これからの選ばれるビジネス!

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03/02
2015

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非常識な6・4の仕事道

「お金になる仕事6! お金にならない仕事4!
それでいいんです!」

そう言い切ったのは、大里綜合管理株式会社の
代表取締役、野老真理子氏だ。
6対4とは…ス、スゴイ! でも一体どうして?

不動産の管理仲介等を主な業務とするこの会社は、
地域貢献や環境整備に抜群の貢献度を誇ることで有名だ。
しかし、先日「掃除に学ぶ会」の
企業見学会でお邪魔したところ、
野老氏からそれをさらに裏付ける? いやいや、
断言する言葉が出てビックリ。

「お金になる仕事10、お金にならない仕事0!」
の会社だって少なくない…というか、
今のニッポンではそんな会社がほとんどだろう。
そんな中、野老氏は自分の信念をもって
自らの「6対4」の仕事道を貫き通しているのだ。

たとえば、見学会メンバーが大里綜合管理で見学をして、
さあ、これから食事に行こうという時のこと。
食事前のオフィスフロアで、
社員、スタッフ全員から
おもてなしの合唱がついてきたのだ!

野老氏が呼びかけると作業をしていた
15人ほどのスタッフが集まり、
私たちを歓迎する歌を歌ってくれた。
こんなことまで、仕事としてやってくれるとは…!

また、大里綜合管理では地域の清掃活動やボランティアにも
非常に積極的に関わっている。
地域貢献活動として100キロ歩きを主宰し、
東北への支援活動は既に170回! 東日本大震災以降、
徹底した節電(なんと震災前の79%オフ!!)にも取り組み、
地域清掃も定期的に行い…。

挙げればキリがないが、これら一つひとつは、
当然お金になる仕事ではない。
では一体、どうしてこんなにも積極的に
「お金にならない仕事」に
会社全体で取り組んでいるのだろうか。

それは、野老氏の
「仕事はすべて、スタッフの貴重な時間を使うこと。
 ならば、仕事中で地域の課題を少しでも解決し、
 充実した時間だと実感できるものにしたい」
という思いがあるからだ。

つまり、社会貢献してこその仕事ということ。
お金を稼ぐことだけが仕事ではないのだ。

こんなふうに大里綜合管理では、
一般の会社の常識では理解に苦しい
「非常識」な仕事にも取り組んでいる。
けれど、野老氏が社長になってからの約20年以上、
多くの支持者を得ながら継続できているのは、
野老氏の「非常識」な仕事道が利己的なものとは程遠いから。
しかも、地域貢献によって地域が活性化すれば、
不動産管理を行うこの会社の業務にも、
相乗効果でプラスが生まれていくだろう。

「働く」とは本来何なのか? 仕事とは?
そんな問に真正面から答える、
非常識な「6・4の仕事道」。
多くの経営者たちが、目先の利益ではなく、
お金にならないが意味はある
非常識な仕事に圧倒されていた。

だからこそこの仕事道が選ばれ続けるのだ。

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おもてなしの合唱!

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2階のレストランで食べるおいしい食事

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立って行われる8つの会議

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