これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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ファインスピリッツキーワード

02/07
2022

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『言語化力』と1万冊の読み聞かせによる相乗効果

先日手にした雑誌で
“一万冊の読み聞かせで、我が子を育む”
という見出しの記事が目に飛び込んできた。
その母親は、三男一女を東京大学の理科三類に進学させ、
上の3人はすでに医者として活躍し、
現在、末っ子は医学部に在籍中だという。

母親は・・・、
人は言葉で思考するわけだから、
100の言葉より1000の言葉を使う方が
当然に思考は深くなる。
だから、出来るだけたくさんの言葉を子どもの時に
身につけさせてあげるのがいいと思ったという。

また、ある学習塾で”歌二百、読み聞かせ一万 賢い子”
というポスターを目にし、自分流の解釈をし、実行することに。
“童謡”は言葉が綺麗だし、
“絵本”は人間の心の機微を著していて
子供の感性を育むのにいいと考えた。
そして我が子に、童謡を一万曲聞かせ、
絵本を一万冊読み聞かせてみようと思い立ったという。
そして長男への童謡と絵本の読み聞かせを、
3歳になる誕生日前日までに達成!
(素晴らしい!)

さて、話は変わり、私がこの雑誌を読む少し前に
手にした書籍が『言語化力』(三浦崇宏著)。
2020年に発行されていた本だ。

副題には“言葉にできれば、人生は変わる”と。
『混沌とした時代に、自分を切り拓くための道具は
MBAの取得でもなく、最先端のAIや5Gでもなく、
私たちが普段使っている「言葉」だ』とこの本では
言い切っている。

自分の考えを自分の思う通りに伝えるには、
語彙の豊かさと思考力の高さが求められる。
それが揃っていれば、他者を動かすこともできるし、
人間関係をより良くすることもできる。

そういえば、私の仕事も、企画書はコンセプト(理念となる言葉)を
明確にして、どうビジュアルも伴って表現するかがポイント。
ブランディングにおいては、ミッション・ビジョン・バリューを
言葉にて明確化を図り、多くの人たちの足並みを
どう揃えるかである。

今の時代は、さまざまなコミュニケーション手段を通じ、
自由にいろんな人たちへ発信できる時代だ。
私たちの価値を明確にし、私たちの願いを叶え、
私たちを成長させてくれるのも確かに「言葉」なのだろう。

そういう意味で、小さい時からたくさんの言葉を
知ることは成長につながるわけだ。
改めて、たくさんの言葉を覚え、意味を知り
“言語化力”を身につけることが大切だと思うわけだ。
すでに、少し手遅れぎみだが・・・。

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三浦崇宏著『言語化力』

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シナジースペシャル

02/07
2022

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YouTube “ビジ達7” 100本超のシナジー効果

今回取り上げた影のテーマは、“積土成山”。
意味は、わずかな土でも積み上げていくと
山になるというお話。

2020年2月から始まったYouTube “ビジ達7” の発信が
ついに100本を超した。
(ワァ~~~イ!)
2年前の2月あたりから新型コロナウィルスの影響が日本でも徐々に
見られるようになった、そんな時期だった。

さて、この“ビジ達7”では、最近どのようなテーマを
発信したか紹介しよう。

Vol.92 地球規模の大変革
    「地球規模で全ての仕様が変わるとき
    ミレニアルパラダイムシフト2022」
    → 2022年は千年に一度のパラダイムシフトがあると語る

Vol 93 仕事はルール化 “タラレバ3回、ルール3乗”もDX化へ
    → 拙著にも出ているが、「○○していレバが3回あったら
      ルール化しましょう」もDX化する時代に!

Vol 94 地球からお引っ越し?
    そろそろ引っ越す頃だと思わない!?
    → 地球規模の社会課題に取り組もう、
      仕事でもプライベートでも

Vol 95 体験型リーダー育成研修
    「リーダーとしてのトランスフォーメーション
    リーダーズセミナー2021」

Vol.96 Z世代分析
    「Z世代の“チャネルシフト3.0 
    ミレニアル世代よりZ世代がイニシアチブを持つ」

Vol 97 国内最大級の洋服レンタル
    注目のサブスクレンタルサービス
    “エアークローゼット”の天沼社長が語る 
    (実は、Business Todayの予告としての役割も)

Vol 100 クラウンKこと大棟耕介は何故被災地に出向くのか?!
    (この回もBusiness Todayに登場)

実際、2年間継続することでいい効果につながっている。
実は、このYouTube動画制作にあたり、新しいコンテンツを
次から次へと開発している。
そして、そのコンテンツごとに(約半分くらい!?)
概念図も制作している。
概念図があることで、ビジュアルからも理解を促せるわけだ。
これも動画の特徴を活かす展開。
そんなわけで、概念図がたくさん誕生した。
(この概念図は当然セミナーや講演会でも活躍する)

