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09/02
2019

sgt0902

“弱点で進化を起こす”水族館プロデューサー

『水族館プロデューサー』。聞きなれない職業かもしれないが、
中村元(はじめ)さんはその第一人者。
“天空のオアシス”をキャッチフレーズとする
池袋のサンシャイン水族館や北海道北見の『北の大地水族館』の
リニューアルを手掛けたといえば、わかりやすいだろうか。

2011年にリニューアルしたサンシャイン水族館だが、
その立地上、どうしても床面積に限界があり、
大きな水槽を作ることも難しく、さてどうしたものか…
と考えたどり着いたのが“天空のオアシス”空飛ぶペンギンだという。

ペンギン自体は特別に珍しいわけではない。
ただしサンシャイン水族館では、
入場者の頭上を池袋のビル群と青空をバックにペンギンが泳ぐのだ。
この地だからこその展示の発想。
(これも弱点からの発想!?)

中村さん曰く、水族館は現代日本人にとって、欠かせない施設なのだとか。
心身に潤いをもたらし、リフレッシュさせる役割があるのだという。

さて、サンシャイン水族館は
面積こそ限られていたものの、都心にあったわけだ。
だが『北の大地水族館』の場合、
予算もない・田舎の温泉地で観光客の見込みも少ない・
それでもリニューアルしたい…という仕事だったそうだ。

しかも冬場の気温はマイナス20度を記録するほどの極寒の地。
さあどうする?!

中村さんが思いついたのは、
この「極寒の地」ならではの特徴を生かすこと。

マイナス20度の中では、当然水槽の水は凍ってしまう。
それを逆手にとって、建屋と野外にまたがる形で
大きな水槽スペースを掘り、アクリル板で仕切った。

冬場はアクリル越しに凍ってしまった水槽を
眺めることになるのだが、厚く張った氷の下に
オショロコマ(北海道の川に泳ぐサケ科の魚)が泳ぐ。

氷の下に息づく魚など、他のどこの水族館でも
見ることができない展示となった。

もともと、中村さんは魚や海洋生物に暁美がある、
水族館の専門家ではなかった。
大学でマーケティングを学んだあと、
たまたま鳥羽水族館に務めたのが
この道に踏み出すきっかけだったそうだ。

そんな専門家ではない自分に何ができるか?
それはお客様目線に立つことができ、
期待の広がる水族館づくりに取り組むことに。
そんな思いから、これまでの水族館になかった
広報担当を設けるなど、来た人に楽しんでもらえる
水族館づくりに尽力。いまもその姿勢を貫いているというのだ。

中島流の“弱点から進化を起こす”展開といえば、
そう、ランチェスター戦略!
局地戦、接近戦、一点集中戦、すなわち“小が大に勝つ戦略”。
私達はこの“弱点から進化を起こす”発想こそが
これからのビジネスに勝ち残す手段と言っていいだろう。

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『水族館プロデューサー』の 中村元(はじめ)さん

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