これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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11/04
2014

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掃除は“仕事道”に通ず

年季を感じさせながらも
手入れが行き届いた工業用機械を拝見。
コンピューターの部品を生産するもので、
酸性の液体を扱う機械なのだが…。
え!? すでに20年以上は使用している!?

これは、日本を美しくする会の
田中義人会長が経営する、
株式会社ナカヤマと
東海神栄電子工業株式会社の工場を視察したときのこと
(“企業文化交流会”のイベントにて)。

私の訪問は2回目だったが、
やはり案内される空間は
どこも徹底した整理整頓が行われ、
非常に清潔な生産現場だった。
それだけではない、
案内してくれた方々の人柄の良さも感じられたのだ。

生産現場の掃除といえば、
国内に限らず海外でも注目されている
職場改善方法「KAIZEN」があるが、
田中会長曰く、
まさに“掃除”こそが「KAIZEN」だったという。

田中会長がそれを実感したのはバブル期のこと。
当時、売上至上主義で成長を続けていた自社が、
バブル崩壊後に存続の危機に追い込まれた。
その危機を救ったのが“掃除”だったのだ。

“掃除”と出会い、
自宅前の神社の徹底した“掃除”を継続。
それにより“掃除”の持つ
大きな可能性を知ることになったのだ。

その後、会社にその徹底した“掃除”の導入を決断。
困難もあったが、田中会長の決断は揺るがなかった。
その結果、多くのスタッフは、
“掃除”を通して、以下の4つのことを学んだという。

1.小さなことに気づくようになった。
2.汚すことが少なくなり、マナーが向上した。
3.物を大切にするようになった。
4.人を大切にするようになった。

その後、徹底した“掃除”の継続により、生産性が向上。
また、かつての売上だけを気にしていた思考が変化し、
スタッフ自ら行動して、
会社をより向上させることに
やりがいを感じるようになったのだという。

このように、徹底した掃除の継続は、
多くのスタッフに気づきを与え、
スペシャリストとしても成長させる。
そして、それが人間性の向上だけでなく、
組織の成長にもつながるのだ。
お~まさに中島流の“仕事道”ということだ。

冒頭で紹介した工業用機械も、
20年以上稼動し、まだまだ現役でいられるのは、
この徹底した掃除のおかげだろう。
物を大切にできる環境は、
人を大切にすることができるのだ。

久々に田中会長の会社を訪問したのだが、
“掃除”のみならず、
“現場”を自らの目で見ることで
多くの気づきがあった。
これからも、掃除の徹底・継続だけでなく、
現場主義も貫くぞ!

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ここまで徹底!

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まるで新品…!?

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“掃除”の持つ可能性を体感

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すべてが分かりやすく分類・配置されている。

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これからも徹底・継続!

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