これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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01/10
2023

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令和は“経営をデザインする”時代!【その1】

「経営をデザインする」とはどういうことなのか。
今、手元にある『デザインとは何か?』という冊子の
プロローグページには“デザインの思想”として
以下のようなことが書かれていた。

歴史的にも“デザイン”という概念の中で捉えられてきたことは、
“人から考える”こと、そして“美と調和を大切にすること”が
重要な要素とされている。
“人から考える“とは、その商品・サービスに関わる人を
想像することが求められる。
つまり、使う人、サービスを受ける人のことを常に考えるのはもちろん、
商品をつくる人、サービスを提供する人、その双方を幸せにすることを
目標にした行為...とある。

そして“美と調和を大切にすること”に関しては...
歴史の中で“美しい”とされてきたものは、
それに関わるさまざまな要素との関係性が
最適化されているというのだ。

さて、「経営をデザインする」において“人から考える”とは?!
お客様でありエンドユーザーはもちろん、自社のスタッフであり
協力関係者も幸せにすること...となる。

“美と調和を大切にすること”とは?!
企業活動の美しさであり、関わるさまざま要素との最適化となる。
すなわち、社会課題や地域との関係に求められる美と調和?!
ひいては、いいブランディングに通ずるというわけだ。

これまでの昭和・平成時代は、極端に言えばその事業の収支さえ合えば
会社として認められていたわけだが、これからはそうはいかない。
会社として継続するためには、パーパスとしての
明確な社会的貢献度や、働く人たちの環境づくり、
地域への貢献、そして会社のブランディング意識も求められるわけだ。
このところ注目の「well-being経営」というのも、
社員の仕事への意欲やエンゲージメントを高める手法であり、
時代の要請と言えるのではないだろうか。

私たちはついビジネスモデルばかり考えて起業するわけだが
ある時点からは企業として存続するためにも
さまざまな“令和の企業ファクター”を意識した
「経営をデザインする」意識が求められるということだ。

少し前にリーダーズセミナーで石坂産業を訪問して
石坂典子社長とトークセッションをしていたときに
「私はある時から、“経営をデザインする”という発想を...」と
石坂社長が語っていたのだ。
(さすがである!経営品質賞も受賞歴がある)

まさに石坂産業が埼玉県の所沢であり三芳町で企業展開していることは
「経営をデザインする」ということの実践なのだ。
その時の意味とのいくらかの相違はあるが、
令和時代に求められる“経営”を先取りしていたということだ。

さて、では一体「経営をデザイン」する為に求められる
令和の“企業ファクター”は何なのか!?
現時点で私が思うデザインファクターとして、以下の7つを考えてみた。

【1】ビジネスモデルであり事業収支
【2】社会課題への取り組み(パーパスとのリンク)
【3】事業構成と組織づくり
【4】well-being経営
【5】DX化とリスキリンング
【6】地域との関係づくり
【7】ブランディング
(次回のビジ達で詳しく紹介しよう!)

起業するときにはこれら全てを意識するのは難しいが、
ビジネスモデルにより企業としての存続が見えてきた時点で、
徐々に“経営をデザインする”意識を持つことが重要になってくる
ということ。

さて、2023年の私の仕事であり役割は...
この「経営をデザインする」という概念を念頭に置いて
起業家であり経営者に様々なカタチで発信することかもしれない。

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7つのデザインファクターを参照いただきたい

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選ばれるビジネス

01/10
2023

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“すべてが加速する時代”を先取りする “動画番組Business Today”2023 へ!

ラジオ番組から月刊CDへ、そして“動画番組Business Today”
になってからもすでに3年目になる。
本当にいろいろな業界の方々に登場いただいている。
そこで2022年に収録したゲスト(配信は少し後になる)
をご紹介すると…

