06/03
2024
コンビニの進化と競争。 令和のマーケティングがそこにある!?
◆あのプロの料理人が合否で審査するテレビ番組“ジョブチューン”に
ローソンのスイーツが登場。
“ふわ濃チーズケーキ”は満場一致で合格。
“くちどけショコラクレープ”も満場一致で合格。
GODIVAとコラボの“どらもっちショコラ”も合格。
なんて観てしまうと、次の日思わずローソンへ行ってしまう。
◆えっ、セブンプレミアムの餃子が美味しいって!?
フライパンも使わなくてできちゃう。
セブンのカレーパンの揚げたては本当に美味しい。
私は急いでいる時の昼食として、
このカレーパンに時々お世話になっている。
また、セブンで新発売の韓国コスメが可愛いという。
(私はそのよさは分かっていないが…)
コンビニの常識を覆すラインナップで800円台〜1300円台だと。
◆ファミマといえば、累計販売数700万足突破の
ファミマソックスだろうか。
多くの人たちがいつもあることをあてにするようになったという。
このところは処方箋に基づく医薬品の受け渡しを
24時間するようになったと。
ファミマの価値である店舗網と顧客接点に“無人決済店舗”
“デジタルサイネージの設置”など最新のデジタル技術を最大限に活用し、
次世代のコンビニエンスストアモデルを実現しようとしているという。
朝のコーヒー(私はカフェラテ)含めて、
日々いろいろとお世話になっているわけだが、
そのカウンターで販売する淹れたてコーヒーは3社とも伸びていて、
かなり業績に貢献していると聞く。
そして種類豊富で贅沢品も揃えたコンビニ“おにぎり”は、
あらゆる場面で誰もがお世話になっていることだろう。
【3社とも、2023年度の事業利益は過去最高!!】
1973年のセブンイレブンのスタートから50年。
私は後発のファミマやローソンは、セブンの“おでん”に対抗して
どんな差別化を提案してくるだろうと思っていたが、
コンビニ競争は、ここまではいいカタチで切磋琢磨(?)して
互いに進化してきたと言える。
その分、それぞれの地域の本屋さんやスーパー含めあらゆるお店は、
崖っぷちに追いやられたことだろうけど…
さて、ローソン、セブン、ファミマの3社とも、店舗数は横ばいだが
2023年度の事業利益が過去最高になったという。
コンビニ業界、ここまでは順調に成長してきたわけだが、
ある程度飽和状態になった国内での成長は難しいだろう?!
もっとコンビニの店舗網を活かした新たな展開が求められるということ。
【次のステージでの競合に入ったコンビニの新たな展開とは?!】
先日の石丸市長の安芸高田市もその中に入っていたが、
消滅の可能性自治体は、全体の4割にあたる744の自治体。
ということで、国内での新規出店による成長が見込めなくなり、
閉店に追い込まれるコンビニも出てくる。
ということで、3社とも海外事業に水面下で力を入れているわけだが…
今回注目したいのは、この海外戦略でなく、
顧客1人当たりの購買単価や来店頻度を上げていくアプローチ。
そして、これまでコンビニを頻繁に利用していなかった層の獲得。
まさに次のステージに上がっての競合といえる。
→例えば、ローソンは健康をサポートする食品に力を入れ、
健康に関心のある顧客を獲得することに注力しているという。
→セブンでは先程の餃子のように“プライベートブランド”を開発して、
他のコンビニとの差別化を図っている。
一流の料理人や、食の専門家が携わって商品の開発をしており、
顧客がセブンに足を運ぶ理由を作っているということ。
→ファミマは先程紹介したデジタル化の推進で
“ファミペイ”という電子決済サービスを導入。
ポイントやクーポンによって、顧客のロイヤリティを
高めることを目指している。
いかがだろうか?!
私たちの身近なコンビニがどんどん進化している。
コンビニを日々体験し比較するだけでも、
これからのマーケティング戦略が見えてくる。