これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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ファインスピリッツキーワード

11/25
2019

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求められる経営への“美意識”

山口周氏著の『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』には、
「分析、論理、理性に軸足をおいた経営、いわば
サイエンス重視の意思決定では、今のように複雑で不安定な
世界においてビジネスの舵取りをすることはできない」
と書かれている。

「論理的・理性的な情報処理スキルの限界」とも書かれているのだ。
論理性・科学的なことはAIやITの進化により
誰でもができるようになってきたわけで。。。
すなわち、どこが作っても、だれが作っても似たような
ものとなってくるということ。

この先、差別化をする上でのキーワードとなるのが“美意識”だと。

実は私も同じように感じていたのだ。
私の創業した会社は、
論理的で理性的な情報処理だけではなく、
クリエイティビティ、つまりアート的感覚が必要な業界だ。
そして、私の今の役割は“経営のデザイン”をアドバイスすること。
ということで、これまでも経営への美意識は大切にしてきたわけだ。

山口氏の本に加えるならば、
今のミレニアム世代、Z世代も含め、若い人達はモノが
あふれ、成熟化した社会で生まれ育った。
ということは、いい音楽を聴く環境も、いいデザインのものを観る
環境も整っていたということ
すでにいいものを選ぶ感性も身につけているというわけだ。

不自由なく、何でも手に入る若い人たちが、これから先
何を求めるかというと、それは「マズローの欲求の5段階」の最上階、
すなわち“自己実現欲求”なのだ。
だからこそこの人たちに満足してもらえる提案が
できる企業になる必要がある。

すなわちこれからの経営には、論理的で理性的な発想だけではなく、
直感的・感性的なスキル、「真・善・美」を意識した
クリエイティビティ、すなわち“美意識”が必要になってきた。

先日リーダーズセミナーでおじゃました石坂産業。
企業コンセプトは「自然と美しく生きる」なわけだが、
ここは建屋や風景が美しいだけではなく、経営にも、
「真・善・美」の直感的・感性的なエッセンスが盛り込まれている。
まさに“美意識”のある経営をしているのだ。

また大里総合管理も地域の課題に果敢に取り組み
地域を大切にしている。
経営の“美意識”をしっかり持っているということ。

拙著「儲けないがいい」にも登場した半兵衛麩さんも
“先義後利”を家訓にしているのだが、ここも企業としての
生き方「真・善・美」を意識している会社と言えるだろう。

これからの混沌として複雑で不安定な世界において、
企業がブランド力をあげ差別化をしていくための
キーワードとなるのが”美意識“ということ。
“美意識”がないと、これから先の経営は難しくなって
いくのだ!

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山口氏の『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』

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石坂社長も美意識のひとだ!

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2019

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「さぼうる」が65年も続く理由!?

えっ、1955年4月にオープン!?
てことは、私と同い年の「さぼうる」だったのだ。
今年で65年目ってこと。
(素晴らしい!)

先日紹介したスティーブ・ジョブズも含めて
このところ同い年に関わることが多い。

私が65年生きてくるのはそれほど難しいことはないが、
「さぼうる」のようなお店が65年間変わらず存在してくることは
かなり狭き門なはず。

私が「さぼうる」に通っていたのは
20代半ばの頃だから、なんと約40年前。
同僚たちとこの店でモーニングセットを注文し、
週末の競馬の予想をしながら美人スタッフをからかっていた記憶が。
(若気の至り…σ(^_^;)

もしかしたら人は、これを“サボる”というのかもしれないが…

実は「さぼうる」は、スペイン語の「SABOR=味・旨味」に由来し、
“サボる”ためのお店というわけではないようだ。

それはともかく…
その後もときどき思い出したように来店するわけだが、
店頭のトーテンポールはもちろん、
看板も、内装も、そしてその風情も変わってない。

久々に注文したモーニングも見た目はほとんど変わっていなかったのだ。
40年も経つというのに…

あの頃と違うことといえば、入り口にスクッと立っていた
姿勢のいい鈴木店長がいないことくらいだろうか。
聞いてみると、ちょっとした怪我で療養中だという。
(もちろん、また店頭に立つ予定だという。よかったよかった)

オープンから少し前まで店主で店長としてお店に立っていたわけだから
なんと64年間ず〜っとお店の看板となっていたのだ。
(今なんと86歳だという)

