これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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02/25
2019

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切腹覚悟の仕事道

何度かこのビジ達でも話題にしてきた「切腹最中」。
“切腹”したかのようにぱっくりと口を開けた、餡子たっぷりの最中だ。
ネーミングと姿のインパクトで、メディアにも取り上げられる機会が多い。
つい先ごろのバレンタインデーには、
いつもの白帯にキスマークをつけて、
切腹ならぬ“接吻”最中として売り出したとか。

そんなおちゃめな切腹最中は、平日でも1日4,000~5,000個、
多い時には7,000個以上も売り上げる人気商品だ。

切腹最中が初めて発売されたのは、およそ30年前、1990年。
私が知ったのは2000年頃で、
当時は渡辺社長とも色々とお話をさせていただいたのだが、
この方は老舗和菓子屋の3代目…ただし養子!
自分のアイデアが通りにくい背景もあったようだ。

切腹最中を思いついても、自分の一存では実行に移せない。
先代の奥様にお伺いを立てる必要があり、恐る恐る聞いてみたら
「切腹最中?!うちは小さくても
歴史があるお菓子屋なのに“切腹”だなんて!」と大反対。
2年もかけて説得して、やっと1990年の発売にたどり着いたそう。

満を持しての発売だったが、これが始めはちっとも売れない!
それがどうして人気商品になったのか?

まず1つ目は、ネーミングインパクトがあったこと。
「切腹」という老舗和菓子屋には
ふさわしくないほどのネーミングが、まずは勝因だろう。
2つ目は、デザインのインパクト。
切腹最中を見たことがない方は今すぐ検索!
最中そのものが大胆な意匠だ。
3つ目が、忠臣蔵と深い関係があるというストーリー性。
4つ目は言うまでもなく味作り。
5つ目は、これらを周囲に広めていく発信力。
と、まあ挙げれば当たり前のことばかりだが・・・。
私がつくづく感心したのは、当たり前ではない6つ目。
ネバーギブアップの精神だ。「しつこさ」と言い換えてもいい。
最初に周りの人たちに反対されたときも、
いざ発売してちっとも売れなかったときも、
社長はめげず、しつこく、切腹最中を信じ続けた。

ビジネスにおける謝罪手土産として話題になったなどの
幸運もあったにせよ、その逆風にもめげず
発信を続けることはなかなかできないことだ。
その結果が大人気商品に結びついたというわけ。

と、私がよく紹介している北海道・日高山脈の
ふもとのパン屋「カントリーブラン」を思い出してしまった。

この店は、パンのための水を求めるうちに、
人口200人程度の小さな村にたどり着いたのだという。
普通に考えれば立地は最悪。
ところが、いまや遠くからお客さんが訪れる繁盛店なのだ。
この店もやはり、先ほどの1から5の項目をしっかり満たしている
(詳しくは過去のビジ達を!)。
そしてなによりもネバーギブアップの精神。
素材にもこだわった美味しいパンなら、
きっとみんな分かってくれる
という信念で続け繁盛店になったのだ。

元は新橋のはずれの小さな和菓子屋さんだった
新正堂(しんしょうどう)も、切腹最中は必ず人気商品になる!
という強い信念によって、大繁盛店へ。
まさにネバーギブアップの、切腹覚悟の仕事道と言えるだろう。

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これが切腹最中

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3代目社長!

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サラリーマンに大人気

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