これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

09/07
2020

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カジュアル化と“ナイキ エアマックス720”

先日、中野の中野サンプラザ前の交差点で信号待ちをしていると・・・
同じく信号待ちをしていたUber Eatsのブラックボックスを
背負った若者が不躾に、私のスニーカーを指さしながら、
「これっていいですか?」と言うのだ。
驚いて、その兄ちゃんの顔を確認してから、
「ああ、エアーね。うん。履き心地いいよ」と言うと
「そうですよね。やっぱりいいですよね。やっぱり欲しいな~。
ありがとうございます」と言いながら、少しだけ頭を低くして
信号が変わると同時に行ってしまったわけ。

スニーカー好きの若者にとってはちらっと見るだけで
NIKEの“エアマックス720”と分かるってこと。

コロナ禍以降、オフィシャルな場がほとんどなく、
多くの人が日々カジュアルで過ごしている。
今の私は、スラックスではなくMUJIのスキニージーンズに
エアマックスという装いだ。
ちなみに、このスニーカーは今まで私が買った
スニーカーの中では一番高く、
MUJIのスキニーが4着買える値段である。
ただ、私にとってはあくまで仕事でも履けるスニーカー
として購入したも。
(動きやすいし、自転車に乗るにもバッチリ)

あらためて時代が“カジュアル化”に向かっている。
JPモルガンもゴールドマンサックスもついにドレスコードを
緩和すると発表したという。
アメリカ企業の50%以上がカジュアル服での業務となっている。
アメリカでは既に四半世紀前から“カジュアルフライデー”という
企業文化があった。(日本も遅れて真似したが・・・)
ビジネスシーンでのカジュアル化はこのコロナ禍で加速
している。

リモートワークやオンラインミーティングにおいて、
スーツ姿はなじまない。
たとえコロナが終息しても、もう“スーツ時代”には戻らない
のは明らかだ。
スーツ姿のビジネスマンが時代遅れになる日が
やってくるだろう。

働き方改革が進み、ワークスペースが多様化してくると
ドレスコードも変化し、髪型、シャツ、パンツ、ジャケット、靴と
これからの流行は“カジュアル路線”になってゆく。
そこにおいて、ナイキはブランド戦略もうまい。
ビジネスシーンでのスニーカーの利用がこれからは
もっと拡がっていくだろう。

私の装い、すなわち、スキニージーンスにエアマックス。
ジャケットは必要な時だけ着るようにリュックの中に
たたんである。
このようなスタイルが“ニューノーマル”となる時代が
やって来るのだろう。
Uberの兄ちゃんに声かけられたことは
これからのカジュアル時代の到来を象徴する体験
だったということだ。


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NIKEの“エアマックス720”

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09/07
2020

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“チャネルシフト3.0”の令和ビジネスへ

先週のビジ達で“ZARAもチャネルシフト”へ向かうと発信した。
今回はあらためて“チャネルシフト3.0”についてお話する。

なぜ、オンライン化が進みD2Cが躍進するのか。
なぜ、ブルックスブラザーズまで破綻するのか。
なぜ、ZARAやH&Mが戦略を見直しているのか。
なぜ、shopifyが重宝がられるのか。
こういうことを考えると、
最近のさまざまな業界で起きている変化は、
“変革を余儀なくされている”というのが実態だ。

がしかし、これら“変化”は、
・コロナ禍
・破壊的イノベーション
・生産性の低下
・世界的成熟化
これらが基本的な要因なのではなく、
若い人達を中心として、スマホを使用するにより、
チャネルシフトが起きていることが要因なのだ!
と私は言いたい!

すなわち、「情報(入手)」「選択」「購入」「活用(方法)」の
チャネル(=道筋)が変化したということ。

1.“情報”のチャネルの変化
→テレビは見ない。
→SNSばかり見ている。
→贔屓のインフルエンサーから情報収集

2.“選択”のチャネルの変化
  →お金のつかいどころが違う
→口コミサイトの上位をチェック(@コスメ、Amazonレビュー)
→プロのアドバイザーに選んでもらう

3.“購入”のチャネルの変化
→様々なECサイト
→ECサイトサブスクモデル(エアクロ)
→メルカリ・インスタグラム(タグつき)

4.“活用”のチャネルの変化
→SNSにアップ
→インスタに出しメルカリへ
  →SNS仲間とオフ会

これらの変化を“チャネルシフト3.0”と名付けた。
“チャネルシフト1.0”ではお店があり、問屋があり、
その先にメーカーがあった。
そして“チャネルシフト2.0”ではショッピングモールでの
メーカー直売。
そして3..0は、情報・選択・購入・活用
の4つのチャネルがスマホを中心としてオンライン化したことを指す。

しばらく前にお伝えした“商流革新2.0”では企業側から
マクロ的に見た金流・物流・人流・情流の4つの流れの
変化について発信した。
ゆえに、自分達のビジネスもその流れに乗らなくてはと。
これも間違ってはいない。

とはいえ、イニシアチブは企業側から生活者側に移ったのだ。
だから、生活者側のチャネルシフトを意識すべきということ。
生活者の商品選択には、どのチャネルからどんな情報発信をすべきか。
生活者はどこからどのように購入するのかを考え、
そしてこれからは商品の活用の仕方までを考えた商品開発が
求められるわけだ。
生活者目線のチャネルを考え、全体の戦略を立てないと、
新しい時代に取り残されるということ。
コロナ禍対策もあるが、ここが勝負どころ!!

