これからの選ばれるビジネス!

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シナジースペシャル

11/11
2013

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大里の「益はなくとも、意味はある」

震災後の大きなテーマとされている「節電」。
中でも通常業務をしつつも大幅な節電を成し遂げた、
ある企業の実践内容を紹介しよう。

・BGMの廃止
・お湯ポットを魔法瓶にする
・電話機を減らす
・タイムカードを手書きにする
・パソコンの照明を省エネモードにする
・使用しない外灯の電球を外す
・冷蔵庫の中にカーテンを作り、温度を保つ
・20時になったらブレーカーを落とす
・事務所の蛍光灯をLEDに換える
・夏はグリーンカーテンなどで日差し対策 …

このように地道なものばかりが実に100項目以上。
では、通常業務にプラスして、
節電施策をこれほど徹底して行えるのはなぜだろうか。
それは、社員が誇りを持ってこの節電活動に
取り組んでいるからと言えるだろう。

ということで、先日リーダーズセミナーの一環として、
この節電施策を実践している
大里綜合管理株式会社に訪問した。

ここでは「地域貢献」を経営理念の1つに掲げ、
様々な取り組みを行っている。

この取り組みは、千葉県から推奨され、
国からも表彰された。
また、経済産業省が全国の企業から選抜する、
「おもてなし経営企業選」の50社に選ばれ、
高く評価されている。

その評価された地域貢献活動の1つである環境整備。
中でも、野老真理子社長が高らかに宣言した
「節電」に特に力を入れているという。

東日本大震災をきっかけに始めた節電は、
冒頭で紹介した方法により、
震災前に比べなんと70%カットを実践しているそうだ
(つまり、震災前の30%しか日常の業務で電気を使わない!?)。

ここで、中島流仕事道の極意!
それは「仕事に誇りを持つ」こと。
企業が周囲から評価されたり、
社員の意見を認めたりすることで、

そこで働く社員は自分の仕事に誇りを持つのだ。
すると、自分のスキルをもっと
磨いて貢献しようとする気持ちが
生まれるなどの相乗効果が生まれる。

大里綜合管理のような、
スタッフのモチベーションにまで
相乗効果を発揮させた企業は他にもある。
例えば、以前にビジ達で紹介した、
株式会社JR 東日本テクノハートTESSEI。
新幹線を7分間で完璧に清掃する「お掃除の天使たち」は、
日本に限らず、世界からも高く評価されている。

ここでは、現場での意見やアイデアを尊重し、
スタッフに積極的にチャレンジさせているという。
すると、スタッフたちは自分のアイデアが活かされ
周囲から評価されていると感じ、
自信を持ってもっとスキルを磨くようになるのだ。
これが“仕事に誇りを持つ効果”だ。

加えて、この企業の姿勢は、
スタッフに向上心を持たせ、
企業全体のブランディングにもつながっている。

大里綜合管理もこの相乗効果によって、
大幅な節電を成し遂げたのだろう。
実はこの節電だけではなく、さまざまな地域貢献活動でも、
その相乗効果は活かされているようだ。

これぞ「益がなくとも、意味はある」。
いや、「益は少なくとも、意味はある」施策だろう。

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な、70%節電?!

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地域貢献には強い意志が必要

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社員一人ひとりが積極的だ

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節電方法がこんなにも…

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