とはいえ、神保町は学生街ということもあり
贔屓客はどんどん変わっていくわけだが、
それでもお店は相変わらず繁盛している。

そして、お店の隣にはいつのまにか「さぼうる2」ができていて、
この店も行列ができるほど繁盛しているというのだ。

時代の変化に合わせ変えていかなければ継続は難しいと
経営者の間ではよく言われるわけだが、
このお店は64年間ほとんど変わらないで継続してきているのだ。

この山小屋風の造りと「さぼうる」なればこその独特の雰囲気、
そして、店長の“勤勉で正直”な姿勢が、
「さぼうる」ブランドをこの地に創りあげていったのだろう。

あ〜もしかしたら鈴木店長は倹約家でもあったかもしれない。

正直で、勤勉で、倹約といえば…
そう、先日開講290年の記念イベントを開催した思想家「石田梅岩」である。

30年続く飲食店が1%もいない時代に
その姿を変えずに65年の永きを継続してくるには、
やっぱり店主の人間性と経営者としての姿勢なのだろう。

もしかしたら鈴木店主も「石門心学」を学んでいたのかもしれない。
今度、復活して店頭に立ってるときに、是非聞いてみよっと!?

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さぼうるの外観

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隠れ家のようなお店だ

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これからも続いてほしいものだ

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シナジースペシャル

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2019

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日本ならではのConnecting the dotsへ!

実はこのところ、まさに東奔西走。
それは例の10日間の未病治療入院をした影響があり、
そのしわ寄せがやってきたのだ。
ということで、ここ10日間に6個のイベントが集中した。a

1,高野山での宿坊体験 
空海が1200年前に開山した高野山。
その歴史を感じた奥の院散策。
2.石門心学開講290年記念講演会
そこでは京都大学のカール・ベッカー教授の講演を聞いた。
3.DDTプロレスリングの国技館イベント
  5時間以上も飽きずに観戦し、まさにエンターテイメントプロレス。
4.北海道十勝で土と太陽のワイン“yukidoke”の試飲会
  いろいろ問題はあるが、できたワインの試飲会を兼ね、
  次なる芽室ワインヴァレー構想への展開を発信。
5.第三回里山と生きるフォーラム開催
  素晴らしい登壇者達だった。
6.石川酒造でのお座敷遊び体験
芸妓さんを呼んでお座敷遊び。
とら と~ら と~ら とら♪を皆で楽しんだ。

この6個のイベントの中に、日本の価値観、日本の伝統文化が
ググッと詰まっていていい体験だった。

少し前に、ステーブ・ジョブズの“Connecting the dots”を
紹介したのだが、これはジョブズ一人の人生における
“Connecting the dots”だ。
自分の趣味・趣向であるとか、良い悪いは別にして
自分が体験し学んだこと、
これらの点を結ぶことが他の人にはできない
自分ならではの展開であり、
イノベーションができると教えてくれた。

そして今、ここで私が語りたいことは、
一人の人生における“Connecting the dots”ではなく、
日本という国における“Connecting the dots”。

空海のdots、石田梅岩のdots、
北海道でのワインも日本の里山も、芸妓さんを
呼んでのお座敷遊びも、DDTプロレスも
全て日本ならではのdotsだ。

このdotsをまさにつないだ時にこそ(Connecting)
日本の次なる展開が見えてくるのではないか。

少し前に、次世代への JAPANESE UP-CYCLE
と称して、付加価値の高いサービスやものづくりを
どうやって展開していくべきかを提案したが・・・、

今だけを見て、相対的に(すなわち「ヨコ」)
UP-CYCLEするのではなく、
日本ならではの伝統文化や価値観を「タテ」の視点でつなぎ、
次なるdotsを打つことが重要だということ。
そうすることで、日本ならではのオリジナリティのあふれる
Connecting the dots、すなわち、
付加価値のあるモノ作りやサービスとなっていくのだ。

この集約された10日間で日本の歴史や文化、価値観を肌身で感じた。
それをふまえてUP-CYCLEをすることが、
その先に、世界に類を見ない日本独自なればこその存在理由が
必ずや見えてくるはずだ!

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DDTプロレスリングの国技館イベント

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高野山での宿坊体験 

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第三回里山と生きるフォーラム

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はなまるア・ラ・カルト

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2019

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とら と~ら と~ら とら♪の「風流」をつなげ!

日本の伝統的なお座敷遊びの一つ、
『とら と~ら と~ら とら♪』をご存知だろうか?