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今回はあらためて“チャネルシフト3.0”についてのお話

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なぜ、ZARAが戦略を見直しているのか

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08/31
2020

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これも“YouTuber依存症”の症状

「今こそアート思考、感性思考、デザイン思考!!」は、
このところのお気に入りのコンテンツだ。

https://www.youtube.com/watch?v=Pwm3GlR_sGU

そして、拙著『儲けないがいい』のプロローグを動画化した
「儲けないがいい~3人の仕事~」も試金石的もの。

https://www.youtube.com/watch?v=gsh2TBNbrcg

もちろん、発信するコンテンツのクオリティも大切なのだが、
7~8分間でこれらテーマを面白く動画演出し発信するかなのだ。
(まぁ、私自身のプレゼンテーション芸も知れたものだからねぇ~)

毎回、コンテンツをどれにするかから考え、
あれこれ試行錯誤するとき、ワクワクもしソワソワもするのだ。

ついに30コンテンツを発信!
これで半年間は毎週発信を継続できているわけ。
そして、どうにか6000視聴は越えたようだ!!
(ふっふっふっ…まさにここからなんです)

もう一度繰り返すが、毎回の収録に向け、
ワクワクもしソワソワもしている。

たまたま2月からスタートしたYouTube。
このコロナ禍でも次のコンテンツをあれこれ考え、
それをどう発信しようかと巡らしていると日々が充実してくるわけ。
(いいタイミングで始めたものだ)

そして、このところはワクワク感、ソワソワ感が増したような!?
もしかした“YouTube依存症”!?
まだ半年なのに、依存症!?

通常の“YouTube依存症”というのは視聴側のもの。
子どもたちも含め、かなり社会問題になっているという。
そこでYouTube依存症から抜け出すための
アプリの設定方法まであるとか。

ここで言いたいのはYouTube発信側の依存症。
すなわち“YouTuber依存症”ってこと。

行動的依存、身体的依存、心理的依存が依存症の特徴というが、
身体的依存はないが、行動的依存と心理的依存があるような。
まぁプレッシャーというより、
ワクワクソワソワな症状の依存症なので心配はしてないのだが…

この毎週発信のYouTubeだけで、
仕事をしっかり全うしている気分になってしまうと
本当の“YouTube依存症”と言うのかもしれない。

依存症になったとしても、みんなが試聴してくれて
日々のビジネスに活かしてくれれば…本望ということ。

毎回、楽しみに観て、ぜひ“ビジ達 7”依存症に!?



■今回記事で紹介した動画のリンクは…こちら!
「今こそアート思考、感性思考、デザイン思考!!」
https://www.youtube.com/watch?v=Pwm3GlR_sGU

「儲けないがいい~3人の仕事~」
https://www.youtube.com/watch?v=gsh2TBNbrcg

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このところのお気に入りのコンテンツ!

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08/31
2020

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ZARAも“チャネルシフト”へ

先日の新聞の見出し、“ZARAが1200店閉鎖へ”には
驚いた。
フォーエバー21、Jクルー、ニーマン・マーカス、
ブルックス・ブラザーズ。
そしてついにZARAが・・・と思ったのだが、
そうではなく、2021年までに全店舗の16%に
あたる1200店舗を閉鎖し、旗艦店で集客を
しながらECサイトを充実する戦略なのだ。

ということで、ECサイトにてアパレルを提供する写真撮影のための
巨大スタジオを作るという。
D2C(ダイレクト トゥ コンシューマー)という
ネット発新興アパレルがどんどん躍進し競争が
激化している中で、ECサイトでの展開を加速していくという。
(さすがにこれでも少し遅れた感があるかも)

例えば、イギリス発の新興アパレルboohooは
オンラインだけでグローバルに洋服を売っている。
ファッション性の高い新商品を高頻度で投入し
店舗を持たないことで低価格を実現しているという。

ZARAは世界のアパレル業界No.1の収益率をあげている超優良企業。
売り上げ高世界2位のH&Mも
そしてユニクロもネット販売を重視し始めている。
その中で、GAPはコロナ禍で店を閉め、
今は非常に厳しい状況にあるという。
(そのときからの賃料問題もかかえているという)

