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先取りビジネストレンド

04/13
2015

trend (1)

「マールブランシュ」のブランドデザイン

「清水寺に行くなら、マールブランシュの
“茶の菓”ってお菓子が美味しいよ」

先日京都にて、
おしゃれなお土産はないかな~と探していたら、
年配のタクシーの運転手が自慢げに教えてくれた。
私が買う京都のお土産も定番モノばかりになって、
買う自分も貰う相手も飽和状態と言っていいだろう。
(たぶん私だけではないと思うが…)

運転手のその自信満々な一言がきっかけで、
そのお店を探してみることに。
これが私と「マールブランシュ」との最初の出会いである。

清水寺の参道を歩いていると、
他の土産屋とはちょっと違う雰囲気のお店を見つけた。
外観に飾り気はないが、
入ってみるとディスプレイされた商品にセンスを感ずる。
なるほど、これがマールブランシュ!
地元の方々がオススメしてくれるのも分かる気がする。

パッケージ、ネーミング、ロゴ、ディスプレイ…。
かわいい表現の中にも京都を意識したデザインが
オシャレなのだ。

マールブランシュは京都のお菓子ブランドで、
茶の菓というラングドシャをはじめ、
パイやサブレ、和風のお菓子も取り揃えた人気店だ。
厳選された素材を用い、匠の技とおもてなしの心で、
60億もの売上を誇るという。
その理由を考えてみると…ムムッ!
中島流の“新・選ばルール7”に合致するところばかりではないか!

マールブランシュのデザインは
従来の京都のイメージとは違った斬新さがあり、
“新・選ばルール7”で言うならば“大胆で潔い”。
これに加え“本物にこだわる”、“手間をかける”、
“とことん追求する”姿勢であることは、
お菓子の味からも、コンセプト、パッケージデザインからも明らかだ。
しかも、京都ならではの素材をしっかり落とし込んだ
ブランドイメージは、“里山を活かす”という項目にも近しい。
まさに“選ばルール7”を実践しているではないか!

一般的にこれからのブランディングは
戦略的に行わなければならないが、
それは広告や形だけのものではない。
選ばルール7で挙げた要素は勿論のこと、
そこにどうやってオリジナリティあるセンスを
入れていくかが大切なのだ。
そういう意味でもマールブランシュは
うまく展開していると言えるだろう。

センスといえば、
面白いなと思った商品が1つあった。
マールブランシュには加加阿(カカオ)365という
チョコレートのお店もあるのだが、
そこの380円のスティックチョコ。
なんとアタリが出ると5000円相当のお菓子詰め合わせがもらえるという。
380円が5000円に!

百貨店に出店するようなブランドに、
こんな商品を置くところを他に聞いたことがない。
こんな若い人にも受けるようなユニークな企画が、
マールブランシュのブランディングに貢献している
ということだろう。

このようなブランドデザインゆえに、
マールブランシュは地元の人に愛され、
誇りにも思われている。
宣伝活動を頼まれているわけでもないタクシー運転手が、
自慢げにオススメする程だから…。
(えっ! もしかしたら、親戚スジ?)

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厳選宇治茶を使用した“茶の菓”

trend (2)

オシャレな店舗

trend (3)

ディスプレイがカワイイ!

trend (4)

パッケージデザインにはセンスが

trend (5)

お土産にもぴったりだ!

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