【1月】株式会社カナミックネットワーク 代表取締役社長 山本拓真氏
→介護事業者と周辺事業者の情報のやり取り・共有をネットワーク化
そして医療機関向けのサービスも
【2月】日本大相撲協会 理事 芝田山 康親方 (第62代横綱 大乃国)
→ 日本大相撲協会の理事として広報部長に加え、総合企画部長を兼務
(私と同郷ということで声かけさせてもらっている)
【3月】株式会社 日本総合研究所 調査部主席研究員 藻谷浩介氏
→日本の地域エコノミストであり『デフレの正体』『里山資本主義』の著者
【4月】株式会社ブーランジェリーエリックカイザージャポン
代表取締役 木村 周一郎氏
→伝統製法にこだわったブーランジェリー“メゾン・カイザー”を全国に展開する
【5月】イヴレス株式会社 代表取締役社長 CEO 山川景子氏
→2021年TOKYO PRO Marketへ上場ホテル開業支援事業を展開
【6月】小野株式会社 代表取締役社長 小野兼資氏
→“手芸センター ドリーム”を97店舗展開する
本社を香川県に置く小野株式会社の代表
(月刊CDビジネス・イノベーションの受講者である)

まずは前半のゲストを紹介させてもらったわけだがいかがだろうか。
このゲストの顔ぶれが私の自慢でもあるのだが。
上場している企業の社長さんからお店を全国に展開する社長さん、
そして横綱経験者である大乃国さんとその多彩な顔ぶれを
おわかりいただけたと思う。

後半は、
【7月】M&Aキャピタルパートナーズ株式会社の代表取締役社長 中村 悟氏
→M&Aビジネスはもちろん追い風だが、今やM&A仲介大手3社の一角。
【8月】ボードウォーク・キャピタル株式会社 代表取締役社長 那珂通雅氏
→東京ニュービジネス協議会(NBC)の副会長でもあり、
日本の企業を世界企業に育てるための支援を事業とする
【9月】株式会社コーチ・エィ ファウンダー 取締役 伊藤 守氏
→日本人初めての国際コーチング連盟よりマスター認定を受け、
“コーチング”を日本にビジネスとして持ち込んだ人。
【10月】“アイアンマン”ギネス世界記録保持者の稲田 弘(ひろむ)選手
→2018年(86歳)新しいカテゴリー(85-89歳カテゴリー)初の世界チャンピオン
現在90歳で次なる世界記録にチャレンジしようとトレーニング中
【11月】株式会社Brave group 代表取締役 野口圭登氏
→音楽やeスポーツといったエンタメ領域を中心に多面的なメタバース事業を展開
【12月】株式会社メディロム 代表取締役 CEO江口康二氏
→米国NASDAQに上場し、予防から医療まで
一貫して提供する「ヘルスケア総合商社」として発信

90歳でアイアンマンチャンピオンを目指す稲田弘さんが
出てくれたのが嬉しい。

さまざまな業界の話から、コロナ禍への取り組み、
そして時代が変化していく今、それぞれの方々が
変化をどう捉えてどう展開しているか。
さらにそれぞれの生き方、考え方をも紹介している。
これからは、業界のボーダーがなくなり相互乗り入れOKとなっていく。
そこで展開される商品やサービスもDX化が進み、
新しいものが次々に発表され、あっという間にコモディティ化へ。
これからのリーダーはこの“すべてが加速する時代”を味方につけ、
そのパーパスとビジョンに向けどう推進していくかということだろう。

「動画番組Business Today」は“すべてが加速する時代”を先取りします。
2023年もよろしくお願いします。
https://bt.q-b.co.jp/business_today/

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ゲストの顔ぶれが私の自慢

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12/26
2022

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“デザイン思考”の実践‼︎

このビジ達でも
“デザイン思考”の重要性について語り、
このところのセミナーでも
この変化の時代は“デザイン思考”が求められるとも
発信している。
私はもともとクリエイティブ業界で生きてきたので、
“デザイン思考”はそもそも当たり前。
ブランディング、広告など全てを
その価値観で発想し提案をしてきた。
中島流のコンテンツの解説にも、
分かりやすく伝えるための概念図やキーワードを添えている。

そのようなわけで、“デザイン思考”を実践するための方法論を
教えて欲しいと。(うんうん、その気持ちも分かる⁉︎)
ということでデザイン思考実践の方法論をお伝えしようと思うのだが…
論理的に説明しようとすると難しい。
そこで、的確な書籍を見つけたので紹介し、
そこに記されていた思考方法を参考にお伝えしよう。

佐宗邦威(さそう・くにたけ)著の
『世界のトップデザインスクールが教えるデザイン思考の授業』という本。
この佐宗氏、P&Gで論理と分析が得意のマーケッターとして
活躍していた。
ところが、既存ブランドを着実に成長させ
売上を倍増させることはできても、
ゼロからイチを創り出すような発想は出来なかった。
そこで、“デザイン思考”を学びに一念発起して
イリノイ工科大学デザインスクールへ留学したという。