もともと百貨店をはじめアパレル小売の業界は,
ネット販売が遅れ気味だった。
そこにコロナ禍が起き、ますます厳しい状況となったのだ。
“チャネルシフト”が遅れていた業界なのだ。

今の若い人たちはスマホを中心に生活していて、
起きているかぎりスマホをいじっていると
言っても過言ではない。

スマホで情報を入手し。
スマホで選択し、
スマホで買い物をし、
スマホで買ったものを活かしている!?
そう、すべてのチャネルはスマホの中に!!
情報入手・選択・購入・活用、この4つのアクションのチャネルが
変化したことを“チャネルシフト3.0”と名付けた。
(これは後日詳しく語ることとする。)

今までと同じように店に商品を並べて、
「なんで売れないんだろう」と言っているところは
どんどん遅れていく。
ネットも活かし、きれいな写真と品揃え、
そして選び易さと価格設定。
これらも整っていないとこれからは選んではもらえないし、
買ってもらえない。
ターゲットの人たちがどういうチャネルでモノを買おうとしているのかを
とらえた上で、自分たちビジネスのチャネルをどうすべきかを
考えていかねばならないのだ。

今までは“売る側”の論理で売れてたのだが、これからのイニシアチブは
生活者側へ。すなわち、“買う側”のチャネルを意識して
ビジネスを組み立てないといけないわけ。
時間はそれほど残されていない!
即、動け!!

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ZARAが1200店閉鎖へ

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ユニクロもネット販売を重視し始めている

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H&Mもネットへ注力

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はなまるア・ラ・カルト

08/31
2020

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このコロナ禍で“チーズはどこへ消えた?”

『チーズはどこへ消えた?(Who moved my cheese?)』
これは2019年時点で2800万部も販売されている本。
多くの人に読まれた本なので既に手に取った方も多いだろう。
私も10数年前に読んだのだが、
このコロナ禍で“変化を余儀なくされている”
今、また注目をあびている本。私も改めて読み返してみた。

登場するのは2匹のねずみ、スニッフとスカリー、
そして小人のヘムとホー。
この2匹と2人は長いこと“自分たちの特別なチーズ”を見つけようと
迷路を探し回った。
試行錯誤を繰り返しているうちに、
“チーズステーションC”へたどりつき、
2匹と2人は大量のチーズを前に
「これだけあればずっと大丈夫!」と
満ち足りた日々を過ごしていた。
ところが、ある日突然チーズはなくなっていた!!
(だいたい“変化”は突然来るからねえ~)

スニッフとスカリーは最初はもちろん驚いたが、
気を取り直して新しいチーズを探しに出掛けた。
小人のヘムは、
「なんてことだ!チーズがないじゃないか!」
「チーズはどこへ消えた?」と声をあげ、
「こんなことがあっていいわけがない!」と言い、
腰を降ろしたまま、
「いずれチーズは戻ってくるはず」と動かなかった。
ホーもしばらくは、ショックで凍りついたが、ある時、腰を上げ、
次なるチーズを見つけるために迷路へと入っていった。
結果的に、ホーはあれこれ苦労しながらも、
またチーズにたどりついたのだ。
(ホーはヘムがまだステーションCにいるのだろうかと
思いを馳せた!)
→物事を簡潔に捉え、柔軟な態度で素早く動くこと。
→変化に早く適応すること。
→遅れれば、適応できなくなるかもしれない。
→最大の障害は自分自身の中にある。
→自分が変わらなければ好転しない。
→私たちの新しいチーズ(可能性)は変化の先にある。
→自分の人生は自分しか変えられない。
これがこの本のテーマだ。

さて、このコロナ禍。
私たちはまさかこんなことが起こるとは誰も思っていなかった。
約束されたチーズはたっぷりあり、いつも通りの日々が
来るのだと思っていた。
まさに、「チーズはどこへ消えた?」と叫びたくなるのだが
よく考えたら、変化はこれまでも常にあったし、
今回の禍により来るべきものが
たまたま早まっただけなのだ。

ビジ達で繰り返し紹介している鍵山相談役の言葉、
(元は白隠禅師のもの)
「動中の工夫は、静中の工夫に勝ること幾千億倍」
にも通じる。
躊躇してそこに留まっていろいろなことを考えるよりも
まず一歩踏み出すことで次なるチャンスも見えてくるということ。

ビジネスの世界では変化は常につきもの。
変化は来るべくして来ているのだから、
私たちは一歩を踏み出すべき。
一歩踏み出すからこそ、気づくこともある
一歩踏み出すことで生みだされることもたくさんある。
まずはこの2800万部も売れたこの本を手に取り、
ホーのように一歩を踏み出そうではないか!
(こんなに売れるということは・・・
みんな難しく考え、つい躊躇しちゃうんだ!?)

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チーズはどこへ消えた?

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