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先取りビジネストレンド

07/19
2022

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書店から“文喫”へ、Chance to Challenge!

「書店がすごいことになっている。
入場料制を導入し、音楽が流れるおしゃれな空間では
本は読み放題、コーヒーも飲み放題。
コスパもいいと若者には人気だ」と
日経MJ一面に六本木の“文喫(ぶんきつ)”が取り上げられていた。
もともとの本屋さんを、
“文化を喫する、入場料のある本屋”というコンセプトにして
平日→1,650円、土日・祝日→1,980円を支払うシステムへ変えた。

この“文喫”が書籍を中心としたカフェに生まれ変わったのが
2018年暮れのこと。
新しいエンターテイメント施設として、
リモートワークのベースとして
若者の利用客にはコスパも含め人気があるという。
私も数度訪れたことがあり、
飲み放題のコーヒーやお茶を飲み、リラックスしながら本を読んだ。

“文喫”のたしなみ方は、
1、総合受付で入場バッジを受け取る
2、飲食受付で珈琲・煎茶(おかわり自由)を受け取る
3、じっくりと本を選び、好きな席で過ごす
4、意中の一冊と出会うかもしれない
5、店内の全ての本が購入可能
6、お帰りの際は入場バッジを受付に返す

人文科学や自然科学からデザイン・アートに至るまで
約三万冊の書籍を販売。
本屋というより、洗練されたブックカフェ的感覚だ。

注目したいのが“選書サービス”。
プロが本を選んでくれる有料のサービスで、決して低価格ではないが、
すぐに予約が埋まり、リピート率も3〜4割と高い。
新しい本との出会いのために利用する人も多いし、
ちょっとした占いのような気分で利用する人も多いという。

また、著者をお呼びしてのセミナー等も定期的に開催したりと
さまざまな仕掛けがあり、このアプローチが上手くいくと
収益性の高いビジネスとなるわけだ。

数年前、池袋にある“天狼院書店”というユニークな書店を
ビジ達で紹介したことがある。
小さなお店をベースにゼミや部活、読書会も開催している。
“天狼院クラブ”という会員クラブが活躍しているようだ。
“天狼院本”というどのような本だか明かさずに売る手法と
“文喫”は少し違うが感覚的には似ている。

2000年には全国に21,000軒あった書店は、
2020年にはほとんど半分になったという厳しい業界。
旧態依然とした本の販売だけではうまくいかないと
判断した上での展開を“文喫”も“天狼院書店”もしている。

あらゆる業種業態で同じようなことが起きている。
と言っていいだろう。
今までと同じやり方のビジネスは淘汰されていく。
新時代にあったビジネスにチャレンジしていかないと
チャンスは訪れないですよ!
それは、あなたの業種・業態でも同じということ!

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六本木の“文喫(ぶんきつ)”

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リモートワークの利用も多い

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