これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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ビジネスの達人

熟ジュクア・ラ・カルト

07/09
2018

juku1

海外ツアーの副産物“difference”

“Our People Make The Difference.”
これは、海外ツアーで行ったウォルマートで、
スタッフのTシャツに書いてあったメッセージである。
(私は実にユニークなメッセージとして記憶したのだが…)
20年以上海外ツアーを続けていると、
思わぬところで国ごとの「違い」が見えてくるものだ。

今回のツアーでは、スペインのサン・セバスチャンとバルセロナへ足を運んだ。

フランスのシャルル・ド・ゴール空港を経由して
スペインへ行ったのだが、
この空港には2016年の海外ツアーで欠航トラブルに巻き込まれた苦い思い出がある。
今回も予定していた飛行機が1時間半(いや、2時間近く?!)も遅れ、
後ろの予定をリカバリーする必要があった。
どうにかして問題なくスペインに着いたものの、
これは今回の飛行機トラブルの始まりにすぎなかったのだ…!

問題は、美食の街サン・セバスチャンからバルセロナへ向かう日だった。
余裕を持って空港に着けるようホテルを早朝に出発した。
そして余裕を持って私たち11人は搭乗手続きの開始を待っていたわけだが…
電光掲示板にはまさかの「キャンセル」の文字が!

もちろん飛行機は欠航という意味なのだが、
キャンセルの文字だけで航空会社からのアナウンスはない。
カウンターへ詰めかけるも、
詳細を話せるスタッフはいない状態。
しばらくして、航空会社からリカバリーの提案があるのかと思ったのだが、
そこで言われたのは
「バスで向かうか、明日のこの時間の飛行機に乗るか」(何という究極の選択…)であった。

私も長年経営をしている身であるから、
その会社が掲げる理念が違えば、
働く人が大切にする価値観も大きく異なるということは理解している。
さらに国が違えば、文化的背景も合間って、
自分たちの「当たり前」が通用しないということも承知の上である。
しかし、今回利用したエア・フランスもイベリア航空も、
欠航のアナウンスが不十分で、そのリカバリーも利用者が納得しにくいお粗末な提案だったのだ。

冒頭で紹介した、ウォルマートの“difference”は、
「良い意味での違い」だが、
今回の「違い」は私たち日本人の価値観との大きなギャップなのだ。
これは、国の文化の違いでは済まされない“difference”ということ。

地球規模でとらえると、
当たり前だと思っていた価値観が、全く違うこともある。
このことを、身をもって学べたのだから、これぞまさに海外ツアーの副産物である。

私もまだまだ勉強中…!

これからもっと多くの“difference”に出会うことだろう!

(それにしても、日本人の美学や価値観は、
これからの地球における人類の継続に重要な役割を担っているのではないかと…)

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飛行機トラブルには動揺しなくなってきたものの…

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バスに詰めかける人々。いやあ~困るねえ

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朝食をテイクアウトしてまで、空港に急いだのに残念。

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07/02
2018

mobamain

「負ける建築」の流儀

あの建築家の隈研吾さん、神楽坂近くに住んでいるって?!
だから「赤城神社」の設計に関わったんだとか。
そして神楽坂駅前の「la kagu(ラカグ)」も隈氏のデザインだというし...

これらのスポットは私にとっても近所であり良く訪れるわけだが、
言われてみれば隈氏らしいデザインかもしれない。
そう、木材の持つ温かさをうまく活用しているというか、
どこか新しいけれど馴染んでいるというか。
これが隈研吾氏らしさなのだろうが...。

何度か訪れた南青山のあの割りばしで造ったような
パイナップルケーキの店も隈氏らしいデザイン。
新歌舞伎座も、根津美術館も隈氏設計で、
そして新国立競技場もとなる。

いや~とにかくこの頃は、 あちこちで“隈研吾氏設計”を耳にする。
そして実際に目にするそれらの建築物にも当然だが共通点がある。
その共通点とは、隈氏的に言えば「負ける建築」 ということなのだろうが...??
はたして「負ける建築」とはどういうことなのか。

「勝つ建築」に対して「負ける建築」と言えばわかりやすいかもしれない。
すなわち、これまでの周囲の環境を圧迫してきたのが「勝つ建築」で、
周囲の環境になじみ、さまざまな外力を受け入れ、
柔軟に対処しながらも独創性あるものへと展開するのが「負ける建築」ということ。
う〜ん、この「負ける建築」とは、隈氏ならではの独特の表現なのだろう。

