これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

07/01
2024

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サスティナブルな日本の競馬文化へ! 表参道の“BafunYasai TCC CAFE”存在の意味

“馬のうんち”が美味しい食に!
食べることが引退競走馬支援につながるという
表参道の「BafunYasai TCC CAFE」へ。
馬と自然を感じながら“馬ふん堆肥”にこだわった
安心安全の食材を楽しめる新空間だという。

実は、私の海外研修ツアーにも参加した
北海道帯広の屋台村の友人が、
このメニューづくりに活躍したと聞いている。
(阿部さん、美味しかったですよ!)

私が注文したのはランチのカレー。
とうもろこしが入った野菜スープと大盛りサラダもついてきた。
そのサラダの山のトップに置かれていたウマ型の大根がカワイイ!
(こんな仕掛けをもっともっとしてほしい!)
結果として、最後にはコリコリっと食べてしまうわけだが…。
バフン野菜はもちろん、カレーも美味しくいただき、
食後のコーヒーも競馬のレースを見ながら楽しむことができたのだ。

それほど広くない2階にあるカフェだが、
緑を意識した空間づくりを展開していた。
もちろんここは競馬をテーマとしたカフェということもあり、
私の座ったテーブルの前の大きなスクリーンでは、
函館、東京、京都競馬場と3場でのその日のレースを
目まぐるしく映し出していた。
(実はこの日は、雨の日で中波乱の“宝塚記念”となった日)

【競馬を楽しみ、“第二の馬生”をも支援しよう!】

私が競馬に興味を持ち、ダービーに注目し始めたときの優勝馬は
“バンブーアトラス”。
我が社(クオーターバック)創業の時の1982年のダービーである。
その次の年からミスターシービー、シンボリルドルフと
3冠馬が続くわけだが…
そういえばその頃、たまたま土曜日の馬券が当たったことで、
協力会社の集金に対応できたこともあったような…
(まぁ、あのころは資金繰りも大変だったからねぇ)
この頃から40年余りずーっと、
たくさんの競走馬たちにお世話になってきたわけだ。

日本では毎年約7000頭のサラブレッドが生産されている。
そしてすべての競走馬がまず目指すのは日本ダービー。
もちろんその後も競走馬として活躍する馬もいるが
実は毎年約5000頭が登録を抹消されて引退している。
その後は、繁殖用や乗馬用にと“第二の人生(馬生)”を送るのだが…
ケガや病気で活躍できなくなった馬は、やむなく処分されることに。

引退した競走馬が幸せな余生を送れるよう支援活動を行っているのが、
この“BafunYasaiカフェ”を運営する“TCC Japan”。
この“第二の馬生”を何らかのカタチで支援しようということ。
TCC Japanでは、そんな引退競走馬の保護のほか、
乗馬や馬の世話を通じた馬とのふれあい活動など行い、
引退競走馬に関する啓発に力を入れている。

そこで“支援の多様性”であり、“間口の広い啓発”
“日々の生活行動との結びつき”“SDGs”などの観点から、
馬糞と食とをつなぎ合わせた誰もが気軽に集える場所として
“BafunYasaiカフェ”を出店したという。
都会の人々にも引退競走馬のことを知ってほしい、
そしてできれば何らかの支援もしてほしいということだ。

“日本の競馬文化”の継続のためにも、
楽しませてもらった馬たちの余生のためにも
何らかのカタチで関わりたい!

さて私たちのビジネスも、収益のために都合よく利用するだけでなく、
“サスティナブル”を意識した企業文化づくりを追求しよう。

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表参道の「BafunYasai TCC CAFE」

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先取りビジネストレンド

07/01
2024

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“プロ人材の活用”による、 中小企業の競争力の強化!?

先日の月刊CDビジネス・イノベーションのゲストは、
株式会社Centurio Group 代表取締役社長の立花雄樹氏。
基本の事業は、“デジタル戦略の策定及び実行支援”
ということなのだが、一番力を入れているのは
“レンタルCMO”の展開だという。
わかりやすく言うと採用難易度の高い
いまどきのデジタルマーケティングのプロをアサインし、
よりレベルの高いマーケティング戦略を提示するというのだ。

確かにどんどん移り変わるデジタル時代のマーケティングは、
かなり難易度が高いのは間違いない。
であればヘタに自社で抱え込むより、いま第一線で活躍する
プロフェッショナルを活用する方が投資効果も高いのだと。
(うんうん、確かにそんな時代がやってきているのかも)

