10/21
2013
六十の手習い・iOS7
先日のこと。iPadを使い始めて2年と数ヶ月になるが、
会社のスタッフに「アップデートしてみましょうよ!」
なんて言われ(そそのかされ?)、
ついついiOS7へのアップデートのボタンを押してしまった。
しかしそこから予想外の大変なことに…。
まず、アップデートが完了するまで時間がかかり、
しばらくiPadが使用できない状況に陥った。
仕事のメールの返信などやりたいことがまだあったのに、
手を付けられないまま長時間待たされたのだ。
そして、アップデートにより新機能がいろいろと追加された。
まず、フラットデザインが採用され、
トップ画面を開いた時の雰囲気が大きく変わったこと。
次に、カメラ機能がトップ画面から直接行けるようになったこと。
そして、撮影した写真は、日付や撮影場所ごとに分類できるようになり、
年別をタップすると撮影した国別・場所別に表示されるなど…。
と、一見すると便利な機能があれこれと増えたかに思える。
しかし、私にとっては新しく進化してしまったあらゆる機能を
もう一度初めから覚え直す、「六十の手習い」になってしまったのだ。
・ドロップボックスに撮った写真をアップするには?
・写真のスライドショーは?
・あ!またグーグルマップに戻ってる!
・送信メールはどこに?
このように、最近は便利がどんどん“更新”されていく。
新しいことを覚えることにまだまだ余裕のある若い人々には、
このアップデートという概念が受け入れられているのかもしれない。
しかし、60歳近い(あ~あ)私からすると、受け入れ難い部分もあるのだ。
昔の製品は、それ自体が持つ機能が進化することはまずなかった。
だから、使う側がそれらを駆使して自分なりの使い方を編み出していた。
そして、だんだんとその使い方の手練れとなっていくのだ。
ところが、この“アップデート”という仕組みが、
この“あたりまえ”を壊してしまった。
ようやく自分なりの使い方を見つけた頃に
「げっ、また覚え直し!?」「使い方の研究!?」な~んて事態も…。
お~、アップデート恐ろしや。
もしかしたら、“アップデートR50”とかになって、50歳以上の人は
無理して更新しなくても良いという制度があっても良いかも?
あ~あ。こんなことを思ってしまうのも、
六十の手習いを実感しているからなのかもしれない。
もうすこし、頑張ってついて行こう!