これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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熟ジュクア・ラ・カルト

11/12
2012

juku4

「代行業」の横行

もしも、読書を代行してくれるサービスがあったとしたら…。

「この本の主人公はこんな人で、こんな物語です…
一番の読みどころは…そして、最後にはこんな結末が待っているんですよ」

「このビジネス本のコンセプトは○○○で、
ポイントは5つあります。まずひとつ目は…」

こう専門家から教えてもらうだけで、
本を読んだ気になれるし、
ポイントも理解できる。難しい漢字に悩む必要もなく、時間だって必要ない。
とっても楽チン。いいサービスだこと…。

でも、それで本当に良いのだろうか?
話を聞いただけで本を読んだとはいえないし、
学びを得られるはずがない。

読書は文章を通じて表現や漢字も覚え、
登場人物たちのやりとりから、人を理解する力を付けるチャンス。

読書の価値は内容を知るという結果だけではなく、
そのプロセスにおける気づきや、知のさまざまな相乗効果があるところなのだ。

なぜこんな話をしたかといえば、
近ごろ、さまざまな「代行業」が
盛んになってきているからだ。
冠婚葬祭時の家族代行サービスまであるのだとか。

本来、これらの代行業は高齢者や
忙しい単身者など、
“したくてもできない人”のためのもの。
ところが、便利であるがゆえに、
“本当は自分でできるけど、
つい頼ってしまう”利用者もたくさんいるという。

(私に言わせれば、さまざまな安価をウリにした
チェーンの飲食店も代行業と言えるのだけれども)

料理や洗濯、掃除に買い物…
こんな日常の行動すら全てを
人任せにしていたらどうなる?
いつしか“なにもしない” 人になってしまうのでは?

もちろん、本当に代行業を必要としている人もいるので、代行業の全てを否定しているわけではない。

けれど、ただ漫然と頼っている人は、
代行業によって
大切な相乗効果のあるプロセスを、
みすみす捨てていることに気づいて欲しい。

買い物に出かけて人と出会うのも、
掃除をして心を磨けるのも、
自ら行動してこそ得られる相乗効果。
自分で動いてこそ、日々の行動から学び、
その相乗効果を活かすようになれる。

日常の行動一つひとつが学びのチャンス。
だからこそ「自分でやる」
「代行業の誘惑に負けない!」
そんな強い気持ちを持つことが大切なのだ。

だからこそ、私は料理や掃除、
洗濯をしっかり自分でするのだ! はっはっはっ。
(実は独り身という理由もあるけれど…)

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おかずの一品くらい…とつい頼りがち

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手軽・安価というのが人をダメにする

juku4

誘惑に負けない心を!

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