【本屋で目に飛び込んできた『“プロ”に外注』という書籍】

いつものように、アンテナを張りながら丸善本店を巡っていると
目に飛び込んできたのは“売上最大化、リスク最小化の新常識”
『“プロ”に外注』(大澤 亮著)という書籍。
そしてこの本はあの大澤 亮さんの本だったのだ。
(1年ほど前、弊社浅草オフィスにセミナーのゲストとして
登場してくれたNBCの仲間)
まさに、これからの人材不足時代、より効率的に事業を展開するなら
プロ人材を活用しようという。
せっかくなので、その書籍の狙いを紹介しよう。

↓ ↓ ↓
現在、中小企業やスタートアップ、さらには大手企業まで、
多くの企業が優秀な人材の不足に悩んでいる。
日本の労働人口が減少するなか、特に知名度の低い企業は
この課題に対して厳しい状況に立たされているという。

プロ人材とは、起業家やフリーランスなどが
業務委託契約で仕事を請け負う人たちのこと。
単なるフリーランスではなく、多くは有名企業での経験や
MVP受賞経験といった輝かしい経歴を持っている人材。
そのため正社員としての採用は難しいかもしれないが、
業務委託という形であれば企業も気軽に利用できるということ。

ちなみに著者の大澤社長の会社は、プロ人材で企業の課題を解決する
“キャリーミー”というサービスを展開しているわけだが…
1.低コストでの優秀な人材の確保
正社員だと高額な年収が求められるが、
業務委託であればコストを抑えてが可能
2.迅速な採用
数ヶ月かかる社員採用と異なり、プロ人材は短期間で採用・稼働が可能
3.雇用リスクの軽減
業務委託契約のため、契約終了後にはコストやリスクが掛からない
4.ノウハウの共有
プロ人材が持つ専門知識やスキルを正社員にも共有できる
5.新しい分野への対応
知見のない分野であってもプロ人材を用いれば、即座に対応可能
6.外部視点の提供
プロ人材は企業外の視点から業務を見てくれる

令和は“プロ人材の活用”時代が到来していることが、伝わっただろうか。
企業の組織として、日々の運営には当然さまざまな部署は必要だが、
それぞれの部署がより高いレベルで機能しないことには、
競合に勝ち残ってはいけないのは間違いない。
すでにプロ人材の活用は必要不可欠な時代にきているのかもしれない。

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本屋で目に飛び込んできた書籍『“プロ”に外注』

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選ばれる仕事道

06/24
2024

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人気の「庭のホテル東京」には、 “デザイン思考”が活かされている!!

「こころに、庭を」を大見出しに
“庭のホテル東京”らしい全面写真を表紙にして
「HAKO*NIWA」という広報誌が届いた。

“庭のホテル東京”は開業15周年を迎えたという。
旅館時代から数えるとなんと90周年だとも。
この写真からも伝わるように、そのホテルの空間は
滞在者に安らぎと贅沢な体験の時間を提供する。

(表紙のリード文)
「“庭のホテル東京”は、2009年5月18日に誕生しました。
従来のビジネスホテルでもない、シティホテルでもない、
どこにもないホテルを作ろうという思いで生まれたホテルは、
これまでたくさんのお客様に支えられ、
おかげ様でこのたび15周年を迎えることができました。
私たちはこれからも皆様の心に寄り添う
“庭”のような存在でありたいと願いながら…」

【経営者会議の視察セミナーでも“庭のホテル東京”を訪問】

私が“庭のホテル東京”の木下 彩さん(元オーナー企業の代表)と
知り合ったのは10数年前(?!)で、
日本のプレミアムなホテルとして注目され始めたころ。
“ミシュランガイド東京”でも快適なホテルとして
10年連続で紹介されるなど、都内でも外国人に人気が高いホテル。
当時から海外の旅行口コミサイトなどでも
評価の高い声が多く取り上げられていたのだ。

ということで、私が主宰する経営者会議の視察セミナーでも
ホテルを訪問し視察もさせてもらい、木下代表にお話をしてもらった。

参加者の多くが、ロビーやレストランからの視点はもちろん
いろいろな角度から“庭のある空間”を見学させてもらったことで、
なぜ選ばれるかも体感とし理解してもらったはず。

お客さまの口コミであり評判も紹介すると…
【その1】→緑の多さに癒されました。
スタンダードタイプの部屋は少し狭く感じられましたが、
素敵なお庭が4つもあり、癒やしのホテルでした。

