06/08
2015
“スニーカー女子”を見よ!
近年のスニーカーブームをご存知だろうか?
1990年代、マイケル・ジョーダンを
きっかけとしたスニーカーブームがあったが、
それをも上回る人気なのだ。
当時は男性を中心としたブームで、
高価なスニーカーを求める若者が続出したものだ。
しかし、今回のスニーカーブームの特徴は
“スニーカー女子”を生んだこと!
先日もアメ横を歩いていると、
あちこちの靴屋から
赤やピンクのカラフルなデザインが目に飛び込んできた。
色んな模様が入っていたり、
デザインも豊富だったりして、
シューズの形も実に様々だ。
このようにバリエーションが豊富になり、
ファッションに合わせやすくなったことも
“スニーカー女子”誕生に影響しているだろう。
ある新聞によると、
ABCマートでのスポーツシューズの売り上げは
昨年比23%増、伊勢丹でも20%増だという。
それほどまでに増殖している“スニーカー女子”。
う~ん、スニーカーを履いた女性もなかなかイイよねぇ…。
なんて話をしたいのではない!
マーケティングの視点から考えると、
このようなブームはイノベーター層を
きっかけに起こるものなのだ。
イノベーター層とは
いち早く商品に飛びつく消費者のことで、
全体の数%しかいない。
商品がヒットしていく過程では
段階ごとに購買層が変化していくが、
その最先端を行く人々のこと。
イノベーター層に続いて感性豊かな人々
(アーリーアダプター層)にブームが広がり、
その頃には雑誌やテレビでも取り上げられるようになる。
すると、マジョリティ層にも認知されるようになり、
今回のような一大ブームとなるのだ。
さて、ビジネスにおいて重要なのは、
我々がこの流れを察知することだ!
私が常々唱えている“パラダイムシフト75”の法則では、
75年を更に5つに分けた
15年周期で小さな変化が起こると考えている。
以前のスニーカーブームは1990年代。
それから15年経って再びブームが来た。(うんうん!)
マーケティングをきちんと理解していると、
この周期が見えてくるのだ。
今回の“スニーカー女子”のような例を踏まえ、
我々はビジネスの行先を考えなければならない。
重要なのは、周期による循環とイノベーター層の存在だ。
経営者にはこれらを察知するセンスが求められるだろう。
今回のスニーカーブームを見てもわかるように、
ビジネスやブームは常に循環している。
経営者に求められるのは、それを察知し、
ビジネスに活かして展開することだ。
さて、イノベーター層が触手を動かす、
次なるものは何なのだろうか…。