さらに新しいコンテンツに伴い、
新しいキーワードもたくさん開発してきた。
私自身、キーワードやネーミング開発の訓練にもなっている。

例をあげると、
新サクラマス降海理論
Z世代のチャネルシフト3.0
ビジネス脳トレの実践へ
JAPANESE UP CYCLE
すで起・未来
商流革新2.0
温新知故  など・・・。

YouTuberをやることでの直接的な経済的メリットはないのだが・・・。
時代の変化とビジネスを意識し、概念図制作と
新しいキーワード開発を継続することは、
私自身の知見も拡がり、センスも磨かれるということに。

わずかな土でも継続すると山になるという“積土成山”。
100本を超えたことで、いろんな相乗効果が
すでに発生しているのかも知れない。
皆さんも何かを継続的に取り組むこと・・・、
大切ですよ!!

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継続によって相乗効果が発生しているかも

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選ばれるビジネス

01/31
2022

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“ハルメク”37万部で女性誌No.1!のワケ!?

ハルメクという雑誌をご存知だろうか!?
定期購読のみで本屋では販売していない雑誌だ。
今や、37万部発行で女性誌No.1!
ターゲットは50歳以上の女性向け雑誌だが、
なぜか私も購読者の一人なのだ。
(えっ?おじさんが読んだらいけないってことはないよねぇ~)

先日も“NHKプロフェッショナル 仕事の流儀”で
ハルメクの編集長が紹介されていた。
存続の危機にあった雑誌を、たった2年でV字回復
させた敏腕編集長とのこと。

37万部の売れるワケを探る前に、
まずは、ここ5ヶ月のこの雑誌の特集テーマを紹介しよう。

2021年10月号 もの忘れ認知症を防ぐ新習慣&脳トレ
→ 50歳台以上がターゲットなので、気になるし、わかりやすいテーマ
2021年11月号 上品に若々しく、姿勢・服・髪の新ルール
→ 年齢を重ねても上品で若々しくいるためにはというテーマ
2021年12月号 家族も自分も後悔しない終活 これさえすれば大丈夫
→ これも50台以上がターゲットなのでわかりやすい
2022年1月号  体幹を整え、一生自分で歩く
→ 一生自分で歩くためのエクササイズ紹介
2022年2月号  インターネット活用から知っておくと便利なサイトまで
→ 生活に欠かせなくなったインターネットの活用法

ここ5ヶ月分の特集を紹介しただけでも、買いたくなる気持ちも
おわかりいただけるだろう。

さて、何故37万部売れるようになったのか?
特集のテーマがいいのか?
編集長のセンスがいいのか?
編集会議に特別な仕掛けがあるのか?

実は、編集企画過程にて、疑問が発生したり、迷いが生じたりした場合、
こまめに読者アンケートをとるという。
すなわち、“ハルメク”の購読者から活きたデータを取っているのだ。
実際の購読者の意向の裏付けがあって
雑誌を創っているわけだから、売れないはずがない。
だから、購読者にとって、知りたい情報満載で
かゆいところに手が届くような雑誌づくりができるというわけ。

新聞などに雑誌広告を出すときのキャッチコピーですら
場合によっては読者アンケートをかけるという。
広告を出すとき、どうしても、デザイナーやコピーライター、
クリエイティブディレクターに任せがちだ。
実は、本当にそのキーワードが多くの人の心に届くかの
裏付けはなかったわけだ。

実際の読者の心に届く読者アンケート結果、
すなわち、“データドリブン”をもとに、
編集企画であり、商品開発、流通経路の開拓をしている
からこそ37万部売れる。
やはり、これからの時代は、データを活かしてこそだろう。
とはいえ、この“データドリブン”含め、やはりその感性と発想も
この編集長はスゴイけどね。

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“データドリブン”な雑誌づくりとは!?

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はなまるア・ラ・カルト

01/31
2022

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『儲けないがいい』“3人の仕事”の行方

拙著『儲けないがいい』のプロローグにある“3人の仕事”。
これが今後どこに進んでいくのかが今回のテーマ。

この本は、10年以上前に書いたのだが、
SDGsの流れをくんでなのか、
時代がこの価値観を求めているのかもしれないが、
最近けっこう反応がある。
この物語“3人の仕事”を紹介しよう。

ある小さな島に3人の人が住んでいました。
狩りが上手で獣や鳥をたくさん獲れるA。
畑を耕すのが得意で、立派な野菜をつくるB。
そして、狩も畑づくりも苦手だけど、料理が上手いC。

あるとき、Bが言いました。
「Aさんはとても狩りが上手いですね。
僕は畑づくりには自信があるけど、狩りは上手くないんです。
できれば僕の分も獲ってきてくれませんか。
そしたら、Aさんに僕がつくった野菜を分けてあげましょう」

