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04/08
2013

syn (1)

花壇の花より、タンポポの生命力

ここは飯田橋駅周辺。
通勤中のビジネスマンが早歩きで会社に向かうのを横目に、
私は毎朝の習慣となっているゴミ拾いをしている。

ゴミ拾いを続けていると、
多くの出会いや気づきが得られるのだが、
今回はそんなゴミ拾い中に出会った「タンポポ」の話。

桜が散り始める4月上旬。
いつものようにゴミを拾っていた私は、
その光景を見て思わず驚いてしまった。

なんとも元気よくスクスクと育ったタンポポが、
たくさん咲いているではないか。
それも、横断歩道脇のコンクリートの狭~いすき間に。
(すげぇ~、こんなすき間なのに立派に花を咲かせている…)

そのタンポポは、大きな花を咲かせ、根を強く張り、
おそらく25cmくらいはあるだろう立派な葉も生えている。
そして、ふと先日お会いした
あの『奇跡のりんご』の木村秋則氏の話を思い出した。

「実は肥料や農薬をあげている畑のタンポポの方が、
たくさん虫がいたり、大きく育たなかったりするんですよ。
逆に都会のコンクリートの間に生息するタンポポの方が大きいし、
無農薬なのに虫もいないんです。」

ふむふむ、植物に必要以上の栄養をあげると逆に虫が寄ってきて、
成長を妨げることになる、ということか。
だから木村氏のりんごも無農薬、無肥料という自然栽培にもかかわらず、
あまり虫も寄って来ず、立派に育っているのだ。

なるほどね~。
タンポポに興味が湧いてきたところで、少し調べてみることに。

すると、実はタンポポの根は地底50cmも深く伸びているそうだ。
(先日、実際に確かめようと駅周辺のタンポポを抜こうとしたら、
茎のところでボツッと…)

それだけしっかり根を張り巡らせているということは、
外から肥料や農薬に頼らなくても、
自らの力で水分や栄養素を摂取できるということ。

だからこそどんな環境におかれても、
成長し続けられる強い“生命力”が備わっているのだ。

このことはビジネスシーンにも置き換えることができる。

今、ちょうど新入社員が入ってくる時期。
彼らや彼女らには、なんでもかんでも教えるのではなく、自らスキルを
学びに行き、自ら知識を得ようとさせることが大切となってくる。

つまり、仕事場での“至れり尽くせり”は、
自分で根を伸ばすことをしなくなる。

自ら行動することで、新たな相乗効果を生み、
より高いレベルを追求することになり、
結果的に良い人間関係と職場環境につながるのだ。

今、ビジネスシーンに求められているのは、
花壇やプランターで育てられた花ではなく、
コンクリートの間で生命力を持ち、しっかり根づくりをし、
自然治癒力をも伴った「タンポポ」のようなスタッフである。

さぁ!
今日も新たな出会いを求めてゴミを拾いに行くとしますか!

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おぉ、なんとも立派なタンポポが!

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キレイだな~(タンポポの花がね)

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こんなところでも成長できるのか…

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タンポポの今後の成長が楽しみ!

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