ということで、以下が今回まとめた
“デザイン思考”実践のための方法論だ。
デザイナーの思考法を以下の3つの要素から説明すると…

1.インプットの質
その1、プロジェクトを始める際のリサーチは、
ビジュアルを集めビジュアルで考える
⇒ とにかく多くの関係しそうなビジュアルを集めたり、
現場を訪問して五感を刺激するインプット
その2、ビジュアルシンキングでざっくり把握する
⇒ マインドマップのようなとらえ方をする

2.発想のジャンプ
インプットを終えたら、ユニークな切り口を生むための
発想のジャンプ思考。
→さまざまな組み合わせを結びつける“新結合”
…掛け算で新しいものが生み出せないか
→一見違うものに共通点を見出す“アナロジー思考”
…固定観念から離れ、意図的に発想をジャンプさせる
→関係者とのブレーンストーミングはけっこう有効かも

3.アウトプットの質
伝えたい要素を凝縮してシンプルにし、
受け手に合ったカタチでアウトプット。
たとえばパワーポイントのプレゼンだけでなく
ポスターや動画、プロトタイプ等で表現

という3つの要素で思考し、これまでにない
ものを創造しようと試行錯誤するわけだ。
さて、”デザイン思考”の思考法を理解していただけただろうか。
もちろん、これを理解したからといって明日から“デザイン思考”を
実践できるかわけではないと思うが…。
これらプロセスを意識して発想することが、
これまでにない発想につながることは間違いないだろう。

私もこれをまとめたお陰で、改めて“デザイン思考”
とはどのようなものだったのか理解できた気分。
これによりもっと能動的な“デザイン思考”が実践できるかも⁈

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著者はP&Gで論理と分析が得意のマーケッターとして活躍

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先取りビジネストレンド

12/26
2022

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“シン・コモディティ化”の加速!

2020年を境目に第四次産業革命(インダストリー4.0)は、
このコロナ禍を経て、より加速して進んでいっている。
まさにしばらく前に紹介した
「Needsソリューションから、Wantsソリューションへ」の概念である。

この大きな時代の変わり目に着目して、この概念図を創ったわけだが、
改めて今、その変化の大きさに驚いている。

今回ここで注目したいのは、この第四次産業革命によって
あらゆる産業で起こっている、
新しい時代の商品・サービスの“コモディティ化”だ。
中島流では“シン・コモディティ化”となるわけだが...
“シン”と付けてる理由は、それまでのコモディティ化とその流れも
変化の大きさも、そのスピードも違っているからである。

コモディティ化とは、市場参入時に高付加価値を持っていた商品の
市場価値が低下し、一般的な商品になるということ。
差別化戦略として機能、品質、ブランド力などが挙げられるが、
コモディティ化が進むとこれらの特徴が薄れ、
消費者にとっての商品選択の基準が価格や量に左右されることになる。

また、“コモディティ化”をビジネス用語では
“一般化”の意味でも使われるようになっている。

ここで“シン・コモディティ化”のわかりやすい例を6つ紹介する。

【その1 コンビニのコーヒー】
セブンイレブン、ファミリーマート、
ローソンなどのコンビニが揃って提供しているコンビニのコーヒー。
最初は100円コーヒーだったものが、最近では値上がりもみられる。
コンビニでのコーヒーは当たり前になったというわけだ。

コーヒーマシンやラインナップも多種多様だが、
国内のコーヒー消費量の増加にも大きく貢献した。

【その2 情報収集はSNSから】
→オシャレなカフェやホテル探し等はInstagram
→SNSによるコミュニケーションが日常
→LINEやアプリ診療も普及

【その3 エンタメは無料コンテンツやサブスクを利用】
→(無料コンテンツ)YouTubeやTikTok
→(サブスク動画配信)Netflix、Amazon prime、Hulu、etc.

