05/31
2021
“60歳未満”、事業承継のすすめ
“Change Leaders!”
先日東京NBCの“事業承継の実際について”というフォーラムにて
現クォーターバック社長と共にパネラーとして登壇し、
事業を“譲る側”と“譲られた側”のリアルな話をさせてもらった。
すでに6年経ったわけだが、私は60歳で現社長へ事業を承継した。
この決断の理由は、
その1 鮮度が求められるクリエイティブ系の仕事
私が創業したクォーターバックはクリエイティブ系会社で
常に時代の先端を意識した制作活動が求められる。
私自身が60歳近くになり、若い人達との差が出てきたと
感じての判断だった。
その2 もしもの時の逓増定期保険が60歳でピークになったこと
その3 北海道十勝めむろ町のまちづくり
“Memuroワインヴァレー構想”が2015年(60歳)から
動き出したこと。
その4 会社における年齢バランス
スタッフの平均年齢が30歳前半で、
社内におけるイニシアティブも30代中心になっていた。
クライアント担当者も30代中心。
私との差が25歳程もあり、スムーズな打ち合わせが
やり難そうにも感じていた。
その5 中島流“パラダイムシフト75”
このビジ達でも、75年周期でのパラダイムシフトの
時期だと語っている。
このパラダイムシフトにより、今までとは全く違う
ビジネスが動いていく時代に。
それまでと同じビジネスモデルでははいけないと
判断した。
実はここが大きなポインだった。
さらに今、世界的な若返りが迫っている。
それは、日本は最長寿国で、平均年齢
(国の人口の人数で半々になる中央値の年齢)はなんと48.3歳。
2位のイタリアが47.2歳、4位ドイツが45.7歳、
47位の中国は38.4歳、アメリカが38.3歳で日本と10歳程違う。
ちなみにインドは102位で28.4歳。
これだけ世界は日本より若いということ。
そんな日本でも、労働人口の半分以上を、
ミレニアル世代とZ世代が占めているという。
これからはもっと、ミレニアル世代以下の人たちが
社会の大半を占めてくるのだ。
現在、地球規模でデジタル化、オンライン化が進み、
若い世代がイニシアティブをもっていると言っていいだろう。
日本では、デジタルシフトもビジネスシステムの変革も
60歳以上の経営者がイニシアティブを
持っているとすると、当然遅れていく。
繰り返すが、世界は若いのだ。
新型コロナウィルス禍により、ビジネスが10年前倒しと
なったと言われていることを考えると、
私の事業承継はまさしく“グッドナタイミング”だった。
30代40代前半の人たちがイニシアティブを
取っていかなければ、新しい技術も産業も
産まれてこない。
世の中を前に進めるためにも、“60歳未満、事業承継のすすめ”なのだ。
いや・・・、
60歳未満といっているが今となっては、55歳くらいのほうがいいかもね?!