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12/15
2014

trend (6)

神楽坂に“かもめブックス”登場

いや~久々に欲しい本に2冊も出会えた。
1冊目は、小林まこと著の『青春少年マガジン』。
久々にお目にしたわけだが、
やはりいつ読んでも、小林氏の物語は面白い。
また、巻末には「1・2の三四郎」のデビュー漫画もある。
ストーリーは分かっていても、やはり腹を抱えて笑ってしまった。

2冊目は、森にまつわる仕事に携わる人の体験を記した、
古川大輔著の『森ではたらく! 27人の27の仕事』。
最近“里山主義”について追求している私は、
つい手にとってしまったのだ。
この本は、森で働く27人の仕事の現状や
その生活を深く知ることができるなど、
里山ビジネスに通じる非常に興味深い内容だ。

これら2冊の本は、先日、
神楽坂に新しくオープンしたばかりの
「かもめブックス」で見つけたもの。
ここは、「かもめブックス」独自の視点で選ばれた本ばかりが並ぶ、
キュレーション書店というべき、本のセレクトショップなのだ。

しかし、初めて訪れる人は、
かもめブックスがはたして
「本屋」といえるかどうか疑問に感じるかもしれない。
というのは、従来の本屋とは異なる点が多いからだ。
店内にはカフェが併設されており、
本とともにこだわりのコーヒーを味わえる。
また、さらに奥にはギャラリーがあり、
作家による展示会を開くこともできるそうだ。
さらに、本棚に並ぶのはセレクトされた多種多様の本。
ただ新刊の書籍を並べる書店とは違い、
「本当にオススメする本」だけを並べて販売しているという。

この「かもめブックス」を展開しているのは、
株式会社鷗来堂という会社。
書籍をつくる際に欠かせない、
文章の校正・校閲にまつわるプロフェッショナルだ
(弊社の仕事にも近しい会社といえる)。

この鷗来堂代表であり、
「かもめブックス」の店長でもあるのが柳下恭平氏。
柳下氏は「かもめブックス」において、
本づくりに携わる者としての独自の視点を活かし、
「自分が求める本屋の在り方」をテーマに
売り場を提案しているという。

その中で大切にしているのが
「この本はきっと誰かの天金の書」という言葉。
“天金”とは、本のほこりなどによる
痛みを避けるために金飾することで、
転じて「かけがえのない本」という意味合いがある。

つまり冒頭で、
私にとって思わぬ本との出会いの話があったように、
誰かにとっても、かけがえのない存在になりえる
本との出会いの場を提供することを目的としているのだ。

そういえば、近年ではインターネットの普及や、
電子書籍の影響もあり、
昔ながらの街の書店が減ってきているという。
いまや新刊の本屋雑誌を並べるだけでは難しいのかもしれない。

だからこそ“本を楽しむ”ということを、
カフェやギャラリーとコラボしつつ、
総合的に体験できる。
そんな新しい本屋の在り方を、
「かもめブックス」は提案しているのだろう。

私にとって、
この「かもめブックス」のようなセレクト書店は、
時々その並べてある本をチェックに行くのが
“楽しみ”の1つになるに違いない。

そして、神楽坂の駅近には、
「かもめブックス」だけでなく、
大人のライフスタイルを提案する商業施設
「la kagu(ラカグ)」もオープンしている。
これにより、今までよりも早稲田通りの
少し奥まで人が流れるようになった。

休日はもっと多くの人が
流れることが予想されるが、
果たしてそれらの提案は
どのような効果をもたらすのだろうか。

trend (1)

魅力的な本と出会えた!

trend (2)

一見“本屋”とは思えない光景…

trend (3)

オススメの本は奥にもずらり!

trend (4)

ギャラリーと本の相乗効果とは?

trend (5)

神楽坂の雰囲気とも相性はグッド!

trend (6)

何人の人がここで本と“出会う”のだろうか。

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