言われてみれば「赤城神社」も「ラカグ」も
周囲の環境に馴染んでいながらもどこか独創的なところも兼ね備えている。
そして、どちらも多くの人たちがいつの間にか集まってくるのだ。
(これが負ける建築のスゴいところかもしれないが…)

実は予算や敷地など「制約」を逆手にとって
独創性を生み出しているとも隈氏は言っている。
確かに、さまざまな制約であり条件は、
私たちのクリエイティビティを刺激して、
よりこれまでにない発想へと導いてくれるのだ。

ふっふっふっふっ、これぞクリエイターの存在価値であり、
「負ける建築」の意義。

この隈研吾氏のチャレンジ精神こそが、
建築家でありクリエイターとしての
“存在価値”を創り出しているということ。
だからどんどん無理難題にチャレンジしない限り、
自分の“存在価値”は見えて来ないということなのだろう。

えっ、隈研吾さんって同い年かぁ~。
(いつの間に差がついたんだろう…)
私もクリエイターの端くれ。
“存在価値”のため、まだまだチャレンジ&チャレンジ。

よし…この「負ける建築」に対抗して
「負けるプロジェクト」「負けるプレゼン」ていうのは…
(これじゃ本当に負けちゃいそうだし…)

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隈氏設計の建造物

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日本を代表する建築家のひとりだ

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こんなところにも隈氏の建築!

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選ばれるビジネス

07/02
2018

sgt1

「リアルなつながり」の創出が選ばれる

以前のビジ達、
“オンラインを基点にオフラインへ”でお話したように、
オンラインの大手がリアル店舗への展開を始め、
マーケティングの革新に乗り出している。

このような状況で、リアル店舗が生き残っていくには
どうすればよいのだろうか…?
オンラインの大手が手出しできないような、
選ばれしリアル店舗を例にご紹介しよう!

たとえば、しばらく前にご紹介した、
長野県伊那市にある“産直市場グリーンファーム”。
外観はお世辞にもキレイとはいえないが、
なんと年商10億円以上の売り上げを
毎年継続している人気のマーケットなのだ!

ここではヒキガエル(買っていくお客さまがいるとは…)や
ひよこなど、通常のマーケットにはないものに出会えるという
イベント性があるのだ。

また、数か月前にご紹介した
白Tだけの専門店“#FFFFFFT(シロティ)”。
ここにも全国からお客さまが訪れ、お店の前に行列をなしている。
こだわりの白Tを購入するという目的もあるが、
豊富な知識を持ったスタッフたちとの会話を
楽しみにきているお客さまも多いという。

先日ご紹介した“秋保のおはぎ”も
まさにリアルな店舗ならではの体験がある。
このような体験・関係づくり・ワクワク感は
オンラインでは味わえないもの。
買い物に行くというより、“イベントに参加して体験を創る”って感じ。
つまり、“リアルなつながりの創出”が大切なのである。

まさにこれは、ビジ達でくり返し語ってきた
“選ばルール7”に合致しているのでは…!?
(それぞれの業務業態で選ばれるために、とことん追求しようという項目)

1.本物にこだわる
2.手間をかける
3.とことん追求する
4.必要以上のコミュニケーションを図る
5.大胆で潔い
6.積小為大の発想
7.徹底の二乗

以上の7つのルールを満たすことで、
選ばれるビジネスになるのである!

“リアルなつながりの創出”すなわち
“選ばルール7”を満たすことで、
オンラインを基軸としたリアル店舗のアプローチに
十分対抗できるのではないだろうか…!?

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これが今回の“選ばルール7”のベース

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池袋にある“東京天狼院書店”

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白Tの専門店“#FFFFFFT(シロティ)”

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産直市場グリーンファーム

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シナジースペシャル

07/02
2018

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ついに“777”ビジ達継続の理由

ついに、この「ビジネスの達人」は連載777回目を迎える!! (この記事は775回目なのだが…)

“777”は、
カジノではジャックポッド(大当たり)と言われ、
車のナンバープレートでは、どの街でも抽選になるくらい人気な数字だ。
つまり、7が3つ揃うのは何につけてもラッキーということ。

