これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

HOME

ビジネスの達人

モバイルショット

11/05
2018

mobile1

年配者をくすぐる「おっしゃる通りです」

…てことは、もっと拡大するってこと!?
「おっしゃる通りです」
まさにこのフレーズ。

経営者と話すことやインタビューすることが多い立場として、
このところ度々この「おっしゃる通りです」を耳にする。
私にとっても耳には快い言葉ではあるのだが…

この言葉を多く耳にするには訳がある。
私が話しの先回りが出来るようになったということもあるのだが、
決定的なことは私が白髪アタマになったってこと。
お会いする経営者は当然私よりだいぶ若い方々が多くなって来ているが、
若くても経営者としての資質であり人間力も高いから
陽の当たるところに登場しているってわけ。

このところの月刊 CD「Business Today」のゲストをとっても…
博多ラーメン「一風堂」で拡大する
「力の源ホールディングス」清宮俊之社長は34歳!?
私達に坐禅の意義でありマインドフルネスを教えてくれる
精神科医で林香寺住職の川野大周先生はなんと38歳。
「エアークローゼット」の天沼 聰社長も38歳!?
(30代の経営者が続々と登場している)

そして、もうすでに東証一部上場企業となった
「M&Aキャピタルパートナーズ」の中村 悟社長は45歳。
あの石坂産業の石坂典子社長も実は40代の半ばなのだ。
(いや~Business Todayはいいゲストが多いねぇ…
興味のある方はこちらへ→http://bt.q-b.co.jp/business_today/)

とにかく若い経営者がビジネスの主軸となりつつあるということ。
時代は次なるステージに移ろうとしているということだろう。

そこでこれらの皆さんは、目上となる私に「なるほど」ではなく
「おっしゃる通りです」と言ってくれる。
言葉をしっかり選んでくれているのだ。
「なるほど」は相手に対する返答として、言葉自体は間違いではないものの、
「上から目線」の印象を与えてしまう可能性があるという。


こう考えると「おっしゃる通りです」がいかに使い良い言葉なのか。
もしかしたら、『年配者を味方につける“おっしゃる通りです”』なんて隠れ本が
電子本で既に出版されてるのかもしれない。

そういえば元船井総研社長の小山政彦氏も若手経営者から
「おっしゃる通りです」を何度か繰り返され、
滅多に褒めない小山政彦氏も
「アイツはできる経営者だ!」なんて言っていた記憶が…

mobile1

月刊 CD「Business Today」

ページTOPへ
目からウロコのおすすめ本

11/05
2018

book1

サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福

今回ご紹介する、『サピエンス全史』。
イスラエルの歴史学者である、
ユヴァル・ノア・ハラリが書いたもので、
現在とても話題となっている本だ。
本屋へいくと、まだまだ大量に平積みされているはず。

上下巻で構成されており、
実はまだ上巻の途中である。
だが、その内容から中島流の
ひとつの結論に至ったので、
その話をしようと思う。

この本についてだが、簡単に言うと
こんな内容だという。
(カバーに書かれているリード文より)

“ホモサピエンスが植物連鎖の頂点に立ち、
文明を築くことができたのはなぜか。
その答えを解く鍵は「虚構」にある。
虚構こそが、見知らぬ人同士が
協力することを可能にしたのだ。”

う~ん、わけがわからない!
まず、「虚構」がわからない!
虚構=現実でない世界をあたかも現実のように
“括った”概念だという。
さまざまな時代、場所で、
人はある“括り”に属することで協力し合い、
生存競争で生き残ることができるというのだ。

さて、私が注目した人類の歴史だが…
私たちのパーソナルスペースはだいたい4~5m。
真ん中をとって、4.5m=4500mmとしよう。

地球の誕生は、約45億年前とされている。
(4500mm=46億年とする)
ちょうどいいので、会議室のデスク周りを
地球の歴史と仮定してみたのだ。

それでいくと、アフリカで最初に
石器が発見され、人類の起源が
確認されたのが約250万年前。
人類の歴史は4500mmの2.5mmでしかない。

そこから、東アフリカでホモサピエンスが
進化したとされるのが20万年前。
誕生してからこの間、約0.2mmである。

そして、動植物の生命を操作し、食物とする、
いわゆる農業革命が1万2000年前。
わずか1/100mm=10ミクロンだ。

そして産業革命に至っては、200年前。
もはや…。

人類の歴史が広大なデスクなのであれば、
急速に進歩を遂げたのは、爪の先ほどもない、
目にも見えないほどなのである。

私が提唱するパラダイムシフト75では、
75年周期でパラダイムの転換期があるとしているが、
この75年だけを見ても
人類は凄まじい進歩をしている。
ITやAIなど、さまざまな技術が開発され
より一層進歩のスピードは加速しているのだ。

