これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

HOME

ビジネスの達人

シナジースペシャル

06/25
2018

synmain

交流人口拡大と“秋保の活躍”

今、日本中の街や市が抱えている問題の一つに、
人口減が上げられる。
どこの自治体も、住民を増やすことだけではなく、
その地域の交流人口の拡大こそ課題だと認識している。

先日のビジ達でもご紹介した、
全国的に有名な“おはぎ”を販売している「さいち」。
その発祥の地である仙台市秋保地域は、
まさに交流人口拡大に向け良いモデルケースだと思うのだ。

私が進めているMemuroワインヴァレー構想は、
北海道十勝エリアである。
そこには帯広を中心に、さまざまな街や村があるが、
どんなに観光の中心地となる都市が頑張っても、
その周りの街が、なんらかの観光資源を持ち、
交流人口を拡大に向け展開していかなければ、
地域全体の盛り上がりは難しい、と感じている。

そこで先日お邪魔した、
仙台という100万都市を中心に、その可能性を考えてみた。

仙台から北へ30分のところには塩竈市があり、
その隣には風光明媚な松島という観光資源が。
そして秋保地区には、おはぎの「さいち」はもちろんだが、
すでにこの地域なればこその観光資源があれこれとあった。

「秋保ワイナリー」はその一つ。
私たち経営者の仲間である毛利社長が、
震災からどうやって地域の復活を牽引していこうかと考え、
立ち上げたワイナリーだ。
オープンして4年目ということもあり、
多くの人たちが訪れるスポットとなっていた。

また、ワイナリーから数分で移動できる秋保ヴィレッジも素晴らしかった。
元々は仙台で有名なお茶屋さんだったが、
結果的に農産物の直売所がありカフェがあり、
ガーデンを楽しむこともでき、さらにオリジナル商品も展開している。

このように、
秋保温泉という平安時代から続くエリアに、
新たな観光資源が生まれ、
交流人口拡大の大切な資源として活躍し始めている。

まさに、仙台を中心に、
衛星都市的に観光資源が周りに点在することが、
私の思う「これからの街づくり」の重要な要素なのである。

私自身はMemuroワインヴァレー構想を通して、
北海道帯広を中心にした周辺の町に、
新たな観光資源を増やし、
交流人口拡大に務めていこうと考えている。

syn4

全国展開されている「さいち」の前で。

synmain

秋保ワイナリーの毛利社長!

syn2

あいにくの曇り。晴天時はもっと気持ちがいいだろう!

syn3

地域なればこそのワインも展開!

ページTOPへ
先取りビジネストレンド

06/25
2018

tre

オンラインを基点としてオフラインに!

先日『世界最先端のマーケティング』の著者、
奥谷孝司氏のお話を伺う機会があったので、書籍も読んでみたのだが…
私はこの内容に少々ショックを受けたのだ。

衝撃を受けたのは、トピックの1つとして扱われていた、
“オンラインを基点としてオフラインに”というもの。
そのほとんどの購入を“オフライン”でしてきた私にとっては、
“オンラインを基点として”はなかなかできない考え方。

確かに、もう多くの若者たち(?)は
オンラインが当たり前になっているわけで…。
このよい例として挙げられるのが、
ビジ達でも何度か取り上げているAmazonだ。

今までオンラインで圧倒的な地位を築いてきたAmazonだが、
近年オフライン空間にも勢力的に進出している。
たとえばAmazon Goは、リアル店舗でレジを通らず
オンライン決済で買い物をすることができる。
さらには全米で人気の高級スーパー“ホールフーズ”も
買収してしまったのだから驚きだ。

Amazonは、“オンラインを基点としてオフラインに”
という戦略を実行することによって、
顧客とのリアルな接点をも創り出し、
マーケティング要素を変革しようとしているのである!

しかしネットでの購入が当たり前の若い人たちは、
“オフライン”すなわち、
リアル店舗に求めるものは何なのだろうか?

