始めてきた。
そして多くの人たちが地方の、
古き良き里山の文化、そして自然が持つ豊かさに目を向け始めている。
地方の存在理由を再確認する時代がやってきたのだ。

そんなパラダイムシフトの時代だからこそ、
わらび座が秋田の地にこだわり60年に渡って
地方から発信し続けてきたことは大きな意味があるということ。
今後、その存在は必ずや多くの注目をあびることだろう。
まさにこれこそ、わらび座の仕事道なのである!

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あきた芸術村でわらび座公演を観てきた

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わらび座の社長山川氏

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