長い長い地球の歴史の中で、
私たちが今のカタチへと急激に進化した。
それは、1ミクロンにも満たない間なのだ。

次の75年はどんな進化を遂げるのか。
先のことが楽しみではありつつ、
人間たちは急ぎすぎているのではないか、
そんな気もしている。

私たちに関わりのある、はるか遠くを
思い起こさせてくれるサピエンス全史。
まさに私たちを“タテの発想”に導いてくれる。

book1

現在とても話題となっている

book2

パラダイムシフト75

book3

パラダイムシフト75の25

ページTOPへ
選ばれるビジネス

11/05
2018

biji1

カーボンファイバー 「UCHIDA」のチャレンジ!

私が参加しているNBC
(東京ニュービジネス協議会)では、
定期的に研修ツアーを開催している。
その埼玉ツアーで訪れたのが、
株式会社UCHIDAである。

小さな町工場と聞いていたので、
実はあまり期待していなかったのだが…
(本当にごめんなさい!)。
実際に見てみると、そのビジネスの在り方に
感動したという一言につきる。

その株式会社UCHIDAとは、
何をしている会社なのか。
「炭素繊維と樹脂」いわゆる
「カーボンファイバー」づくりに特化している
ものづくりの会社なのだ。

カーボンファイバーは、鉄の約10倍もの硬度を誇り、
かつ重さは鉄の1/4ほど。
軽くて強い素材として、さまざまな産業界から
注目を集めている。

しかし、UCHIDAも20年前は業界でも
誰も知らない会社だったのだ。
2代目となる現社長は、
会社を継いですこしたってから考えたのだという。

「もっと価値のあるものをつくらない限り
ビジネスのその先はない」

そこで、世界的にも注目されていた
カーボンづくりへのチャレンジが始まった。

最初は、部品を手づくりで試行錯誤を重ね、
下請けの仕事から。
そして技術的な信頼を得ていくと、
元請けの仕事が舞い込んでくる。

依頼されたレース用バイクの車体カバーを製作し、
その仕事が認められ、舞台は四輪へも。
さらに仕事紹介や展示会への出展により、
人との出会いが生まれ、
航空宇宙分野への進出も果たしたという。

今では、カーボンファイバーの活用においても世界屈指の
スーパーカーメーカーとも
取引があるというのだから驚きだ。

株式会社UCHIDAは、
飽くことなく挑戦し続けている会社なのだ。
チャレンジすることでチャンスが生まれ、
さらに人との出会いも呼び込む。
すると出会いがチャンスを生み、
そこへのチャレンジがまた…。

これこそ私がよく口にする、
「チャンスの到来は、
チャレンジの2乗に比例する」
を表している事例ではないか。
継続することでチャレンジの幅も広がり、
より大きなチャンスを手にすることができる。
いわゆる複利効果のようなものだ。

「挑めばチャンス、逃げればピンチ」
この前のめりの精神が、
町工場から世界が認めるUCHIDAへと
成長させたのだろう。
そしてこれは、製造業だけではなく
ビジネス全体に共通していることだ。

チャレンジをし続けたものだけが、
チャンスを手に入れることができるのだ。

biji1

さまざまなチャレンジを語る内田敏一社長

biji3

チャンスの到来は、 チャレンジの2乗に比例する

ページTOPへ
モバイルショット

10/29
2018

mobamain

六花亭 VS Amazon

いつも十勝の帰りには決まってどら焼きを買ってくる。
六花亭のどら焼きだ。
ブランドだからというより、もちろん美味しいからなわけで…

先日ついに六花亭が「カンブリア宮殿」に登場していた。
そう小田 豊オーナーが出演していろいろと語ってもいたわけだが、
改めて六花亭の凄さを確認した次第。

あの 日刊社内報の「六輪」の話をしていたのだ。
拙著『非効率な会社が上手くいく理由』にも出てくる「六輪」だが、
当時の小田社長から「六輪」を見せられた時、
とにかく驚きそのことを本に書いた。

もう一度繰り返すが「六輪」は日刊の社内報なのだ。
日刊とは毎日発行してるわけで、常に記事を編集している人たちがいるということ。
そして、その記事のネタとなる社員から上がってくる原稿(231文字)を
経営サイドが全て目を通して選んでるという。
毎日である。
多い時は1,000通も読むというのだ。