【その4 洋服はオンライン(EC)が20%超】
→ZOZOやユニクロ、アダストリアなど
→エアークローゼットはアパレルレンタルのEC(サブスク)

【その5 中古品の流通】
→メルカリ、ヤフオクなど
→読みたい本をメルカリで100円で買って、読み終わったら100円でメルカリへ

【その6 Googleカレンダー等のスケジュール管理はデジタル化へ】
→ほぼ日手帳は、遂に減収だという

この“シン・コモディティ化”を促進している世代が、
Z世代でありミレニアル世代だ。
分かりやすく言えば、スマホやパソコンを使った商品やサービスが、
Z世代やミレニアル世代に選ばれ、生き残ったものが
コモディティ化して私たちの世代に回ってくるという流れ。
私たちデジタルに遅れをとっている世代に回ってくるのは
残念だがその後となるわけだ。

DXが普及しつつある昨今は、昭和や平成の時代のコモディティ化と、
その内容も流れもスピードもかなり違ってきてる。

DX自身のコモディティ化も2025年だと言われているが、
各企業のDXへの取り組みにより次々と生み出されている
商品・サービスは、次々と市場原理により取捨選択され、
そしてコモディティ化されていく。

ロボットやAIを活かした商品やサービスも
どんどん市場に登場してコモディティ化されていくことになるだろう。
コモディティ化の傾向は、もっとスピードを増し
さまざまなビジネスであり生活に落とし込まれ、
社会システムも徐々に変わっていくことになるのでは?!

2030年には私たちの生活は予想を超えて大きく変わっているように
思うのは、私だけだろうか。

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コモディティ化の傾向はもっとスピードを増しそうだ

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先取りビジネストレンド

12/19
2022

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コスパからタイパへ! そして、ビジネスライフにおけるタイパへ!?

日経MJの2022年のヒット商品番付の横綱には
「コスパ&タイパ」があげられていた。
そしてその記事には、「このところの物価高騰により、
家庭防衛意識が高まる中、費用対効果や時間効率を   
求める消費が加速した」と書かれ、このことを対象にした
商品やサービスが掲載されていた。

確かにその通りだが、コスパはずっと求められていたことで、
実際の流れは“コスパ(コストパフォーマンス)から
タイパ(タイムパフォーマンス)へ”
とした方がいいのでは?と思った次第。

というのは最近の注目は“タイパ”だからだ。
若い人たちは、動画や音声コンテンツを
“1.5倍速”や“2倍速”で視聴しているという。
再生速度を上げることで視聴時間を短縮でき、
より短時間で多くの情報を仕入れることができる。
(私もこのところは“1.25倍”でYouTubeを視聴することも…)

タイパ重視とは、“可処分時間”、すなわち
“仕事や家事以外で、自分が自由に使える時間”
をより多くしたいとすると理解し易いはず。
その“可処分時間”を多くするための展開とは?
→“自由に使える時間“を増やす
→“必ずしも必要でないことに費やしていた時間”を減らす
→“時間あたりの密度”を濃くする
具体的サービスには、本の要約を発信する音声サービスや、
行動履歴に合わせてレコメンドするTikTokやAmazonのサービス、
遊園地等のファストパスやエクスプレスパスも
これにあたる。

このタイパ重視の傾向は、
若い世代の意識の変化もあるが、情報化社会による
さまざまなテクノロジーの進化によっても演出されている。
ありふれた“安くて良いモノ”よりも、
“多少高くても質の良いモノ、時間価値を上げてくれるもの“に
支持が集まる傾向になってきているということ。

さて、中島流の“タイパ”はここで終わらないところがポイント。
本当に“効率化と快適化”を高めるだけでいいのだろうか。
私が注目したいのは“人生におけるタイパ”。
これは“ビジネスの達人”なわけだから
“ビジネス人生”におけるタイパと言った方がいいかもしれない。

すなわち、24時間におけるタイパも大切ではあるが、
ロングレンジでみた“ビジネスライフ”
におけるタイパをどう演出するか。
自分のかけがえのない時間を
ロングレンジで捉え、”いつごろ、何に、どう投資するか”。
これにより“自分の存在意義”をどう高めるかで、
自社のビジネスへの貢献や社会貢献にもつながるわけだ。

これこそが本来の“タイパ”といえるのではないか?!
“日常のタイパ”より、“ロングレンジでのタイパ”を優先したい。
私たちに与えられている、長いようで短い
かけがえのない時間を、
どう活かすかということにつきるのでは?!

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“ロングレンジでのタイパ”を優先させよう!

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