先日、私が主宰する「星の会議」をメンバーである
石川酒造にて開催した。
そして会議後の懇親会は、今回はもちろん石川酒造にてなわけだが、
特別に石川社長のご自宅をお借りした。
というのも、八王子の芸妓さんを宴会に呼んでくださる
とのことで、それにふさわしい床の間のある
和室にて懇親会を行うと風情があっていいとの
粋な計らいを石川社長がしてくれたからである。

伝統的な日本の木造家屋の部屋で、お酒と食事に舌鼓を
うちながらも、芸妓さんにお酌をしてもらうと
自然と石川酒造のお酒が進むし、芸妓さん達との会話もイキで
私たちを包み込んでくれ、雅やかな時間であった。

そして、お食事・お酒と一息ついた後の出し物が、三味線に踊りと、
『とら と~ら と~ら とら♪』のお座敷遊びだった。

この遊びは、ジャンケンと一緒で三すくみの勝負である。
もともと近松門左衛門の浄瑠璃「国性爺合戦(こくせんやかっせん)」
から誕生した拳遊びで「加藤清正の虎退治」を題材にしている。

ルールは、
“加藤清正の槍は虎に勝ち、
虎は老母に勝ち、
老母は自分の息子である加藤清正に勝つ“ というものだが、
これを『とら と~ら と~ら とら♪』の
フレーズをふすま越しに唱えながら、それぞれのポーズ
(槍を持つ加藤清正のポーズ、腰を曲げた老母のポーズ、
四つん這いの虎のポーズ)をして勝負をするのである。

この雰囲気ある和室にて、気のおけない仲間たちと
芸妓さんそして美味しいお酒と戯れ。
これが何ものにも代え難い価値を感じたのだ。
そして頭に浮かんだ二文字、それは「風流」。
すなわち、日本の中世以後に高揚した“美意識”の1つ。
この体験から、日本ならではのこの「風流」な価値ある文化を
次の世代にもつないでいきたいと感じたのだ。

片や日本はAI・ICTなどの最先端技術を活かした
ビジネス展開をし、日本の生産性をあげていかねば
ならないのだが、日本ならではの価値「風流」もつないで
いくということはとても大切なこと。

さぁ、私もこの「風流」をしっかりつないでいくべく、
旦那衆の仲間入りをしていこうか・・・!!
(ははは。そんな柄じゃないよねえ―)

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伝統的なお座敷遊び『とら と~ら と~ら とら♪』

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あ〜揃え過ぎてしまった⁈“猛者”

→さすが、“逆転人生”の石坂典子社長ならではの里山論。

→47年前「北海道十勝の牛乳を東京のこども達に!」を実現した
青木紀代美代表。

→地域活動により“里山資本主義”を実践する野老(ところ)真理子社長。

→そして、基調講演の“里山を活かした水族館”を全国にプロデュースする
中村 元代表…えっ、中国でもプロデュース⁈

あ〜揃え過ぎてしまった“猛者(もさ)”

この“ビジ達”をよく読んでくれてる人達には理解し易い話だが、
この猛者の方々は“主役”として度々登場してもらっている。
そのくらい注目に値する人達なのだ。

女性に“猛者”とは失礼になる場合もあるが
まぁ、この人達には“猛者”は、まさに言い得て妙。
そのくらい困難と思える難関を堂々と突破してきた人達なのだ。
(素晴らしい功績!)

お陰様で会場は大盛況な訳だが…
「里山」の持つふんわりとしたイメージとは違い
パネラーの口元から発せられる一言ひとことには、
チカラ強さとともに記憶に残るインパクトがあるわけ。

すなわち、リーダーとして実践して来た人達の語りは
密度も濃く、私たちに共鳴感をもたらすということ。
というこもあり、会場に集まった人達はかなり喜んでいただけたよう。

でも、ちょっと悔やまれることが…
私がコーディネートしておいてこんな事を言うのはおかしい気もするが、
切り口の「里山」は互いにオーバーラップしているわけだが、
この個性の強い方々、すなわち“猛者”を一堂に会してしまったことである。

モデレーターとして当然、
最終的には同じベクトルにまとめなくてはならないわけだが…
この猛者たちを、言葉上とは言えまとめる事は至難の業だということ。

(まぁ、こればかりはしょうがない ε-(´∀`; )

それにしても、和気藹々の雰囲気で懇親会含め、
喜んでもらえて無事終了したことに安堵する。

という事で、第3回「里山と生きるフォーラム」が
大盛況のうちに終了したわけだが…
みなさんの共通認識として、この日本の“里山の価値”を
次の世代に繋いでいかなければならないということ。

猛者たちの活躍で、集まったみなさんは、
そこのところは理解していただけたはず⁈

ところで「猛者」って褒め言葉になる⁈

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水族館プロデュースで名をはせる中村さん!

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沢山の人が訪れてくれた!

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参加者のみなさんと!

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