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シナジースペシャル

06/12
2017

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サンフランシスコと“禅”

「ハングリーであれ、愚かであれ」
アップル社創設者の一人である
スティーブ・ジョブズ氏の言葉だ。

海外と“禅”の組み合わせを意外に
感じるかもしれないが、これはジョブズ氏が
曹洞宗の教えから影響を受けた言葉なのだ。

海外研修で先日訪れた、
サンフランシスコ・ベイエリアにも
禅との深い結びつきが感じられた。

私は今回ベイエリアで、レス・ケイ氏という
“Kannondo”の住職にお会いすることが出来た。
(日本のいわゆる“観音堂”である)
なぜ彼はベイエリアにKannondoを建て、
そこで様々な経営者が座禅を組み、話を聞くのか。

今から60数年前、仏教学者の鈴木大拙氏が
禅の必要性を海外に説いて回り、
曹洞宗の僧侶である鈴木俊隆氏がサンフランシスコに
禅を学べる場所をつくった。

おそらくレス・ケイ氏は、鈴木俊隆氏のつくった
禅の施設に通い、ベイエリアでKannondoを建てるに
至ったのだろう。

彼は、貴著『ZEN at WORK』で
禅が仕事と人間関係に通ずるものとして、
その活用方法を説いている。
(残念ながら全文英語だったのだが…)
人間関係で迷ったとき、その答えを
与えてくれるのは禅だという。

実はレス・ケイ氏はIT企業のエンジニアとして
活躍していた頃もあり、
その経験も交えて書かれている。

サンフランシスコ・ベイエリアを見て周ったとき
地球規模で社会のバランスが崩れていると感じた。

合理主義や経済優先主義が台頭することで
どうしても社会やビジネスには偏りが出てきてしまう。
すると人々は、無意識の中にも
必ずやバランスをとることを考える。

実は社会だけでなく人の
精神バランスにもアンバランスが…
すなわち、そのアンバランスの修正のために
禅が活かされていると考えていいだろう。

また、サンフランシスコ周辺では、
人々のオーガニックへのこだわりを強く感じた。
なぜ人々がそこに行きついているのか。
それは、主たる医療だった西洋医学の
対処療法に行き詰りを感じ、東洋医学を取り込み
漢方やオーガニックへ向かったと思うのだ。

つまり人々が偏りへの修正を行っているということ。
すなわち、“禅”に至っていることは“必禅”だったということ。
(ははははっ…)

東洋医学や、オーガニックへのこだわり、そして禅など、
これらの心身の修正は全て、合理主義から生じた
アンバランスを修正するための手段として
行きついたのではないだろうか。

アンバランスを正し、精神の安定を授けてくれる禅。
これからもサンフランシスコの人々の
精神的な修正に一役買うことだろう。

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“Kannondo”の住職、レス・ケイ氏

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“Kannondo”の前で集合写真!

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『ZEN at WORK』をいただきました

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レス・ケイ氏の声に真剣に耳を傾ける

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座禅で精神を統一!

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