そこで奥谷氏が面白いフレーズを発信していた。
「ネットにおける素晴らしい買い物体験を実店舗でも…」というもの。

Amazon以外の様々なブランドも、
いかにオンラインとオフラインを上手く使いこなすかを考えているのだ。

たとえば、インテリアを販売しているニトリ。
ここでは、リアル店舗がショールームとしての役割を担っている。
店舗でリアルな手触りやサイズ感などを確かめて、
オンラインで購入してもらうという流れだ。
(ニトリの“手ぶらdeショッピング”というサービスがよい例である)

つまり、リアルな店舗で展開していたブランドも
オンラインをあれこれ取り込み、顧客が
オンラインとオフラインを行き来できるような
ビジネスモデルを試行錯誤しているということ。

オンライン・オフラインにこだわらず、
それぞれのよさを上手く融合させていくことが
これからのビジネスを成功させる鍵なのだ!
これを奥谷氏は“マルチチャネル化”と言っていた。

それにしても、オンラインを基点としないことには
リアル店舗のあり方が見えてこないのは確かかも…。
私も、まずはオンラインでいろいろ購入してみよう(^^)

tre

奥谷孝司著・『世界最先端のマーケティング』

tre2

オンラインからオフラインへ

ページTOPへ
モバイルショット

06/18
2018

_DSC9613

秋保おはぎ「さいち」のタテの経営

「帰省する娘と孫におはぎを食べさせたい」
こんな年配の女性客の相談から
おはぎづくりは始まった。

今や秋保(あきう)おはぎは平日で5,000個、
お彼岸には20,000個売れるという。
1個105円だから、1日で525,000円!
×30日×12か月で1億8900万円の売上げ。
あくまでおはぎだけの売り上げでだ。

これに人気のお惣菜の売り上げが2億円超。
すなわち、おはぎも並ぶお惣菜の通路だけで
年4億円を稼いでいるのだ。
(お店の年商は7億円となる)

スゴ~~~。
セブンイレブンの日販の平均がついに70万円になったというから、
年間で約2億5,500万円。
店の大きさ的にコンビニに近いスーパー“さいち”が
いかにスゴい集客力を持っているか伝わっただろうか。

とにかく手間のかかるおはぎも含めた家庭料理に注力し、
仙台の中心から30分はかかるほどの温泉地でありながら、
これだけの実績をつくりあげたのだ。
だから“さいち”の佐藤啓二社長は83歳で
おはぎと同じくらい…いやおはぎ以上に輝いて見える。
(これって褒めてない!?)

そしてこのお総菜コーナーの立役者である
佐藤澄子専務(奥様)のレパートリーは、
なんと500種類を超えているという。

この徹底したお惣菜づくりの追求心がスゴイのだ。

その昔、お客さまのちょっとしたクレームから、
300種類はあったというレシピマニュアルを
捨ててしまったという。
(まぁ~通常は捨てはしないと思うけど…)
そのこともあって、
調理スタッフの誰もが、味に対する責任を持ち、
より美味しい惣菜づくりが可能になったようだ。

いろいろな葛藤があって、そして潔い決断。
それを徹底したその先にこそ、
他の人たちがたどり着けない
ステージがあるということなのだろう。

私が“さいち”を最初に取材させてもらってから約15年。
その姿勢と情熱はいまだに変わっていない。
まさに他のスーパーやお惣菜屋さんを気にせず
とにかく“さいち”のあり方を
追求する姿勢であり展開なのだ。

まさに「タテの発想」であり、「タテの経営」がここにある。

_DSC9613

“さいち”の佐藤啓二社長は83歳!

_DSC9589

平日で5,000個売れるおはぎ

_DSC9622

「タテの発想」、「タテの経営」がここにある!

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

06/18
2018

4

あれから7年、復活の塩竈

宮城県仙台市から30分ほどのところにある、塩竈市。

今回は、プラチナ会議のリトリート先として訪問した。

皆さんお気づきのように、この塩竈、
私たちが普段使っている「釜」という字とは違い、
難しい表記をしている。
現地の小学校では4年生になるころにはみんなが書けるようになるという。
(竈という字にはこだわりがあるということ)

さて、あの震災から7年ということで、
地域の復興はどれくらい進んでいるのだろうか。
街中にある電柱には
「ここまで水がきました」という印が書いてあり、
この塩竈市内も3メートル近く浸水した形跡が残っていた。

塩竈という名前は、
海水を煮て塩を作る「竈」が海辺に数多くあったことが由来だという。
その塩竈港にも足を運んだが、
ちょうどマグロ漁船が到着したということで、
たくさんの新鮮なメバチマグロが水揚げされ、ずら~っと並んでいた。

