これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

08/19
2024

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目的達成のための “フィードフォワード”と“GRIT”

先日の丸善本店での書籍の買い出しで手にした
『努力は仕組み化できる』(山根承子著)。

アラ古稀(実はすでに古稀)の私が、健康のために取り組んでいる
週2回のフィットネスクラブでの“ランニング&筋トレ”の
ルールであり、その実践を赤マルで手帳に書き記しての展開は
行動経済学的にも理にかなっている展開という。

もう少し具体的な内容を紹介すると…
1.傾斜のきついマシンで腹筋40〜50回
2.背筋25〜30回
3.胸筋マシン100回
4.ランニングマシンで3キロを時速6キロ以内で走る
5.ストレッチポールを使っての柔軟体操他
(6.余裕のある時の腕立て伏せ70回)
7.サウナ8分×2回
これを週2回の実践をすでに3カ月以上は続けている。

とにかくいい汗がかけて、体重はほとんど変わらないが
胸の筋肉は、何気に盛り上がってきているようにも思えるのだ。
(鏡に映る自分の身体を時々眺めてしまう…ナルシストのけあり?!)

この書籍では…
「努力を続けるためには“フィードバック”が効果的であることを
先に紹介してきたが、未来の行動に対して行う
“フィードフォワード”も努力の継続のために同じくらいの重要…」
と書かれていた。
(えっ?! “フィードフォワード”って何?)
“その行動をどれくらいやるつもりか”を先に決めておき
将来の行動に影響を与えようとするものだと。
(おーまさに私がやってきたことではないか…)

これをさらに一歩進めて“もしその行動を実行できなかったら、
〇〇する”や“その行動を取らざるを得ないような状況を作り出す”
というような、将来の自分の行動を縛るような工夫
すなわち“コミットメント”することが、
努力を継続する際には非常に頼もしい味方となるという。

私が思うには、その実践した内容を赤印で手帳に書き込み、
手帳を開くたびに目に飛び込んでくるようにしていることも
意味があることなのかもしれないのだ。
この書籍にも、この仕組み化を追加してあげたい。

【ダックワース博士の“GRIT”、諦めずやり抜く力】

この本にあった“あなたは努力を楽しめる人?!”という項目が
目に飛び込んできた。
え〜私は努力を楽しめているのだろうか?!
いや、私の周りの人以上になりたいとという願望こそが、
その努力を支えているのでは?
自分が描いた目標でありコミットメントは、
是が非でも達成したいという願望である。

そこで頭に浮かんだのがあのダックワース博士の“GRIT”。
ダックワース博士の研究によると、
人生の成功を決めるのは才能ではなく、“GRIT”だと。

1.Guts(ガッツ):困難に立ち向かう“闘志”や“勇気”
2.Resilience(レジリエンス):失敗してもあきらめずに続ける“粘り強さ”
3.Initiative(イニシアチブ):自らが目標を定め取り組む“自発性”
4.Tenacity(テナシティ):最後までやり遂げる“執念”

もしかしたらこの“週刊ビジネスの達人”(週2コンテンツ)を
20年間継続してこれたのも、
“月刊ビジネスイノベーション”が20年を超えたのも
YouTubeチャンネルのコンテンツが4年で200本を超えたのも
この書籍のいう“フィードフォワード”もあるだろうが、
それを諦めずに継続できる“GRIT”に思えてならないのだが…

そして、私が創るコンテンツも、好きなスポーツでも
ひと一倍の努力をしないと“それ以上になれない”ことを
私自身が知っているからなのかもしれない。

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『努力は仕組み化できる』(山根承子著)

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成功のカギ“GRIT”

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選ばれる仕事道

08/05
2024

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若い世代にも引き継いで欲しい “石門心学”的価値観

先日の「石門心学・実践講座」に30代の若いカメラマンが参加した。
彼は私のYouTubeチャンネル「ビジ達 7」の石門心学に関する
動画コンテンツを観て連絡をくれ参加したという。
これまでの講座参加者は、“アラ還”から“アラ古稀”
(すなわち60歳前後から70歳前後)の人たちが多く
若い世代の参加に思わず期待が高まったわけだが…

その若いカメラマン曰く…
カメラマンをしながらも、いろいろな仕事にも関わりながら、
自分として“仕事の意味”をあれこれ考えていたという。
そんな矢先での“石門心学”の情報は、何か得られるのではと
期待感が出てきて連絡に至ったという。
(うんうん、私の“ビジ達 7 ”というところが素直ですねぇ〜)
とはいえ、その“石門心学”的価値観を、
自分のモノにできるかは、その人次第ということなんだけど…。