【その2】→素晴らしいホスピタリティに溢れたホテルなのに、
泊まりやすい価格帯。
都心なのに緑が多く、そこはかとなくいい香りがすることで癒されます。

【その3】→都会の学園地区にある、閑静な小じんまりした庭をテーマに
和モダンなシックで落ち着ける雰囲気のホテルでした。
夕食で特別に予約したダイニング風のフランス料理コースも、
プランに付いていた朝食での和定食も、
庭を眺めながらの雰囲気の良いスペースでの食事は格別でした。

【“デザイン思考”が活かされているから選ばれる!】

先に紹介したように“どこにもないホテルを作ろう”
という思いから生まれた“庭のホテル東京”。

すなわち論理と数値からはこのホテルは生まれない。
どんなにデータを入れ、数値化から割り出したとしても、
AIにいろいろな角度からプロンプトを投げかけ誘導したとしても
“庭のホテル東京”は生まれてこないということ。

そこで活躍するのが“デザイン思考”であり“感性思考”。

“デザイン思考”は、従来のマーケティングや商品開発の枠組みを超え、
ユーザーのニーズや感情に焦点を当てたアプローチ。
"庭のホテル東京"は、客室や共用スペースにおいても
和をテーマに洗練されたデザインと機能性を融合させ、
訪れる人々に心地よい空間を提供している。
ホテル内のインテリアや庭園は、単なる装飾を超えて、
滞在者に安らぎと贅沢な体験を提供する要素となっている。

このビジ達でも“デザイン思考” “感性思考”の重要性を
何度か投げかけてはいるが、これからの時代は特に
この“発想のジャンプ“(デザイン思考のプロセス)なくして
多くの人が“新しくそして興味が引かれる”ものはできてこない。

ちなみに、この“庭のホテル東京”の“デザイン思考的”アプローチが
ホテルの“文化資産”にもなっているということだ。

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“デザイン思考的”アプローチを取り入れよう

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ファインスピリッツキーワード

06/24
2024

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「益はなくとも、意味がある」 久しぶりの260人による“トイレ掃除大会”

先日“東京都立駒場高等学校”に260人の掃除人が集合し
久々にトイレ掃除に臨んだ。

「やっぱり、掃除の後はスッキリしますね!」
「みんなでやるトイレ掃除が楽しい!」
「久々に掃除人のみんなにお会いできてよかったです」
「いろいろな段取りがしっかりされているところが
“掃除に学ぶ会”らしくていい」

掃除に参加した人たちの声がいろいろと聞こえてくる。
たまたま私の16班にはこの駒場高等学校の生徒会長も
参加してくれていて、一緒に中央玄関を掃除したわけだが
「毎日使っている玄関がこんなに汚れていたとは?!
お陰さまで清々しい空気の玄関となりました」
というコメントを発表してくれた。

今回は“関東ブロック大会”ということで、
関東の人たちが中心だったのだが、北は岩手県からも
西は福岡県からも参加してくれていた。
もちろん、みなさん手弁当で集まってくれているのだ。
(素晴らしい!)

まさに鍵山秀三郎相談役が度々口にする
「益はなくても、意味がある」ということを
みなさんしっかり理解して参加してくれているということ。

実は2020年のコロナウィルスによるパンデミックから、
多くの人たちが集合し掃除に取り組むことも、
学校のトイレをその会場として借りることも難しく、
この4年間は大きな大会は開催されていなかったわけだ。
ということもあり、260人が全国から集まっての
久々の“トイレ掃除大会”となった。

2023年“日本を美しくする会”は、30周年を迎え、
450人余の記念イベントは開催できたが、
“トイレ掃除大会”を開催することはできていなかったということ。

【「益はなくとも、意味がある」ことの重要性!】

ここで改めて「益はなくとも、意味がある」に注目。
我らが鍵山秀三郎相談役が度々口にする言葉。

紀元前500年くらいに中国の春秋時代・斉の宰相
“晏嬰(あんえい)”が活躍する頃の話。
私は鍵山相談役から薦められた宮城谷昌光著の『晏子』で
その言葉の意味を確認した。

強国“晋”を中心に大小いくつもの国が乱立した古代中国春秋期。
このままでは大国に飲み込まれてしまう状況下、
ある戦いにおいて小国は先頭に立ち戦いを挑む。
すると大国たちは、その怯むことのない戦い方に触れ、
その小国の存在を認めたという。

無益なことは、必ずしも無意味ではない。
虚しいと思われることに、真剣に取り組むことによって
かえってその人の純粋さが伝わることがある。
すなわち「益はなくとも、意味がある」ことの重要性を
私たちに教えてくれている。