この塩竈には、ほかにも色々な産業がある。
あの有名な日本酒、「浦霞」の醸造元もこの街にあるのだ。(しっかり酒蔵を見せてもらった)
また、今回のコーディネーター役でもある
三嶋社長が展開する、塩竈ならではの魚を加工する「ヤママサ」と、
とことんお茶にこだわる茶舗「矢部園」などを視察させてもらい、
そして塩竈港を起点に松島を回る遊覧船も体験させてもらった。
松島の美しい島々を見ていると、思わずあの歌が…
(♪松島のサーヨー瑞巌寺ほどのー)

とにかく大充実のリトリートとなったわけだが…、
やはり足を運ばないとわからないことが多いものだ。

塩竈はあらゆる産業が活発だとはいえ、
震災から7年経った今も、昔のような街の賑わいは、当然復活してはいない。

しかし、塩竈の方々は、すでに気持ちは復活し、
新たな“塩竈づくり”を展開しようと、さまざまな人たちが協力し行動していることが見て取れた。
塩竈には多くの人を惹きつけるための資源があることも理解できたのだ。
やっぱり、データだけではわからないものがたくさんあり、足を運ばないとねえ~。

今回のリトリートは、そんな塩竈の息吹を肌で感じるものだった。

(さあ、次はどこへ行こうかな~!)

1

塩竈の海の幸がずらっと!

2

漁港に引き上げられたばかりだとか!

3

美味しい食事も堪能

4

茶舗園でこだわりのお茶をいただく

ページTOPへ
選ばれる仕事道

06/18
2018

sgt_main

ヘイコ―パック流“前始末”

恒例の「日本を美しくする会」企業見学会で、
栃木県にある“ヘイコーパック株式会社”にお邪魔した。
社長の鈴木 健夫氏に案内してもらい、
工場内の見学はもちろん、掃除用具置き場についても
説明していただいたのだ。

今回の見学会はさまざまな角度から5Sが徹底されていて、
参加者が頷く場面も多く、満足度も高い研修となった。

たとえば、ホームセンターで購入する掃除用の箒は
穂が抜けやすいため、すぐに紐で補強する。
ペンチや金槌などの金物掃除道具は、
1つずつの置き場所が文字と型抜きによって
定められていて、誰もが対応しやすい保管ルールに。

“ヘイコーパック”では、備品を元の場所に戻すのは当たり前。
(もちろん、バケツの取っ手の向きもバッチリだ!)

社員の人たちが自販機で買って飲んだペットボトルや空き缶も、
必ず濯いで所定の位置に逆さで並べられている。
水道より遠いところに並べるのは、
また水がかかって濡れないようにしているのだとか。

“推して知るべし”というが、こういう気遣いやルールが
色々な仕事にも活きてくるのだと鈴木氏は言いたかったのだろう。
まさにこれは、例のイトーヨーカ堂創業者の
伊藤さんが発信した“前始末”ではないか!

また、10年ほど前に出版した私の書籍には、
中島流“タラレバ3回ルール3乗”というものがある。
「こうしていればよかった…」という同じことが
3回続いたら、ルール化してしまおう! という法則のこと。

つまりタラレバをルール化し、前始末を徹底することによって、
なにか始めようという時すぐ本題に入れるようになるのだ。

鈴木氏によると色分けなどのルールづくりで、
分かりやすい管理を徹底しているのには理由がある。
実は、“ヘイコーパック”の従業員は、
160数名中38名が障がいを持っている方々だという。

障がい者の方々が働きやすい環境をつくる
という名目もあるが、実は健常者がより手本になろうと
率先して動くことに意味があるのではないだろうか?

これぞまさに、ヘイコーパックの仕事道なのだろう!
中島流の“タラレバ3回ルール3乗”も
すばらしい法則だが…(自画自賛)
ビジネスはやっぱり“前始末”が大切。

ヘイコーパックの徹底した“前始末”には、
参加者の誰もが感嘆の声をあげていたのだ。

sgt1

バケツの取っ手までキッチリ並んでいる!

sgt2

徹底した“前始末”

sgt3

参加者のみなさん

sgt_main

美しく並んでいる!

ページTOPへ

BACKNUMBER

ページTOPへ