→「石門心学・実践講座」へのお問い合わせは以下まで
https://bt.q-b.co.jp/wp-content/themes/qb/pdf/sekimon_230711.pdf

【“石田梅岩先生”と“石門心学”を学ぶ意味】
ということで改めて“石門心学”であり“石田梅岩先生”について
ビジ達流におさらいすると…

◆“石門心学”の開祖である石田梅岩先生は、
江戸時代の思想家であり倫理学者。
石田梅岩先生は儒教思想をベースに商売人や市民に
“人としての在り方”であり“商売の在り方”を説いた。
→→人としての在り方とビジネスの在り方は、
深く関係しているし、根っこは一緒ってことを教えてくれている。

◆1739年に『都鄙問答』を出版し、
1744年には彼の主張の中核である「倹約」を説いた『斉家論』を出版。
その後、残念ながら梅岩先生は亡くなったわけだが、
多くの教え子たちにより“石門心学”として日本中に広まったという。
→→江戸時代の後半には、藩校より“石門心学”関連の塾の方が
多かったとも聞く。
私たちの「石門心学・実践講座」のメンバーからも
全国の“石門心学”関連の塾を調査、訪問して、
今もその“心学”活動が続いていることを確認している。

◆石田梅岩先生が商売の在り方と経済の仕組みについて発信したのは、
スコットランドのアダム・スミスが1776年に出版した
『国富論』よりも30年以上早かったという。
そうあの“見えざる神の手”の『国富論』である。
→いかに石田梅岩先生が、世界に先駆けて“商売と経済”の考え方を
発信していたかということ。

↓ ↓ ↓

つまり、“石門心学”を学ぶことは、
日本人としての“ビジネスの在り方”及び
“人としての生き方”を学ぶことにつながる。
そして石田梅岩先生の思想を学ぶことは、
グローバルなビジネス展開においても
日本人特有の価値観を持ち続けることを可能にする。
そしてそれは、意義のあるビジネス規範の確立にもつながるのだ。

若い世代が“石門心学”に関心を持ち、その思想を実践に移すことが
日本のビジネス倫理が未来に向けてさらに
強固なものとなることと期待する。
また、現代のビジネス環境は急速に変化しており、
利便性と効率性の中にも、
サスティナブルな価値観が求められる中で、
“石門心学”による“正直”と“勤勉”そして“倹約”の思想が
見直されつつあることは間違いない。

「石門心学・実践講座」は、みんなで楽しく学べて
自分とビジネスの倫理観も磨けるはず?!

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「石門心学・実践講座」の様子

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08/05
2024

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“モノを売る”会社から”コトを売る”会社へ。 そして“意味を売る”会社へ!

時代の変化として、
「モノからコトへ、コトから意味へ!」と
このビジ達でも発信してきた。
(もちろん覚えていますよね〜)
その時は“モノの消費”から“コトの消費”へ。
そして“意味の消費”へという話。

今回は“モノを売る”時代から、“コトを売る”時代へ。
そして「意味を売る」時代へと移ろうとしていると言いたい。

◆ビジネスは“モノの消費”から“意味の消費”へ
https://youtu.be/msfdJIJ9G44?si=6OI-mXteJ-Y__rVa

◆ モノからコトへ、コトから意味へ。
令和は“意味の消費”ビジネスに注目!
https://youtu.be/_mJQvQHL5Wk?si=Nltg2oMCafbKaw44

ということで、今回は“意味の消費”ではなく
”意味を売るビジネス”がテーマ。
すなわち、今後は“意味あるビジネス”であり、
“文化資本経営”を実践する会社が選ばれるということ。

【石坂産業は“意味を売る会社”にシフトした?!】

7月のリーダーズセミナーは恒例の
“石坂産業”視察訪問だったのだが…
石坂典子社長は私とのトークセッションの中で
「私たち石坂産業は、モノを売る会社からコトを売る会社に
なろうとしている」と語っていた。
すなわち廃棄物処理の会社から、98%のリサイクル率実践の
テクノロジーでありノウハウを売る会社へ。
そして“サスティナブル”であり“リジェネラティブ”をテーマに
地域社会への貢献も含めた“企業デザイン”を発信する会社へ
移行しつつあると言いたかったのだろう?!