その話を聞いていたCが言いました。
「私は狩も野菜づくりも上手くありません。
だけど美味しい料理をつくる自信はあります…
と続き、この3人が協力して生活することになる。
3人はそれぞれ得意な分野で協力し合うことで
より効率よくヤリガイも感じながら
生活を営むことができるようになった。
この3人の社会の生産性も上がった。
それぞれのモチベーションも上がることに。
すなわちこれが中島流の“仕事の概念”だ。

1.得意分野だから効率がいい
2.みんなが喜んでくれるから、モチベーションも上がる
3.それぞれの存在理由も明確
4.結果としての生活レベルの向上も

ただし、期待されるので、そこに責任も出てくるというわけ。

ただ、この話もここでは終わらず、
3人で分業して、楽しく暮らしていたところに漂流者Dが流れ着く。

特に得意分野を持たないDは3人の間を取り持つ中継所の役割を担い、
それぞれの生産に対して引換券を発行することに。
そして、この得意分野を持たないDが
いつのまにかイニシアチブを持つことになり、
ひいてはほとんど何もしないDが島の王様になってしまう。

ABCだけの時は、本来の仕事の意味が見えていて、
社会課題の解決にもなっていた。
このDは金融機関の役割にも見えるし、
メガプラットフォーマーのGAFAのようにも見える。
(私たちの仕事の多くがそうなのかも・・・!?)
そしてDの役割は“経済効率性の追求”となっていく。
その結果、取り残された社会課題と、
新たな社会課題が発生してきた。
これが今の地球上の私たち。

産業革命から250年経ち、すでに成熟しつつあるにも関わらず、
まだ同じ資本主義をかかげ、経済効率を追っている。
それが、新たな社会課題、すなわち格差と環境問題に
つながっていく。
これからは、今までの資本主義とは違う発想や、主義を
取り入れていかない限り、現状の課題解決は難しいだろう。

資本主義の問題点が露呈した昨今、皆さんはこの4人目の
Dの存在をどう解釈し、どう対応するのか!?

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『儲けないがいい』の物語から社会課題を考えよう

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ファインスピリッツキーワード

01/24
2022

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2022年“ネオ・自己実現”の時代へ

“ネオ”とは、通常“新しい”という意味だが、
他にも「復活」「リニューアルされた」という意味もある。

私の家(神楽坂)の近くに、
“Rojiura Curry SAMURAI.”というお店がある。
このお店は“野菜を食べる”をコンセプトにしたスープカレーのお店。
札幌で小さなお店から始まり、今は全国で20店舗ほどに拡大。
そこで出されるお米は経営者の北海道の実家でつくられている。

“Rojiura”とは路地裏のことで、路地の裏でお店が
あまり集まらない場所にお店がある。
スープカレーのこのお店は、ミレニアル世代、Z世代にも
人気で繁盛店だ。

その理由は・・・、
写真を観てもらうとわかるように“映え”もある。
野菜が13種類も入っていて、追加もできれば、
嫌いな野菜を他の野菜に替えることもできて、
無添加スープで美味しい。
野菜の量が多く、鳥のモモが一本まるごと入っていて、
それもカリカリに揚げたものか、
スープに浸っているものかの選択も可能。

そして、このお店はアート思考・感性思考が
空間演出などにも活かされている。
壁に野菜の種類が古い感じの木札で掲げられていたり、
テーブルも古い木質の素材でつくられ、いい演出なのだ。
私が注目したいのがこの“時代のセンス”。
食事という時間をどう過ごすかという、
モノではなく、コトを求める人に対して
時代に適合しているということ。

さてここで中島流のこれからの“自己実現”の話へ。
私たち昭和の時代に活躍した人は、
マズローの欲求の5段階説での
3段階の“社会的欲求”、4段階の“承認欲求”の
延長としての5段階目の“自己実現欲求”だった。
すなわち、より便利で、より美しく、より高価で、
そしてより新しいものを求めての“自己実現”。

ミレニアル世代、Z世代の彼らは、
社会生活に必要なものがほとんど出揃った
成熟化した時代に育った者の“自己実現”となる。
その“空間”に、その“シーン”に、その“映え”に、
その“美味しさ”に、その“トキ”に自己実現を求める。
これまで昭和世代の自己実現とは違う。
その新しい価値観の自己実現を私は
“ネオ・自己実現”と名付けてみた。

“ネオ・自己実現”欲求の中では、
“アート思考、感性思考”が求められ、
古いもの(シブいもの)と新しいものが混在する
新しい価値観、“ネオ・アート思考“、”ネオ・感性思考”となる。

スープカレーのお店で食事をすることに準えると、
どんな空間で誰とどんな時間を過ごすのか、
どんな美味しさを楽しむのか・・・。
それらを象徴する“ネオ・自己実現”の場が
“Rojiura Curry SAMURAI.”にあったということ。

2022年は、すでに“ネオ・自己実現”の時代に入った。
ビジネスの世界では、お店のありかた、モノの売り方も
“ネオ・自己実現”に向けてどんな提案ができるかにかかっている!

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これまでの自己実現との違いは…

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