↓ ↓ ↓

近ごろは、見返りが保証されないことは
チャレンジしないという価値観の人たちが多くなったような…
益がなければ取り組む意味はないという発想である。

実は私たちのビジネスにおいては
「益はなくとも、意味がある」ことは多くある。
このところ語っている“人と文化の資本経営”も
直接的に会社の収益にはつながらないが、
長い目で見ると“企業文化づくり”であり“人づくり”に貢献し、
ひいては自社だけではなく地域社会の発展にも貢献するということ。

もしかしたら、これからの令和の時代こそ
“意味がある”ことが重要なのかもしれない。

とにかく、公共の掃除に関わることは、
その場が綺麗になるだけでなく、自分を磨くためにも、
人との連体感をつくるためにも“意味あること”なのだろう。

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都立駒場高等学校での“関東ブロック大会”

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シナジースペシャル

06/17
2024

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クイーンの“ライブエイド”から、 “相乗効果”その可能性を知る!

QB社のカルチャーとしての“Creating Synergy”
すなわち“相乗効果を創る”という話をしていて
アタマに浮かんだ映像が、なぜか
あの“ライブエイド”のクイーンのステージ。
確かにさまざまな条件が重なり、誰もが予想し得なかった
“音楽史上最も忘れがたい瞬間”を演出したのだ。

全世界で大ヒットした伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』で
そのステージを観た人たちも多いと思うが、
とにかく、伝説のステージとして多くの人たちが評価している。
このように、さまざまな条件が合致すると“相乗効果”が働き、
予想を大きく上回る結果をもたらすということ。

ライブエイドは、「1億人の飢餓を救う」というスローガンの下、
「アフリカ難民救済」を目的として、
1985年7月13日に行われた、20世紀最大のチャリティーコンサート。

【この観客とのやりとりを“音楽史上最も忘れがたい瞬間”と!】

もう少し背景を説明すると…
U2、ダイアー・ストレイツ、ザ・フー、エルヴィス・コステロ、
エルトン・ジョン、ジョージ・マイケルらがその日、
ロンドンのステージに立った。
(ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、ミック・ジャガー、マドンナ、
トム・ペティらは米国会場であるJFKスタジアムに出演)。
このように名のあるアーティストがこぞって出演していたわけだ。
しかしそうした力のあるアーティストたちの中で、
クイーンによる21分間の見事なパフォーマンスが
その日の話題をさらったということに反論する者はいないという。

リードボーカルのフレディ・マーキュリーは
トレードマークの口ひげに白いジーンズ、上は白のタンクトップ、
右腕にはスタッドのついたバンドという出で立ち。
彼は早速ピアノの前に座ると、見事な「Bohemian Rhapsody」の
ショート・ヴァージョンを演奏し始めた。

次の曲「Radio Ga Ga (RADIO GA GA)」でフレディは立ち上がり、
マイクとスタンドの支柱を持ってステージを闊歩する。
そうして、サビでは熱狂する観衆を歌に巻き込んでいく。
特筆すべきはその後だ。
マーキュリーは72,000人の観客をゾクゾクするような
「エーオ」の即興コール&レスポンスに誘う。
最後に彼が聴かせるすばらしいヴォーカルは、
「世界に響き渡った声」と称された。

【『7つの習慣』の第6つ目の習慣が“相乗効果を発揮する”】

スティーブン・コビーの『7つの習慣』では、
各習慣を実践することで得られるものこそが
シナジー(相乗効果)であると。

たとえば、自立した人同士が協力し合うことによって、
一人ひとりがバラバラに取り組んだ成果の合計を
遥かに上回る成果を手にできるという。
それが相乗効果であり、1+1=2ではなく、1+1が3にも、
あるいは10にも、1,000になる可能性を持っている。

実は私たちビジネスにおいても、この原理を実践し
成果を最大化するための仕組みを演出できる者が評価されている。
個々の能力や専門性を活かしつつ、
チーム全体の力を引き出すことができれば、
その合計は単なる集計を超え、新たな創造と価値の創出へとつながる。
すなわち、この“相乗効果”を上手く活かした者こそが
いい結果をつくり出し、次なるステージへと進んでいるのだ。

“相乗効果”の持つ可能性を理解していただけただろうか。
さまざまな先端テクノロジーにより次々にイノベーションが演出される
令和時代のビジネスにおいては、
「“相乗効果”を制する者は、令和ビジネスをも制する!」
ということだろう。

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“相乗効果を発揮する”習慣とは

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