これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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熟ジュクア・ラ・カルト

07/07
2014

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ツアー客向け“カモネギビジネス”の民度

弊社クオーターバックは、
十数年ぶりの一大イベントを終えたばかり。
そう、海外研修ツアーとして
台湾に行ってきたのだ!
(スタッフの熱い思いに押されて実現)

私は過去にも何度か台湾を訪れたことがあるが、
やっぱり台湾土産といえば、カラスミ!
(日本酒やワインに合うんだなぁ~)
ところが、今回のお土産選びの際に少し残念なことが。

最終日にお土産を求めて訪れたのは、
街の人も利用するような乾物の問屋街。
カラスミはもちろん、ツバメの巣やエイヒレ、
台湾茶などが取り揃えられている。

しかし、台湾のガイドさんは
「ここにはあまりいいものは置いていない」
の一点張り。そして、
「値段はそれほど変わらず
 いいものが置いてある免税店がある」
と勧めてくるのだ。

私の記憶では、問屋街の方が
安く買い物ができたはずなのだが…。
まぁ、近頃は違うのかもしれないと思い
半信半疑で免税店へ向かった。

ところが、予感は的中。
なんと値段が倍近いのだ!

別の日にスーパーに立ち寄った際も、
一応カラスミの値段をチェックしていたのだが、
形のいいものは1,000元を超えていた
(日本円にすると3,000円~4,000円ほど)。
まあ、そのくらいはするのが
妥当だろうと思っていたが、
問屋街では500元ほど(安い!)。

しかし免税店ではなんと2,000元!
たとえ20%OFFなどと謳っていても、
元の値段が高いので結果的に
高値であることに変わりはないのだ。

結局、冗談じゃないと憤慨し、
ガイドさんには失望し、
問屋街に戻ってもらうことにした。

旅行客は土産物を買う。
当然、その分のお金も用意している。
しかし、その土地の相場は
ほとんど分からないのが実際なので、
旅行客向けの商売をしている人にとっては
“カモネギ状態”というわけ。

だから多少相場より高くても、
品物さえ揃えておけば旅行客なら
ホイホイ買うだろうと思われているのだ。

このような足元を見た“カモネギビジネス”を
いまだに展開しているとその国の
“民度の低さ”が露呈してしまう。

旅行客に買われた土産物は、
さらに別の人へ、そしてその先へ…と繋がっていく。
その際に「どこで買ったの?」
「いくらで買ったの?」という会話も生まれる。

一部のガイドや店(いまどきは、
バスで連れて行かれる免税店は“要注意”!)
が儲けを求めて民度の低い
“カモネギビジネス”を展開すれば、
結果的に民族や国全体の評価に対して
リスクを生むことになる
(真面目にビジネスをしている人もいるのに、だ)。

品格のあるビジネスを展開していかなくては、
民度を下げるばかりだ!
もちろん、“品格あるビジネス”を
展開しなければならないのは、
土産物店だけじゃない!

「人の振り見て我が振り直せ」ではないが、
我々もビジネスの品格を意識して
精進していかなければ…。

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同じくらいのボリュームのカラスミが…

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店によって値段が違う!

juku (3)

有名な九フン(にんべんに分)

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豚とねずみも不敵に笑う!?

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値段は調べておかないとね!

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