これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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熟ジュクア・ラ・カルト

04/28
2014

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“ボタンの掛け違い”ビジネス

“デキる男は爪まで完璧!”

そんなウリ文句で霞ヶ関に
華々しくオープンしたのは、
なんと男性専用のネイルサロン
「OTOKO・NAIL(オトコネイル)」。

美容のためだけではなく、
働く男性のリラックスも
目的としたサロンなのだという。

オトコネイルは、
指先のささくれを取ったり、
爪の表面を磨いたりする、
手の「ケア」がメインのサロン。

メニューには、ハンドマッサージもあり、
これによるリラックス効果を求めて
来店するお客さまも多いという。

一見、ウォンツもあり、
現代の男性に受け入れられているように
思えるかもしれない。

しかし、ここであえて
「このサービスは本当に必要なのか?」
と問いたい。

なぜならば、いくらそのビジネスに
ニーズやウォンツがあり、
便利だからといっても、
社会的存在理由があるビジネスとは
限らないからだ。

もっというと、便利過ぎるサービスは、
人間を堕落させ、
不健康にさせてしまう
可能性があるということ。

その代表例がコンビニかもしれない。
先日、サポーターとして参加した
「ぐるっと房総100kmウォーク」でも、
チェックポイントになっているコンビニには、
驚くことに、夜中でも多くの人が来店してくる。
だが、はたしてそれは
健全な便利さといえるのだろうか。

コンビニの24時間営業は、
「後で買えばいいや」という気持ちにさせ、
計画性の欠如(段取りの欠如)をもたらす。
また、何でも揃っていると、
ついムダ買いをしてしまい、
結果、必要以上のカロリーを摂取することに。
それが、不健康な体をつくってしまうのだ。

また、長時間営業の店の光熱費に加え、
車での来店によるガソリン消費など、
膨大な量のエネルギーが
ムダに使われていると言えるのだ。

このように、便利なサービスや
必要以上のサービスにはリスクが伴う。

まさにビジネスにおいて
“ボタンの掛け違い”が
あちこちで起こっているのだ。

私たちはそれを理解した上で
利用することが求められるだろう。
そして、サービスを提供する側は、
それが社会的に意味のある
ビジネスであるかどうかに
もっと責任を持つべきなのだ。

デキる男とは、
ネイルサロンに癒しを求めたりせず、
自ら鍛錬する人のことを指すのかもしれない。

いや、あのフィットネスクラブだって
自分を鍛錬する場所ではあるが、
あのエネルギーを
生産性あるところに活用できないだろうか?

いまどきのビジネスは、
“ボタンの掛け違い”が
多いように思えるのは私だけだろうか。

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なんでも自販機で手に入る時代?

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便利過ぎるコンビニに物申す!

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便利は時にリスクを伴うだろう

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