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08/11
2014

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“SOUJIDO”の輸出

日本では着実に認知度を高めてきた?
“掃除の会”。
ここ数年、掃除を通じて得られる
“気づき”は、日本のみならず
海外の人の目から見ても
重要視されるものとなってきた。

さかのぼれば4年前に、
ルーマニアの地で
コンサルティングを行っている
ジュリアン・ブラッツさんが、
日本の掃除の会と出会い、
コンサルティングの施策として
掃除を取り入れたのがきっかけだ。

その施策名は“KAIZEN”。
掃除SOUJIを、企業の改善の
キープロセスとして取り入れ、
様々な企業や自治体で推奨したのだ。

しかし、この取り組みの実施には
一つの大きな問題を孕んでいた。
それは現地の人が、自分たちがなぜ
“掃除”をするのかという心得、
“掃除道”を正しく認識していないことだ。

そもそも掃除道の説く“SOUJI”とは、
綺麗にすることが最終目標ではない。

掃除をするプロセス、道具の選定・使い方、
ゴミの処理の仕方から道具の片づけ方、
手の洗い方までを通じて、自他に
気づきを与えることを目的としているのだ。

先日、そのジュリアンさんが
来日したことで、久々に食事を
しながらお話をさせていただいた。
その時に、ジュリアンさんが、
しきりに“掃除”を“CLEANING”と訳し、
繰り返していたのだ。

なぜその点にひっかかったかというと、
“掃除”を“CLEANING”と
訳してしまうと、目的が
“きれいにすること”と
なってしまうように思えてならないからだ。

先に語ったように、
私たちが展開する“掃除”は
“CLEANING”ではない。

“CLEANING”ではなく、
様々な気づきを与える“SOUJI”を
することは、周りにいる人々の心に
良い変化を与える。
そして、結果的に他者貢献、
ひいては社会貢献をすることができるのだ。

だからこそ“SOUJI”は“掃除道”なのだ。
ジュリアンさんに、そのことを
語りたかったのだが、
残念ながら英語で伝えることが
できなかったのだ。

このままジュリアンさんが
ルーマニアに戻り、
“CLEANING”と訳している以上は
その理念はなかなか伝わらないだろうな…。

掃除道SOUJIDOを心得て
いなければただの綺麗にする
イベントになってしまい、
改善にはならないのではないだろうか。

だからこそ“CLEANING”を
伝えるのではなく、
“SOUJIDO掃除道”を
伝える必要があると考える。

“SOUJIDO”の心得を持った人が
海外にも現れれば、これからの社会、
もっと言えば世界中が良くなっていくに違いない。

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ジュリアン・ブラッツさんとみなさん

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“ルーマニアを美しくする会”のユニフォーム

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Mr.セイージとブラッツさん

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“KAIZEN institute”

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ルーマニアを美しくする会

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