さてビジ達が777回目を迎えるということは、
777週、つまり15年も連載を継続してきたということだ。

少し前に、五木寛之氏の
「日刊ゲンダイ 流されゆく日々」の話をしたが、
五木氏はこの連載を40年以上も続けているのだ。
私はまだまだ及ばないが、なぜここまで継続しているのかを考えてみた。

私がビジ達を続ける理由は、主に3つである。

1つ目は、情報のカスタマイズであり整理整頓。
私の職業上、あらゆる地域に足を運び、
多くの経営者と日々情報を交換している。
何もしなければ、大切な情報もそのまま流れていってしまう。
例えて言うなら、「棚」に得た知識や情報を整理していく感覚に近い。

2つ目は、オリジナルの“コンテンツ創造”。
学んだことを整理整頓するだけでなく、
自分なりに横串を通し、
新たなビジネスの概念や思考のヒントを作っていく。
それが書籍の執筆や講演活動に役立っている。

3つ目は、クリエイターとしての鍛錬だ。
ビジ達でもご紹介した、「鈍刀を磨く」という詩。
「鈍刀をいくら磨いても 無駄なことだというが 何もそんなことばに耳を借す必要はない せっせと磨くのだ」
という坂村真民先生の教えが頭に浮かんでくる。
私のような“鈍刀”は常に磨き続けなければ…。
刀として鈍刀でも、何かが磨かれることを期待して。

これが、今まで続けてきた理由なのだが、
あえてもう一つ言うのであれば、
「背中を見せる」ということ。
会社のスタッフであり関係者たちに、
例え地味であっても何か一つ継続していくことの大切さや、その姿勢を示していきたいのだ。
(果たして見てくれているかどうか…)

今、このビジ達のメルマガ登録者は約2000名を超えている。(その昔は、10,000人は超えていたのだが…)
毎月欠かさずCDを聞いてくださる方もいる。

小さなことであっても、
継続し積み上げていくことは自分の自信となり無形の財産となると信じたい。

これが、私がビジ達を継続する理由である。
(さぁ777回目は何を書こうかな~!)

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ついに777!

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06/25
2018

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中島流「君たちはどう生きるか」

「いま君は、大きな苦しみを感じている。
なぜそれほど苦しまなければならないか。
それはね…
君が正しい道に向かおうとしているからなんだ。
君が正しい生き方を強く求めているから…」

むむふむ、確かに小学生の頃何度かあった。
近所の家の“松かさ”を承諾も得ず取り込んで
苦情を受けた記憶が…
他人のものを勝手に使ってしまったことも…
そのたびに、いろいろ悩み、葛藤があったのは確か。

今考えてみると、そんな風に迷い考えることも
たくさんあったわけで、
それらは通るべくして通ってきているのかもしれない。
そしてそれは“正しい生き方”を
強く求めているからなのだろうか…

冒頭のくだりは『君たちはどう生きるか』の中の
おじさんからの手紙(ノート)の一部。
いろいろな方から何度か推薦されていた書籍なのだが、
ついに手に取りページを開くことが出来た。
いま、書籍と表現したが実は漫画版のほうだったので、
一日で読み終えることが出来たわけで…
それでもいろいろと考えさせられた内容だったということだ。

この『君たちはどう生きるか』は1937年に出版というから
80年前ということ。
なのに時代背景こそかなり違うが、
人の心の動きは変わらない。
誰もが通ってくるプロセスということなのだろう。

それにしてもだ、
60代も半ばにさしかかろうとしている今も
こんな書籍を手に取ると、
何かワクワクし、次なるチャレンジをしたくなるのは
私だけだろうか。

それはともかく…この“コペル君への手紙(ノート)”を
読んでいて気づいたことなのだが…

私が会社のスタッフのバースデイに手渡しているレターが
まさに、この“コペル君への手紙”なのかも。
自分が23歳のとき何を考え、どう行動していたのか。

30代のときあれほど仕事をかかえこなしてきたが、
それがその後にどう反映したのか。

そんな仕事をする者の先輩であり
クリエイターの先輩として、
いろいろとアドバイスしてるわけで、
まさに中島流の“君たちはどう生きるか”を
発信しているということ。

そのことにみんなは気がついてくれているだろうか。
いや、バースデイレターをもらうほうは、
そんな風にはとらえていないだろう。
(残念だが…)

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言わずもがなのベストセラー!

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私が読んだのは漫画版だったわけだが…

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