12/25
2018
「商流革新」への対応
“商流”
つまり商いの流れである。
その商流が、変革の時を迎えている。
少し前に、Bizパラダイムシフトの
お話をしたと思う。
その通り、現在はビジネスの
パラダイムの転換期なのである。
では、具体的に商流とは
何を指しているのか。
よく私は、
「1流を目指すなら5流を掴め」
ということを言っている。
その5流とは、
「金流」「物流」「人流」「情流」「時流」
のことである。
このうち、「時流」は
まさに「商流革新」のことなので省かせてもらう。
すると後の4流とは…
まずは「金流」。
わかりやすい例えだと、
良くも悪くも話題の「PayPay」だろうか。
ソフトバンクとヤフーという、
巨大企業の合弁会社が提供するサービスで、
注目している人も多いだろう。
他にも、仮想通貨や「Uber」「Airbnb」も…。
(これらは注文の仕方、すなわち情流も違うかも)
時代に合わせた新しいサービスが出現し、
それに伴って支払いの方法も変化している。
次に「物流」。
Amazonをはじめ、ネットショップが
急速に普及している。
そして企業は、自前の物流センターを
各地に保有することで、
コスト削減とスピードの向上を実現しようとしている。
それがサービスの質をも高めているのだ。
「人流」についても、ネットショップの
影響は多大である。
買い物では実店舗に行くことが少なくなり、
ネットで済ますことが多くなってくるだろう。
また、働き方という意味でも、
オフィスに留まる必要性が薄れてきている。
そして3000万人ともいわれるインバウンド。
マーケティングという観点では、
到底無視できるようなものではない。
最後に「情流」。
SNSをはじめとする、新しいメディアが
存在感を増している。
というより、もはやテレビや新聞は
情報源の中心ではなくなったということ。
すなわち、ここにも“多様性”が
反映しているのだ。
では、これら4つの“流”が変革している今、
私たちはどう対応していくべきなのだろうか。
「商品」「サービス」「流通」
「組織」「ネットワーク」「働き方」「評価基準」…
こういった点でビジネスを見直して
いかなければならない時がきているのだ。
これからは、生活者としても働き手としても
ミレニアル世代以降の人たちがメインとなる。
だからこそ、その感覚や価値観を理解し、
自分たちのビジネスを
見直さなければならないということ。
商流革新を迎えた現在、
いかに4つの流れの変化に対応できるか。
それが継続するビジネスを展開する鍵となる。