06/29
2020
アフターコロナに向けて“フォロー&アゲインスト”
コロナ禍の中で、ビジネス界に吹いている風は
フォローの風かアゲインストの風かを読んでいくと、
結果的にアフターコロナが見えてくる。
まず、フォローの風が吹いているのは・・・、
コロナ禍は“デジタルトランスフォーメーション”の後押しになっている。
マイクロソフトはクラウド関連事業の売上が4割増。
AWSというアマゾンの企業向けクラウド事業も勢いがある。
ビデオ会議システムのZOOMはオラクルとクラウド基盤
契約したことで、オラクルも好調。
もちろんZOOMも世界中に拡がり株価もうなぎ登り。
任天堂のSwitchは42.3%の急増だったがそれだけでなく、
「あつまれ動物の森」というソフトの販売も絶好調だ。
さらに、コロナ禍により一層M&Aをする企業が増加してゆく。
その関連株の株価が上昇しているのだ。
“日本M&Aセンター”は3月中頃2500円だったが6月には
5000円と倍になっている。
“ストライク”や“フロンティア”、“M&Aキャピタルパートナーズ”も
も株価は約倍になっている。
また、アマゾンは1800ドルが2600ドルとなり、
アップルは150ドルから350ドルになった。
クラウドファンディングの
“マクアケ”も株価は3月末から約倍になっている。
これだけ株価が上層しているということは、これらの業界には
フォローの風が吹いているということ。
こういうものの見方をするとそれなりにこれから期待される
業界が見えてくる。
そしてアゲインストの風が吹いている中、敢えてフォローの
風をつかもうとしているのが米国テスラ社だ。
多くのの自動車製造会社が投資を削減、
製造を減産している最中、
テスラ社CEOのイーロン・マスクは、
「他社の多くが投資を削減しているが、当社は逆を行く」として、
年69万台の生産台数を来年には100万台を計画。
そのために生産ラインの拡充を計っている。
ご存知のとおり、テスラは電気自動車。知り合いでも4~5人ほどが
テスラの車を愛用している。その評判もいいようだ。
一方、アゲインストの風になったのが、5Gだ。
新型コロナウィルスの逆風にさらされ、
5G展開計画に遅れが生じている。
オリンピック、パラリンピックに向け、
5G環境を整えていく予定だったのだが・・・。
5G環境は単に通信速度が早くなるだけでなく
その環境を最大限活かせる体制、例えば、遠隔手術であれば
実際に手術をするさまざまなリモート機器やロボットが
完成していなければならない。
自動運転であれば自動運転をする環境や自動運転車が
あって初めて5G通信が活かされるのだ。
5Gが真に人々の生活やビジネスの中で活用される
のはもっと先になる。
アフターコロナに向け、どこにフォローの風が吹いているかを
見極め、フォローの風をつかんでほしい。
“Think Global Act Local”
“Think Long range, Act Tomorrow”
の発想でとにかく“風”を読もう!