六花亭が今もお客様から人気があり、働く人たちの満足も高いという
“いい会社”としての理由はまさにこの非効率にあるのだろう。
だから当然、毎年の採用への応募も多いという。
それでも、入社してくるスタッフの価値観のベクトルだけは
しっかり合わせているというところも、
六花亭ならではということなのだろう。

さて、ここで注目の「Amazon」。
ジェフ・ベゾス氏率いる「relentless」
(情け容赦ない)のAmazonはどうなのだろう。
日刊社内報のような稼ぐのに非効率なことはやるわけないし…
それぞれの部門のコミュニケーションは取らない方がいいとしているし。

きちんとスタッフのAmazonとしての価値観のすり合わせはしているのだろうか⁈
Amazonの“ES”すなわち従業員満足は高いのだろうか?
実のところ、この従業員満足とブランドは深い関係があり、
長いレンジで考えると、
“CS”すなわち顧客満足とこの従業員満足度とは
表裏の関係にあると私は考えている。

まだ、起業して20数年なのに地球規模で躍進するAmazon。
そのESとCSの関係はどうなっていくのか⁈
時価総額は高いが、“いい会社”としてもその先へ歩んで行けるのだろうか⁈
果たして、Amazonは多くのスタッフを抱えて今後どう歩んで行くのだろう⁈

北海道から出ない六花亭と地球規模で拡大するAmazon⁈
その目指すベクトルは大きく違う。

mobamain

ついに六花亭が「カンブリア宮殿」に

moba2

改めて六花亭の凄さを確認した

ページTOPへ
ファインスピリッツキーワード

10/29
2018

keymain

知覧とせごどんから“タテの発想”

明治維新の英傑であり、大河ドラマで
再び脚光を浴びた“せごどん”こと西郷隆盛。
ドラマが佳境に入ったからというわけではないが、
経営者仲間のリトリートとして鹿児島を訪れてきた。
このリトリートの目的は主にふたつ。
ひとつは多くの特攻隊員が飛び立った知覧を訪れること。
もうひとつが、その西郷隆盛をもっと知ることだ。

まず知覧で訪れたのが、「富屋旅館」。
その前身となる「富屋食堂」は、
多くの特攻隊員たちが訪れていたことで注目されている。
食堂を切り盛りしていた鳥濱トメさんは、
隊員に“おかあさん”と呼ばれていたという。

食事も終わり帰ろうとして玄関に立ったところ、
三代目となる現在の女将に突然こう質問された。
「いまの日本は誰が守っているのですか。分かりますか!?」
「皆さんの家族は誰が守っているのですか!?」
「皆さんの会社は誰が守っているのですか!?」
「ならば、日本は誰が守ればいいんですか!?」
すごい質問が次から次と浴びせかけられたのだ。
私たちは、その質問の意味を探ろうと女将の表情に集中したのだが…

そう、ここは多くの特攻を送り出した
「知覧」であり、「富屋食堂」だったのだ。
ここに来て日本のあり方を考えずしてどうするってことだ。

そして「維新ふるさと館」。
戊辰戦争を戦い、明治維新の英雄として活躍した“せごどん”。
最期には賊臣として、
西南戦争で盟友・大久保利通と戦い散った。
彼なくしては、日本が今の形となることは
なかったのではないだろうか。

西郷隆盛が活躍した明治維新が約150年前。
特攻隊が犠牲となった太平洋戦争が約75年前。
私が提唱する“パラダイムシフ ト75”で いうところの、
日本の節目が鹿児島には凝縮されている。

多くの人たちの関わりや犠牲があって、
現在があると考えずにはいられない。
そして私たちは? 何を次代につなげていったらよいのだろうか。
これこそ“タテの発想”だ。
“Think Long-Range, Act Tomorrow”
よく私が発信するワーズだが、
物事は長期的な視点で捉え、
明日からすぐに行動を起こそうという意味だ。
過去という背景を知りつつ、
未来へどんなベクトルで進むかを見据える。
私たちは、つい目先の利益に囚われ隣の芝生(ヨコ)を見てしまいがちだ。
だが、ヨコではなく「タテの発想」をしていこう。
それが、次代へとつながっていくのだから。

いや~、いろいろと学ばせてくれた鹿児島リトリートでした。

keymain

まず知覧で訪れたのが、「富屋旅館」

key2

前身となる「富屋食堂」の文字も

key3

いろいろと学ばせてくれた鹿児島リトリートでした

ページTOPへ

BACKNUMBER

ページTOPへ