確かに“廃棄物処理”を事業とする会社というだけではなく、
その企業戦略であり事業展開は、さまざまな意味で
今後の“企業の在り方”が見えてくる会社なのかもしれない。
中島流の表現では“文化資本経営”の実践の会社であり、
多くの企業が学ぶことの多い会社であることは間違いない。

その時の石坂社長の話では、海外からの採用の応募だけでも
500人を超えるほどになったという。
(なんと!?)
ということから中島流の表現では、
石坂産業は、モノからコトを売る会社になりつつあるというより
「意味を売る会社」になったということ。

【“意味を売る会社”とは…未来に存在価値を発揮する会社】

それまでの石坂産業は、あくまで廃棄物を受け取り処理する会社。
ところが2002年以降は、地域における“石坂産業”の存在理由を考え、
もがきながらもその在り方と技術力も磨き、
どう貢献していけば“意味ある会社”になれるかを追求した。

そして地域のことも考え、地球のことも考え、
日本の今後のことも考え、廃棄物処理の視点から考えられる
新たな企業の在り方を追求する会社へ。
結果としてさまざまな企業を対象に
“モノを売る(処理する)”会社から、
これまでのノウハウを活かし“コトを売る”会社となり、
結果として“意味を売る”会社になろうとしているのだ。

モノでもなく、コトでもなく、
「意味を売るビジネス」が伝わっただろうか。
“文化資本経営”を突き詰めると、「意味を売るビジネス」に
いつの間にか移行するのかも知れない。

もしかしたら中島流の“経営コンサルティング”という仕事も
“意味を売っている”のかもしれないが…

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“石坂産業”視察訪問

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選ばれるビジネス

07/29
2024

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「パリ五輪」のブランディングと我らが“文化資本経営”のブランディング

この7月27日、第33回の“パリ五輪”が始まった。
セーヌ川を各国の選ばれし選手たちが
船に乗って入場行進するという初の“船上パレード”により
雨の中ではあったが華やかにスタートした。

オリンピック・シンボルが飾られた輝くエッフェル塔に向かって、
6,800人のアスリートを乗せた85隻の船が
セーヌ川を約6キロにわたって行進する光景は、パリ市民はもちろん、
世界の人々の記憶に残るパレードとなるに違いない。
(今後パリを訪れる人々は、船でそのコースを辿りたいはず!)

さて、この“ビジ達”の発信のタイミングには…
柔道では、すでに角田選手に続き阿部一二三選手が金メダルを獲得。
(So Good!私の中では予想通りの結果ではあったが…
まさか阿部 詩選手が泣くこととなるとは?!)

男子の永山選手は不可解な判定により準々決勝で負けたが、
敗者復活戦によりどうにか銅メダルを獲得した。
(私も柔道アスリートの現役時代は、この永山選手の60キロ級だった)

ということで、今日試合予定の選手たちが
どのような戦いを見せてくれるかワクワクしてしまう。

さて“ビジネスの達人”としては、
そんなメダル獲得の有無を取り上げ一喜一憂したいわけでなく、
今回のパリ五輪の主張するシンボルマークであり
ブランディング展開について発信したいのだ。

パレードも記憶に残るが、空中に浮かび上がる“バルーン聖火台”。
電気だけを用い五輪史上初めての燃料を使わない聖火台。
直径7メートルの台座から霧状にした水と光で
炎を演出しているという。
この意味を持っての幻想的演出も、私たちの記憶に残ることだろう。

ということで、さまざまな演出でありデザインにより、
パリ五輪はParisでありフランスのブランディングを意識した
展開がされているということ。


【パリ五輪の“マリアンヌマーク”によるブランディング!?】

そこで、私のお気に入りの大会の“マリアンヌマーク”について。
聖火の炎に口らしきものを入れるだけで
こんなにも雄弁なマークになるとは?!

パリ五輪組織委員会によると、このマリアンヌマークは
“シンプルでありパワフルである”
三つのシンボルによって構成されていると。

【その1】スポーツのシンボルとしての金メダル

【その2】五輪とパラリンピック運動の象徴である聖火

【その3】フランスのイメージであるマリアンヌ

これらのシンボルは、人々を五輪の中心に据えるという
われわれの思いを具現化する顔を示している。

ということで2024年パリ五輪のシンボルマークは、
その緻密なデザインと深い意味によって、
スポーツの祭典が持つ壮大なビジョンを映し出していという。

まず、“金メダル”は勝利のシンボルであるだけでなく、
アスリートたちが目指す頂点であり、その努力と献身の報酬。

次に“聖火”はオリンピックとパラリンピックの運動そのものの象徴。
聖火は古代オリンピックからの伝統を受け継ぎ、
平和、連携、共生の思想を表している。

そして、フランスの象徴である“マリアンヌ”は、
自由と平等、そして博愛の精神を表現している。
ちなみに私は、ドラクロアにより描かれたフランス国旗を掲げた
『民衆を導く自由の女神』を思い出すわけだが…

