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シナジースペシャル

07/29
2013

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“超シナジー”をプロデュースする

「超シナジー」。
普通よりもっと高いレベルの相乗効果が起きた時に、
多くの人たちが選びたくなるようなビジネスやものがうまれること。

その1つとして、今週のおすすめ本でも注目している
『まずいラーメン屋はどこへ消えた?
「椅子取りゲーム社会」で生き残る方法』の
作者・岩崎夏海氏の『もしドラ』がある。

『もしドラ』とは、岩崎夏海氏の代表作ともいえる
『もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら』のこと。

経済評論家のP.F.ドラッカーの
『マネジメント』を読んだ主人公がそれにならって、
自分がマネージャーを務めるチームの定義づけを始める…
といった内容で、
なんと累計で約270万部も売り上げたという。

単行本の売り上げだけではなく、
映画化もされたわけなのだが、
これほどまでのヒット作となった(超シナジーを呼び込んだ)
ポイントは何だったのだろうか。

その理由を探るべく、
他の事例を考えようとしたときに頭に浮かんだのが、
スタジオジブリの宮崎駿氏だ。

1984年に『風の谷のナウシカ』が公開されてから、
最新作『風立ちぬ』まで29年。
その間、数々のヒット作を世に送り出してきた。

宮崎氏の作品が多くの人たちから選ばれる理由は、
その時代ごとに人々が心のどこかで
求めているストーリーを形にしていること。

そして、どの作品にも共通した人間観(?)を感じる。
すなわち、宮崎駿氏のブレない価値観や、
哲理哲学がストーリーの奥底にしっかり反映されているからだろう。

そういえば、このところ会長となった島耕作も
“超シナジー”なのかもしれない。
弘兼憲史氏のつくるあのストーリーには
人としての生き方・“島耕作道”が見えてくるのだ。

やっぱり“超シナジー”の発現には、
その時代を反映させたものと、
時代に左右されず、変わらない価値観のようなものが…。

すなわち、“超シナジー”をプロデュースするには、
時代に合わせて変えるものと変えてはいけない
“不易流行”を捉えること。

つまり、シナジーであるための数学のように
公式化することは難しいが、
哲理哲学や変わってはいけない価値観をベースに、
その上にいろいろな要素を絡めていくことが、
超シナジーをプロデュースすることにつながっていくのだ。

この両方が揃っていれば、
超シナジーを必ず演出できるかといえばまた別だが、
必要条件ではあることは確かだ。

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社長になった島耕作も“超シナジー”!

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累計で約270万部も!!

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