10/21
2013
「心学」を活かす
「石田梅岩の思想に学び、現代のビジネスに活かす」。
開講してから今回で6回目を迎えた『石門心学・実践講座』。
毎回、特別講師として「心学修正舎」の後藤三愚(ごとうさんぐ)先生を迎え、
石田梅岩の書籍『都鄙問答』からもしっかりと石門心学を因数分解している。
約300年前、石田梅岩によって語られた「正直・倹約・勤勉」を柱とした
商人道であり、人の道である信念を広めるための考え方、石門心学。
その当時から老若男女、身分を問わず支持されているこの学問は、
難解なことを平易な日常に変換して分かりやすく説いている。
儒教(荀子)から来ている言葉ではあるが、
私の書籍『儲けないがいい』にも登場する“先義後利”という言葉。
これを世間に広めたのは石田梅岩なのだ。
この価値観は、もはや日本らしい考え方であり、
日本の価値観と言っていいだろう
(京都の老舗「半兵衛麸」は約300年の間ずっと家訓にしているほどだ)。
そして、遡ること約2500年。孔子もこのように語っている。
「難きを先にし 獲るを後にする」により“仁”が得られるとし、
「事を先にし 得るを後にする」ことで“徳”が高まる。
つまり、難しい仕事を自ら進んで引き受け、
利益を得るのはその後でいいということ。
すなわち、石門心学はそのような仕事の取り組み方や道理ある生き方を
“石田梅岩流”にまとめたものということになるのだ。
いや~、やはり『石門心学・実践講座』には、
今の時代においても重要な“価値観”が多く含まれている。
って、もちろんこれだけで終わらないのが中島流。
“実践”と言うからには、やはりただ知識を詰め込むだけではないのだ。
石門心学の価値観、モノの考え方を、
どのように日々のビジネスや生活に活かせるのかが重要なのである。
そこでその活かし方についてさまざまな業界の経営者が
10数人も集まってディスカッションする時間も取るのだから、
そこに相乗効果が生まれないはずもない。
数字を上げるだけが企業の目的ではない。
次代の経営を「梅岩」から学んでみてはどうだろう。
これからの時代の高みを目指す方は、是非行動を!
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日程:毎月第3月曜日(予定)
18:00~20:00(受講料:1,000円)
会場:株式会社クオーターバック
アクセス:JR飯田橋駅東口より徒歩5分
URL:http://www.q-b.co.jp/img/common/sekimon.pdf
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