↓ ↓ ↓

というように、シンボルマークはもちろんだが
パリ五輪はさまざま意味でブランディングを意識した展開が 
されているということ。

オリンピックはまさに“文化資本経営”の
象徴のようなものなのかもしれない。
これからの時代、“文化資本経営”を実践することも重要だが、
それをどう表現して発信していくのかも重要ということだ。

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パリ五輪の“マリアンヌマーク”

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はなまるア・ラ・カルト

07/22
2024

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草間彌生さん的現代アートは、生成AIでも創れるようになるのか?!

この7月に新幹線で岡山に入り、フェリーで“直島”へ。
ついに草間彌生さんの“かぼちゃの彫刻”を楽しんできたのだ。

実は草間さんの代表作である“かぼちゃの彫刻”は、
オークションでは何と8億円の高額で落札されたという。
(もしかしたら現代アーティストでは日本一高額?!)

天気に恵まれたこともあり、この“南瓜のアート”が映える。
瀬戸内海と青い空に、その南瓜の造形と水玉模様が映えるのだ。
なぜ南瓜と水玉模様?と草間さんに聞きたくなるわけだが…

そんなタイミングで私のアタマに浮かんだ疑問は…
“ジェネレーティブAI”はこんなアートをも
創ってくれるときが来るのだだろうか?!という疑問。

そこで、思わず“ChatGPT4o”に、
「今後ChatGPT含め生成AIが、これらのようなアートを
創り出せるときが来るのでしょうか?
直島では、安藤忠雄さんの建築や地中美術館も含め
たくさんのアートを体験してきたのですが…
多くの人を魅了するアート作品は、
やはり人だから創れるものなのでしょうか?
ジェネレーティブAIも今後アートの世界にも
入り込んでくるのでしょうか?」と投げかけてみた。

(そして“ChatGPT4o”の答えには、私も共鳴してしまった!!)

【ChatGPT4oからの、AIによるアートへの可能性?!】

直島のようなアートの中心地で過ごし、
草間彌生さんや安藤忠雄さんの作品に触れる経験は
本当に素晴らしいものですね。

近年、AIはさまざまな分野でクリエイティブな役割を
果たし始めています。
例えば、ジェネレーティブAIは、絵画やデザイン、音楽、
文学などの分野でも活躍しています。
これらの技術は非常に興味深く、時に人間が創造したものと
区別がつかないほどの品質を持つこともあります。

【人間とAIのアートの違い】

しかし、AIが生成するアートと人間が創造するアートには
いくつかの大きな違いが存在しています。

◆感情の深さ
人間のアートは作者の感情や経験、文化的背景をも反映。
この「人間的な要素」はAIが模倣することは非常に難しい。

◆意図とコンセプト
AIはあくまで入力されたデータや
アルゴリズムに基づいて作品を生成。
一方、人間のアーティストは、
特定の意図やメッセージをもって作品を創る。
この差は作品の持つ深みや意味に大きく影響を与える。

【AIのアートの未来】

AIがアートの領域にさらに浸透することは確実ですが、
それが人間のアートを完全に置き換えるとは思えません。
むしろ、AIは以下のような形でアートの世界を豊かにするでしょう。

◆補助的なツール
アーティストがインスピレーションを得るためや、
作品の一部を生成するためにAIを活用するケースが増えるだろう。

◆新しい形態のアート
AIを使った新たなアートフォームや
アプローチが生まれる可能性がある。
これにより、伝統的なアートと融合した
新しい表現が生まれる可能性も。

そして以下のような結論が…

↓ ↓ ↓

結局のところ、アートの本質は「人間的な経験」と
密接に結びついています。
AIは確かに強力なツールであり、将来アートの世界で
重要な役割を果たすでしょう。
しかし、人間のアーティストが持つ感情、経験、独自の視点こそが、
彼らの作品を特別でユニークなものにしています。

AIがアートを支え、拡張し、新たな可能性を探る一方で、
人間のクリエイティビティは依然として
中心的な役割を果たすことでしょう。
(おっしゃる通り!)

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直島の“南瓜のアート”

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AIによるアートへの可能性とは?

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