08/17
2020
世界のディファクトスタンダードへ“サクラマス降海”理論
先週のモバイルでも紹介したヤマメとサクラマスの関係。
私の故郷、北海道十勝を流れる美生川には
イワナ・ヤマメがいた。そして彼らの一部は
川を下り、太平洋に出て、オホーツク海へと巡り
1年経過(?)したころ、自分が生まれた美生川を遡ってくるのだ。
(美生川の場合はある事情で戻れないんだけど・・・)
その時には体長60センチくらい、約3キロの重さとなり、
“サクラマス”となって戻ってくる!!
太平洋に出る時にはおよそ10数cmほどなので
いかに大きくなるかがおわかりだろう。
イワナ・ヤマメがまさに大海に出ようとする時、
海に入る手前の河口付近にて、スモルト(銀毛化)、
すなわち海に適応するための海水生活準備をするという。
淡水で生活していた彼らが、海水で生活するわけだから
当然あれこれと準備が必要なわけだ。
さて、私のことだが・・・、1982年に広告制作事務所を創業し、
すでに38年となるのだが、今思うと、大海に出ず十勝の美生川(十勝川)
にずっといるヤマメと同じようにローカルで
通用するビジネスをしてきたと改めて感じるのだ。
もちろん、その仕事は多分野に渡り、その規模も次第に
大きくもなっているわけだが・・・。
すなわちあくまで日本でしか通用しない、
日本という土壌でしか通用しない、
ローカルビジネスということ。
最近、ZOOMビデオ・コミュニケーションズから
毎月支払い明細書が届く。
Appleのストレージの請求や、先日も紹介したように
Amazonからの返金もあった。
これらのことに触れていると、いかに自分たちがローカルな
ところで仕事をしているか分かったのだ。
まさに今、コロナ禍もあり、
ビジネスの地球規模でのディファクトスタンダードが
だんだんと構築されようとしているのが分かる。
ビジネスのマナーもルールもグローバル化していき
それが次第に標準となってゆくのだ。
デジタル化、オンライン化が進み、
さらにAI化、RPA化、働き方改革、5Gと
技術革新が進み、“世界で通用する
ビジネス“が見えつつあるということ。
つまり、ローカルビジネスから
グローバルビジネスへと展開せねば、
その先はないし、もっと存在理由のあるビジネスには
なっていけないと思うのだ。
体長10数cmほどのヤマメは十勝川から
大海原へと移動し、体長60cmの“サクラマス”に
となり自らを生息させているのと同様に
大海に出て行き、荒波に揉まれ、存在感ある
ビジネスにして行こうではないか!というお話。
(私はローカルでいいや!という選択肢はないかも!?)
ということで、“サクラマスが海へと
降りてゆく“という意味で「サクラマス降海」理論と名付けた。
今までのローカル中心にビジネス展開してきた皆さん、
Withコロナの今だからこそ、大海に泳いでいくための
準備段階の期間、つまり銀毛化(スモルト)期間として、
ディファクトスタンダードへと向かっていく時なのですよ~!